分かれる絆 メロディーにこめた思い
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分かれる絆 メロディーにこめた思い 前編
ザアアアアアアアーーーー・・(雨の音)
「うっぐひっくおかあさ・・ん・・おっとうっさん・・っ」
僕はピカチュウ・・。
ある日お父さんの会社が倒産し、(だじゃれではありませんよ^^;)どこかへ消えていったし、お母さんも僕をおいてどこかへいったし・・。
・・・「ぐすっ」
「おなかすいたよう・・。」
そのときだった・・。
まだ雨が降っているのに僕のところには雨が振らなかった・・。
僕はその異変に気づき、ふいっとうしろを向いた。
「はい、あげる これ。」
そこにははっぱのかさを持った一匹のピチューがいた。
「あめっていうんだよおいしいよ。」
彼女はそういって僕にあめをくれた。
それはとってもあまかった・・。
あまくてほんのり優しい味で・・。
「私「ぴい」っていうの、あなたは?」
「僕は・・ライ。」
「ライくんっていうんだねっいい名前だねっ」
「君・・どこから来たの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・分からない。」
「え?」
「私、日がたつと名前以外全部忘れてしまう・・。」
「えっ」
「家どこだか分からないの。」
「・・・僕の家に住む?」
「え?」
「いいよっ僕、家にいても一人だからっ」
「あ・・ありがとう」
「ここが僕の家だよ」
「わあ、素敵なお家だねっ」
「とりあえず体ふこうよ、僕たちあの雨の中にいたんだから体びしょぬれだよ」
「そうだねっ」
「・・。」
「ん?どうしたの?ぴい」
「私・・この家忘れたくないな・・。ライくんのことも忘れたくない・・。」
「・・・。」
僕はそのぴいの疑問に答えず黙っていた・・。
「そうだっ」
「なあに?ライくん。」
「僕の家の絵と、僕の似顔絵を描いてあげるからそれを首なんかに巻いとけば忘れないんじゃないかな。」
「わあ、それすごくいい」
「はい、できたよ」
「わあ、ありがとう。早速首にかけるね。」
「ふふふ・・これで忘れないよっ」
なんだか僕に妹ができたみたいだな。
「さ、今日はもう寝よう。」
「うんっ。」
同じ布団にぴいは思いっきり飛び込んだ。
(ボフッ)「っぷっはあー」
「気持ちいやあ・・ふかふかしてる・・。」
本当に妹みたいだ。
翌朝・・。
「くああー・・。」
「あ、おはよう、ライくん」
「ね、ね、早く朝ごはん食べてあそぼ、あそぼ。」
笑顔いっぱいのぴい・・。
「いいよ。朝ごはん食べたら遊ぼうか」
「うんっ」
「ライくん。」
「ライくん。」
「ライくん。」
「あそぼ、あそぼ、ねえライくん遊ぼう。」
「ね、ね。」
僕は本当に妹のようにかわいがった・・。
だけど日に日に記憶を忘れていくぴいに本当に何かをしているのだろうか・・。
僕は時々、「自分はただぴいの記憶が忘れていくのをただみていくしかできないのだろうか・・。」そう思う・・。
そう思うと悔しくて悲しくて・・。
「ねえ、ライくん。」
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