僕が、護るから。

紫苑さんに感想を送る

「夕食の材料取ってくるから待ってて」
そういってから5分後。
僕が元の場所に戻ると、イーブイ・・・ソラはすでに眠っていた。

「ソラ!起きてよ、夕食食べないの?起きないと一人で食べちゃうよ」<
起きる気配まったくなし。

「起きろよ、もう」
強く揺すってみた。

「・・・んじゃ・・えよ・・・」

は?

「ふざけんじゃねえよこの野郎」

・・・・・。

寝言・・・だよね?
よかったあ、ソラはすーすー寝息をたてている。

ていうか、ソラって一応女の子じゃなかったっけ・・・?

まあ、そんなことを考えてると人生キリがないのでやめておこう。


*******


いつまで経っても起きないソラ。
「まあね、寝る子は育つって言うし・・・」

いや、ただでさえ男勝りのソラがこれ以上育ったら困る。

ということで、ソラはそのまま寝かせておいてあげることにした。

「さ、腹減ったしきのみでも食べるか・・・」
きのみを手に取る。

だけど。
お腹は空いているはずなのに、食欲がない。

「でも・・・今食べておかないと後で腹減るよね・・・」

無理やりにでも口に入れる。
それでも食欲はわいて来ない。

「ソラが食わないのに僕だけ食べられないよな・・・」

そういった途端、ソラが寝返りを打った。
「むにゃむにゃ・・・早く・・・こっちに逃げて・・・」

きっと夢の中でもフーディンたちやゲンガーたちから逃げ回っているのだろう。

胸が痛む。
「夢の中くらい楽させてやれたらなぁ・・・」

いつも先頭に立って戦ってるのはソラ。
それに引き換え、僕は後ろから道具を渡したりするだけ。

ソラのほうが何倍も疲れているのは当然だ。


・・・それに対して、僕は・・・。




「見つけたぞ」




後ろから、声がした。

「フーディンたち・・・!」

「今回は容赦はしない。・・・分かっているな?」


ソラを見る。
相変わらず寝息をたてながら気持ちよさそうに寝ている。

ソラを起こそうとして、やめた。

とりあえずフーディンたちはソラに気づいていないようだ。

それに、周りはマグマだらけ。


・・・だったら。


「ソラ。君は僕が護ってあげるよ。
 攻撃は頼りないかもしれないけど、気持ちだけなら自信あるんだ」


黄金色の三日月の下で、戦いは始まった。


・・・彼女を護るためなら、何だって怖くないさ。





2匹の旅は、まだまだ続く。



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