ある二匹の話 『離れてもお前とは友達だろ?』
虹星さんに感想を送る
とある花のある草原。
サングースが一人でちょこんと座っていた。
名前は『サン』。サングース組と言うチームの一人。
サンはある一匹のポケモンを待っている。
その時、サンの後ろの方から大きな声で
「おう!待たせたな!サンッ!!」
ある二匹の話
『離れてもお前とは友達だろ?』
「待たせたね。」と小さな声で言ったのはハブネーク。
名前は『へビ』。ハブネーク組と言うチームの一人。
サングース組とハブネーク組はある事件で争いが始まっていた。
争いを始めてから1ヶ月で争い場となる草原でサンとへビが出会った。
あれから数日後、とっても仲良しになった二人。今は仲間の事は内緒で一緒に遊んでいるのだ。
「そう言えばへビ。争いが起こってから何日たったと思う?」
「・・ん?そう言えば・・何日たったけ?」
サンははーっとため息をつきながら「馬鹿だねぇ」とつぶやく
「みんな分かってるのよ?争いが起こってからもう365日。もう一年たったよ。」
「嘘?!一年も?!・・・そうか。」
へビは「一年か。」っとつぶやきながら少し元気がなくなる。
「・・でも、本当に争いやめてほしいよな・・。」
「うん、あのさあ。サン。」
「ん?何、へビ?」
「もし、お前の仲間がハブネーク組の一員である俺が友達だって事知られたらどうなる?」
サンはどうなるのだっけっと考え、少し上を向いた。
「・・きっと、倒されるのよ・・。」
へビは急にドキっとなり聞かなかったら良かったっと思って小さくなる。
「そっそうだよな、裏切り者って言われたらいや・・だよな。」
「うん、そうだよな。いい年になって倒されたくないんだし。」
倒されたくない。それに裏切り者と言われたくない。
そんな思いで頭の中はぐじゃぐじゃになり口も出さなかった。
数分後、サンは手をぎゅっと握りしめて低い声で言った。
「だったら・・絶交しない?」
「はあ?!なっ、何言ってるんだ?!サン。」
「だってさあ、裏切り者と言われたくないだろ?倒されたくないだろ?・・だから絶交すれば問題解決っ!と言うわけだ。」
「・・・サン。」
「っと言うわけだ。じゃあな・・へビ。」
サンはさっと立ち上がって去ろうとした。
でも、へビは悔しい気持ちでいっぱいだった。
なんで争いがあるんだ?
争いが無ければ、サンと一緒に遊べる時間が沢山あるのに・・
争いなんか消えてしまえばいいのに・・
サン、もう一緒に遊べなくなっちまうのか?
・・・・サン。
俺を慰めたサンよ一緒に遊んでくれたサンよ。
そして、そして―
俺の愛するサンッ!!
「サンッ!!絶交やめろーっ!!!」
へビは勇気を出して大声を上げた。
サンはへビの声が届いたのかへビを振り向いた。
「へビ・・・?」
「サンッ!絶交すんなよ!!勝手に絶交したら許さないぞ!」
「何言ってるんだよ!へビッ!倒されたくないだろ!」
「・・・倒されても良い。だって・・。」
「だって?」
へビには汗水を流した。喉がかれそうで声が出にくかった。だが、へビはサンとの絶交はいやだと言う気持ちが伝わるように・・
「離れてもお前とは友達だろ!!天国だって友達、地獄だって友達・・・だから!お前の事好きだっ!!」
へビは息を切れそうに大声を叫んだ。
だが、サンは振り向いて去ってしまったのだ。
しかしサンは無視して去って居たわけじゃない。
なぜって意外とサンはへビの言葉があっさり理解したそうだ。
へビ、確かに離れても友達だもんな。
もう絶交なんかキャンセルしとこう。
サンはそう思いながら空を見上げ歩いて行った
そして2年後。サングース組とハブネーク組の争いが終り二組とも仲良くそして平和になっていた。
花の草原にはサングースとハブネークが二匹走り回りながら遊んでいた。
―ほら、そこにはもしかしてあの二人かもしれない。
戻る