大好きの気持ちと残酷な現実
ぴかさんに感想を送る
この話は七夜の願い星の話を元に書いたものですが、
映画自体のストーリーは関係ないと思ってください。
ただジラーチが千年の眠りにつく、七晩の間しか
会えない、ということを元にしただけです。
ピカチュウとジラーチの悲しい(感じの)お話〜。
ピカチュウ視点
僕はどうしてピカチュウなの?
どうして伝説のポケモンじゃないの?
どうしてキミと僕はこんなにも違うのだろう。
近いようで遠い君の存在。僕の生きる希望の存在。
「大好きの気持ちと残酷な現実」
僕、もう死のうかな・・・
すべてがいやになる、トレーナーに見捨てられ、一人になった僕の
ただ一の楽しみ。この不思議な石のような、とても暖かな僕の宝物
を見るために・・・。
ニンゲンが言っていた、今日は千年に一度七日間だけ見られる
千年彗星がある、と・・・。
少し興味があった、なぜだか分からない、けどなんだかとても夜が
待ちどおしい、こんなに自分をワクワクさせることなどあっただろうか、
「不思議な石といっしょに見よう」
僕は石を持って、広い草原にむかった。
急ぐ意味もなくただ、早くみたくて石を持って走った。
「わぁ」
空を見上げれば、散りばめられたような輝く宝石のような星
そして
〜千年彗星〜
僕はポカンと口を開けて彗星をみていた、
こんなに美しい物は見た事がない。
「あ、そうだ、石にも見せてあげなきゃ」
少しでも近くで見られるように天高く、両手いっぱい空に
のばし、石を近づけた。
「あり・・・う」
?
「ありが・・・とう」
―ありがとう―
「なに?なんの声?石・・・がしゃべった!?の?」
石が光った、そして宙に浮き、石が消えた・・・
そして僕と同じ、黄色くてまあるい物がでてきた。
「はじめまして、私はジラーチ」
「ジ、ラーチ?・・・はじめまして、僕はピカチュウ」
「あなたが私を守っていてくれたピカチュウさん、やっと
お会いすることができた。」
ああ、そうか石の正体は君だったんだね。
「あの、よろしければいっしょに居ていいですか?
あの、私ここらへんの事あまり知らなくて」
「も、もちろん僕に出来る事ならまかせて!」
なんでだろう、もう誰とも関わらないと、そう決めた
はずだったのに、なぜか心を許してしまう
「ありがとう」
君の笑顔はとても綺麗―死のうなんて考えているような僕とは違う
そして僕は醜い。
僕といっしょにいていいのだろうか―。
いや、いいのだ君が望むから、君の為なら何でも出来る。
そんな気がした。そして僕の鼓動は早く動いていた。
なにかはわからないけど、とても押さえられない気持ちだ。
「ピカチュウさん、いっしょに食べ物取りに行きましょう」
「ピカチュウさん、あそこに綺麗な石がありますよ、ほら!」
「ピカチュウさん、ピカチュウさん♪」
僕のなかでジラーリチはいつのまにか掛け替えのない存在と
なっていた、他愛のないことでも幸せだと感じた。
6日目
「ピカチュウさん大好き♪」
「え?」
どうしたんだろう急に、なにかきき間違えたのだろうか。
「大好きです」
「ぼ、僕も好きだよ」
嬉しいけど、友達の「好き」だろう、僕の「好き」とは
ちがう好きなのだろう、けどとても嬉しかった。
ちがう好きでもジラーチが僕を好きと言ってくれた。
ジラーチの顔は何故だかとても悲しく見えた、でもいつもの笑顔にもどったから
(気のせい・・・だろう)
そう思った。
―七日目―
今日で千年彗星が見られるのも終わりだ。
でもジラーチがいるなら、別に悲しくもないかな。
「?どうかしたのジラーチ?」
なんだか暗い
「な、なんでもありません!それより
あそこへ行きましょう。2人がはじめて会った。あの草原へ・・・」
「う、うん」
今は夜、なんでこんな夜に?
千年彗星の下、僕達はみつめあった。
長い沈黙がつづく。最初にその沈黙をやぶったのは僕。
「なにかあったの?それとも悩みごと?
君のためならなんでも受け入れてあげるよ
たとえどんなことであっても」
「ありがとう、ピカチュウさん、っホントに・・・いままで
楽しかった・・・、ピカチュウさん大好き、愛してました。
・・・・さようなら」
っ!今なんて、嘘でしょ、なんでさよならなんて言わないで、
「・・・・・ごめんなさい、いままで黙ってて、
少しでも普通に暮らしたくて、いっしょにいたくて」
「・・・わかった、とめないよ、君が、ジラーチが望むなら、
だから泣かないで、君に涙は似合わない、笑顔でわかれよう。
僕もいままで楽しかった、僕もきみのこと愛してる
ずっと君のこと、わすれない。」
たとえ他の事を忘れても10年、20年たってもずっと・・・
「ありがとう、ピカチュウさん」
最後にジラーチは笑った。
僕も笑った、そしてジラーチは眠りについた。
あぁ、こんな僕でも涙はでるんだ。
もし、生まれ変わるなら君といっしょになりたいな、
そしたら眠るときもずっと
ずっと
いっしょだろ?
またね、ジラーチ、
愛する君へ
END
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