春×桜×横顔 後編

さき姫さんに感想を送る

―日曜日、サトシはリラの手を引っぱる。
「ちょ、ちょっと!どこに行くの!?」
「まぁ着いて来いって!」
「もぅ・・・」
サトシに連れられ、リラは進んだ。あの桜の綺麗な通りも、リラの家も越えて・・・

30分ぐらい歩いて、サトシが止まった。
「ここは・・・」
「リラ、忘れたか?」「えっ・・・?」
「オレ達が最初に会った場所・・・」
「あ・・・そっか・・・ここだったっけ・・・」
サトシが連れてきたのは、二人が初めて出会った場所だった。目の前には湖が広がっていた。サトシは湖を見ながら言う。
「リラに会えて・・・良かったよ・・・」
「サトシ・・・」
「こんな素敵な出会いをありがとーう!!」サトシが湖に向かって叫ぶ。その横顔は、新鮮でいて懐かしかった。・・・春のようだった。
「サトシのこと好き〜!!」
リラも叫ぶ。二人は笑い合った。春の暖かい優しい風は、そんな二人を見守るように、いつまでも包んでいた。そこに二人が在る事を、確かめる様に・・・。





END

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