幸せのクローバー 後編

水蜂さんに感想を送る

―――はぁ、はぁ…

どれくらい走っただろう、気づけばもう夜だし…ここってダンジョンだよね…。
すこしの間涙を止めようとして考えた。
―まぁ幸せなんて、まぁ私には最初から訪れることは無かったんだよね。お約束みたいなもんだろう。メルヘンみたいなのを信じてた私が馬鹿だったんだ。シャク達だって本当は私の事嫌がってるんだろうし…

―――もう救助隊にはもどれない…かな

そう思うとふと頭に付けていた四葉の事を見た
救助隊になったのも、この四葉を手にしてからだった。普通、四葉って幸せにしてくれる物なのにな…
でもこの四葉…結局幸せを運んでくれなかったし、もういらないや…

風に流そうとした時…
『…お前を…殺す!』!?驚き振り返れば、野生のポケモンが立っていた。

―私…バットエンドって事?…まぁ少し疲れてはいたけど…生きたい…って望んだって叶うはず無いし…もういいや―

私はそのまま目を閉じた。

しばらくして目を開けてみた。私はまだ生きてた。
嘘みたいな事がおきてた。私の目の前で、シャクがいて、シャクが私を殺そうとしたポケモンと戦っていた。
                 「早く逃げろユメ!」
逃げろって言われた。でも、足手まといって解ってるのに私の行った方向はシャクの隣だった。


『なんであんな危険なダンジョンなんかに走るんだよ…』
シャクの呆れて言った。戦いの後のお説教はちょっとキツイ…。
私は黙ってた。理由なんか話したって信じてはくれないだろう。それにあの話が本当の事だったらと思うと怖くて言えなかった。

『…理由を話したくないならそれでいい。でも、今度なにかあったら言ってくれ、俺ら親友だろ?』

…えっ…し、親友?そこまで仲がよかったなんて知らないし、むしろなにか言われてる法だと思った…でもなんだろう、ちょっと悲しい気がするのは…?

その後ラサがテレポートでやってきた。
『ユメ、シャク大丈夫?!。…てかユメ、アイツらのが言ってたこと気にして走ってたの?』
あ、あいつら?もしかしてらさは私の悪口の言ってたこと聞いてたのかな?『あいつらってなんだよ。』『シャクは知らなくてもいいわよ。ユメのために仕方なしにぶった押しておいたからw』
ラサの言葉はありがとうと言っていいのか悪いのか解らなかった。
『あっユメ、トレードマークのクローバーが取れてる…。付けてあげるよ』
シャクに四葉を付けてもらった時、なぜか恥かしかった。
『これはユメの目印だからね』なぜかポッとなる気持ち。
そんな私の心に気づいたラサがこっそり言った。
『だれにも、ダーリン(シャク)は渡さないよ、たとえ親友でも!』

―私はこの四葉を拾ってから、悲しいこともあったけど、その分、いいことが沢山あった。そして、大切なものと、好きになるっていう気持ちも手にしました。たぶん、すべてこの四葉のおかげと思っています―   END

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