星の行方
さき姫さんに感想を送る
「ねぇ、レッドさん?」
「なんだ?」
トキワの森、暖かな日差しが降り注ぐ午後のこと。レッドとイエローはピカ達を連れて散歩をしていた。
「お星様ってお昼はどこにいっちゃうんでしょうね?」
突然立ち止まり、真剣な表現で空を見上げるイエロー。
「・・・ぷっ・・・あはは・・・」
彼女の真剣な表情と台詞が噛み合わず、つい吹き出してしまう。
「なっ・・・///ボクは真面目に言ってるんです!!」
怒って頬を膨らませてしまうイエロー。
「ははっ、ごめん・・・あのな、星は消えるわけじゃなくて・・・」
真面目に答えようとするレッドの前にイエローが口を開く。
「それくらいボクだって知ってます。・・・ただ、お昼もお星様が見れたら素敵だろうなぁって。」
「あぁ、そういうことか。なんだ、イエローもちゃんと女の子らしいんだな。」
イエローの頭をぽんぽんとなでながら微笑むレッド。
「もぅ・・・ボクのことなんだと思ってたんですか!?」
怒ってしまうイエロー。
「ごめんって、怒るなよ。昼間の星もきっと綺麗なんだろうな。」
イエローと同じように空を見上げるレッド。
「レッドさんもそう思いますか?」
嬉しそうに微笑むイエロー。
「あぁ、イエローもそう思ってるんなら、きっと綺麗だよ。」
視線をイエローに戻し、優しげに微笑むレッド。
「レッドさん・・・///」
彼の優しい笑顔に、イエローの胸はトクンと音を立てる。
「あ、ほら・・・ピカ達が先に行っちゃったぞ。」
前方を見ると、仲良く並ぶピカとチュチュの姿が。
「あ・・・本当ですね。」
「イエロー、俺たちも行こう。」
レッドはイエローへと手を差し出す。
「は、はい・・・///」
少し恥ずかしそうにその手を取るイエロー。
夕暮れが迫った森の道、二つの影が並んで歩く。
「あっ!お月様。」
再び立ち止まり、空にうっすら浮かぶ白い月を見付けたイエローが指をさす。
「綺麗だな。」
イエローの指の先にある月を見つめ、レッドが呟く。
「はい。・・・お星様もあんな感じで見えないでしょうか?」
きょろきょろと空を見回すイエロー。
「ははっ、イエローはくるくる表現が変わるんだな。」
後編に続く
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