春×桜×横顔
さき姫さんに感想を送る
春の訪れを感じる季節、外はすっかり暖かくなり、花の心地良い香りが漂っている。だからこそ女の子達も外に出て通りを歩く。・・・もちろん隣には彼氏を連れて。そして、リラも例外ではなかった。
「サトシ、聞いてるぅ?」
「あっごめんごめん・・・ってちゃんと聞いてたよ!」
「じゃあ何て言ったかわかる?」
「次の日曜にどこで会うか、だろ?それは後にしてさ、これ見ろよ!」
サトシが見上げて言う。その通りの両側には桜が咲いていて、花びらが一面を舞う。・・・幻想的だった。桃色が二人を包む幻想的な世界・・・サトシが返事をしなかったのもしょうがない。
「・・・そうだね。本当にきれい・・・」
心に浮かんだ言葉が現れる。
「なっそうだろ!ホント、きれいだよな〜」サトシは、そんな呟きを自然に、そして暖かく返してくれる。僕はサトシの横顔が好き。夢を見てるような・・・そんな・・・
「おい、着いたぞ!喫茶店。」
「あっ、そうだね・・・」
「おいおい、リラの方こそぼーっとしてんじゃん!!」
「え、あぁ・・・まあね・・・」
そう、僕達は最初、喫茶店で会う約束だった。でも、僕の家の前で待ち合わせになった。お互い、少しでも側に居たいから・・・
「じゃ、どうするか決める?」
「うん。僕は水族館でランターンショーが見たいな!なんたってすごいんだから!」
「オレは反対だな〜」「何で?」
「この前カメックスショー見たばっかじゃん・・・」
「あっ・・・」
そういえばそう。先週、今日行かないと終わっちゃうってサトシをせかして行ってきたんだっけ・・・
「じゃあ、どこがいいの?」
「うーん・・・」
「何、ないの?」
「いや・・・・・・あっそうだ!」
「え、どこ!?」
「その日のお楽しみかな!?じゃ、オレはバトルの約束あるから!!」
サトシは外に出ようと立ち上がった。
「あ、ちょっと待ってよサトシ!!」
まったく、いつも先に行っちゃうんだから・・・とリラは思う。思いついたら即行動。すぐ熱くなって単純・・・でも、僕はそんなサトシが好きなんだ・・・と、その度に改めて思っていた。それに、内心楽しみだったから・・・。
後編に続く
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