離れることなんてない

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ある真冬の夜・・・。外は雪で覆われている。いまだにやむ様子はない。
そんな夜、外をだれかが歩いていた。それはブラッキーだった。
彼は片目を閉じて前へ前へと一生懸命すすもうとしている。進んでいる途中に何かを踏んだ。
そしたらブラッキーは、その場にしゃがみこんで、今さっき踏んだのを調べてみる。
ブラッキーの足に雪の冷たさがグッと伝わってくる。でもブラッキーはそんなことは気にせずに雪をどかす。
おsれをやっていると、そこだけ穴ができて埋まっているものがぬけるようになったのでぬいた。
するとすぽっとぬけてブラッキーは雪の上に倒れ込み、その上に何かがのっかった。そのなにかは・・・

生き物であった。

でも雪のせいで「だれか」までは分からなかったので、その生き物を自分の背中にのせて家に帰る。
家といっても大木に開いた穴という感じの家である。
ブラッキーが家につくとまず、その生き物はなにかと思って見た。それは・・・

エーフィだった。

でも、そのエーフィは目をつぶったままで起きてこない。時間が経つにつれ、ブラッキーは心配で心配で心がいっぱいになる。
「そういえば僕が、だれかを助けたいと思ったのは初めてだったかなぁ〜・・・。」
と、ぼそっとつぶやく。
そんな独り言を言いながらもブラッキーは暖かくない家の中でエーフィが起きるのを待つ。
でも、ずっとは待てなかった。なぜならしだいにブラッキーの身体に眠気が襲いかかってきて、
そのままブラッキーは前に倒れてエーフィの身体の上に頭がつき・・・眠る。
翌日・・・。
バッ
「はっ、いけないいけない。寝てしまった。」
ブラッキーがあわてて起きると、まずエーフィの様子を見る。でも変わりはない。
外は昨日とは大違いで暖かかった。暖かい日差しがエーフィの身体に当たる。
その時、エーフィの目が開いた。
「・・・ん?」
エーフィは目を少しずつ開けていく。そしてエーフィがこの時みたのは、ブラッキーの姿だった。
「・・・きゃっ。」
エーフィはびっくりして立ち上がる。でもブラッキーは慌てず落ち着いて
「おどろかないで、僕は君を助けただけだよ。」
と言うとエーフィはほっと安心した表情を見せる。そして
「・・・ありがと。助けてくれて。」
と少し顔を赤くして言った。ブラッキーはその言葉と表情を見てエーフィの事が

好きになった。

なぜだろう。どうしてこんな僕がだれかを好きになったりしたんだろう・・・。ブラッキーは不思議に思い始めた。
しかしブラッキーはすぐに表情を元に戻してエーフィにこんな事を聞いてみた。
「ねぇエーフィ、どうして雪の中に倒れていたの?」
そう聞かれたエーフィは少し身体を震わせながら
「追われていたの。」
と、小さな声で言う。ブラッキーはその言葉を聞いてどうかしたのか?と少し驚いた表情をしてまた聞く。
そしたらエーフィはそのことについて全部話してくれた。
「なるほどねぇ〜・・・、だからここに逃げてきたんだね。」
と言うとエーフィはこくん。と首を縦に振る。
どうやらエーフィは食料泥棒の犯人だと思いこんでいるらしい。
しかしエーフィは何も盗んでいないのだ。でも追われているのだ。
エーフィはその事を思い出すと身体が震えるほど、おびえてしまう。
「だからお願い。私を・・・私をここに住まして。そして・・・

 助けて。」

と、エーフィがお願いする。かなり真剣な表情で、そしておびえながら・・・。
それを見たブラッキーは少し悩んだ。そして悩んだすえにだした答えは・・・
「・・・いいよ。」
そう言うとエーフィのおびえはおさまって、ブラッキーの顔を見つめ始める。
そして口を開き、笑顔を見せて「ありがとう。ブラッキー。」と言った。
するとブラッキーは顔を少し赤くした。同じくエーフィも・・・。
そしてお互い、よろしくね。と言って、一緒に生活をし始める。
こうしてブラッキーはエーフィの無実を証明させるためにまた、旅を始めるのであった。
そう、彼女を守るために・・・。どんなことがあっても、証明させてみせる。
そう、心に誓ったのだ。

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