離れることなんてない(後編)
スパマリさんに感想を送る
「この写真、合成写真だな。」
「・・・なにを言っているのだ。」
サイドンが笑いながら言う。
「合成写真だと言っているんだ。」
「どこがだ。」
そういうとブラッキーは写真に写っている食料を見ながら
「まずエーフィの写真を用意して、それに食料を背中のところに貼り、もう一度撮る。こういうこと。」
と、言った時だ。サイドンは「ほう、ならどうしてこんな写真をつくったのか分かるのか?」と合成写真のことは認めて新たに質問をする。
「・・・貴方たちの村の法律みたいなものですよ。」
ブラッキーは自分はこの村にきたことがあると言って、さらに話を続ける。
「たしかこの村は同じタイプのポケモンが二匹以上住んでいるといわれる村です。もし、同じタイプのポケモンが一匹しかいない場合は・・・
死刑でしたね。」
さすがにこの村人もこの話しに違うと言う者はいなかった。そして
「き、きさま〜。」
「怒らないでください。でも殺すのはいけないのでは?もし、殺すようであれば・・・。」
そう言った時だった。サイドンは怒って村人に
「こいつを捕まえろ!そしてエーフィと同じようにしてやれ!」
そしたら村人はブラッキーの方に走っていき彼を捕まえようとする。
キッ!ブラッキーの目は相手を睨み、威嚇する。でも村人はブラッキーを捕まえようと走り続ける。
そしたらブラッキーは村人の中に入り込み、ニドキングの前に来て、飛ぶ。
ブラッキーはニドキングの手のひらにいるエーフィを背中にのせてその場から逃げ出す。
「しまった!奴はあっちだ!絶対に逃がすな!」
と、サイドンが大声で叫ぶ。そしたら村人はそっちの方へと走って追いかける。
ブラッキーは走ってはしって逃げる。まだここには雪が残っていた。
ブラッキーの足に冷たさが伝わりとまりたいと思うがとまれなかった。
とまったら、自分も殺される・・・。そう思うと、とまることはできない。
そう思いながら彼は走り続ける。そしてやっと森の中から出ることができた。
ブラッッキーはそれでも走って遠くに逃げる。そして辺り一面、草原のところでとまり、エーフィを草原の上におろす。
「エーフィ。」
ブラッキーがエーフィを呼ぶ。でも目は開かなかった。
「エーフィ。」
今度は少し大きな声で言っても結果は同じだった。
「エーフィ。」
今度はさらに大きく、エーフィの身体をゆさりながら言うが、目は開かなかった。
「・・・起きてよ。エーフィ。」
でも起きない。ブラッキーはもう彼女は・・・。と思ったその時、
ゆっくりエーフィの目が開いてブラッキーに
「・・・ここはどこ?」
と聞く。そしたらブラッキーは「草原だよ。」と優しく言う。
「・・・ブラッキー?」
エーフィは小さな声で言うがブラッキーはその言葉はちゃんと聞こえた。
「そうだよ。君は助かったんだ。」
「・・・そうなんだ。ありがとう。」
そう言うと、また目を閉じるエーフィ、そしたらブラッキーは表情を変えて
「寝るなエーフィ。ここで寝たらまた捕まるぞ。」
それを聞いたエーフィは目をパチッと開いて「えっ!?どういうこと?」と聞く。
「奴らは僕たちを探している。だからここから逃げよう。」
「逃げようって・・・何処に?」
「遠くにだ。旅に出て、遠くまで行くんだ。大切な・・・を守るために。」
少し顔を赤くするブラッキー。でもエーフィは彼を話を全部聞くことはできなかったので、聞けなかった「大切な・・・って何?」
と、聞くと、ブラッキーは思い切って
「君さ。」
と言った。それを聞いたエーフィは顔を赤くしてブラッキーの耳元でそっと言った。
「・・・ありがとう。でね、私は・・・貴方のことが好き。」
と、それを聞いたブラッキーはエーフィと同じ様に顔を赤くして
「僕もだよ。」
と、小さな声で言った。そして
「さぁ、いこう。僕たちは逃げて生きることが旅なんだ。」
「・・・そうね。いきましょ。」
そう言って二匹はこの場所を去った。そう、永遠に続く旅にでたのだ。
生きるために・・・僕たちは旅をする。そして
大切な人を守るために。
だから、僕と彼女はいつも一緒。そう、
離れることなんてない・・・。
〜END〜
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