ある許されない話
電子鼠さんに感想を送る
『皆さんおはようございます。ニュース7の時間です。
今日からもう四月、今日が始業式という学生の方も多いことと思います。
それでは、各地の天気から行こうと思います。
シロガネ山付近担当の、ユウヤさん。お願いします』
『はい、こちらシロガネ山のふもとです。
こちらでは、もう四月というのに、大雪が降っている模様です
これも、地球温暖化の影響なのでしょうか。
雪が降り始めてまだ僅か三時間ほど。
すでに二メートル以上の積雪がある所もあります。
なので、今日、明日の登山は、危険ですのでお止めください。
以上、シロガネ山のふもとから、お伝えしました』
「・・・・・・・・・・はいぃ・・・?」
――――ある許されない話――――
ここはジョウト、ポケモン塾
今日は、上級生達の合宿があり、その生徒達は泊りがけである
そして、臨時教師、および見張りとしてボランティアしているのが―この少女、クリスである
クリスは、その教師の寮で朝食をとっているとき、このニュースを見た、という話である
「また季節外れな話ねぇ・・・。また死傷者とか出るのかしら・・・?」
クリスはそうぼやきながら、教員用のポストに手を伸ばす
中身は―
『新種ポケモン、調査資料在中 オーキド』
『クリスへ ゴールド』
「ゴールド・・・?」
ただ、『クリスへ』と書かれた一つの封筒
送り主はあのゴールド
自然と、オーキド博士のものより先にそちらに手が伸びた
『クリスへ
よっ、クリス!久しぶり!
オレはシロガネ山に今日行くことにした!』
「(短!!!?)」
あれ・・・・・・・・・・・?
シロガネ山!!!!!!!??
「ウィンぴょん!神速!!」
クリスは、光速のウィンディに跨ると、そう指示を下した
クリスの姿は、あっという間に見えなくなった
そして―
その姿を追いかける人がもう一人―
・
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「着いた・・・」
〜〜〜シロガネ山〜〜〜
ニュースは本当のようだ
すでに自分の背丈を越える積雪が
「ッゴールドォ!!!!」
大きく息を吸い、叫びかける
が、深く雪化粧したシロガネ山は、こだますらしなかった
クリスの意思を察したのか、ウィンぴょんは大きく息を吸う
火で一気に溶かそうとしているのだろう
が――
「ダメェ!!!」
「(火で一気に溶かすのは効果的…だけど、その行為はそれに伴って水蒸気が出る・・・もし埋まってたりしたらひとたまりもないし、下手すれば・・・爆発する・・・!)」
ウィンぴょんは間違いに気付くと、火を吹くのをやめた
クリスは、気を落とすウィンぴょんに、気にしなくていいよ、と言うと
「ゴールド・・・・・・・・・・・・」
ただただその助けたい少年の名を呼ぶ
その少年は目の前から現れるわけもなく、足元から現れるわけでもない
「はぁ・・・はぁ・・・!・・・・・クリス・・・・!!」
「!?」
聞き覚えのある声
その声の主は、ゴールド
聞こえた先は、真後ろ
「ゴールド!良かった・・・助かって――――」「バカヤロッ!!」
いきなり怒鳴られる
ゴールドの顔には、怒りより、呆れ
「バっ・・・私はあんたを助けようと・・・!!」
「・・・・!!今日!!何日だ!!!」
「今日何日って・・・そんなの関係ないでしょ!?」
「大有りだ!!さぁ!言ってみろ!!」
「・・・・・四月一日よ。それがどうしたの?」
「・・・はぁ・・・ガッコで習うヤツだけ知っとけばいいってもんじゃねぇぞ!!少しの雑学くらい頭に入れとけ!!」
「はぁ・・・・・・・・??」
「エイプリルフールだろうが・・・!今日は・・・・!!」
「!!!」
「忘れてた・・・・」
「分かったかぁ・・・?じゃあ許―」「しません」
「ハァ!?」
「何でもかんでも許されるってもんじゃないのよ!?だからゴールドは・・・」
・・・
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「だからっ・・・・あぁ!もういい!!帰る!!」
負けたのはクリス
話に(強引に)切り目をつけると、ウィンぴょんに跨る
「ウィンぴょん!帰るよ!」
「あっ・・・待て!」
「・・・?」
ゴールドが制止を入れる
「何よ」
「もし・・・もしだ。心配してくれたんだったら・・・」
「・・・・・・・・・」
「ありがとう」
「どーいたしまして」
〜〜〜その後〜〜〜
「クリス君!朝礼!遅刻だよ!!」
「すっ・・・スミマセン!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あ・・・急いで走ってきたから・・・ポケモン持ってねぇや・・・寒!!」
―――――――――――――嘘はほどほどに――――――――――
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