二匹の出会い――彼女

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フリーザーは地面に降り立ち、樹々の陰に身を隠した。
*「そっちに逃げたぞ!追え!」
*「必ず捕らえて殺すんだ!災いの化身を!」
銃を持った人間達が口々に叫ぶ。その前を、純白の毛並み、限りなく黒に近い蒼の肌、同色の爪・鎌・尾を持つポケモンがよろめきながら走っている。
F「愚かな……。あのポケモンはもう既にボロボロなのに…」
樹の陰に隠れている為良く見えないが、そのポケモンの白い毛は所々真紅に染まり、後ろの左足は痛々しく腫れている。

パァンッ!

銃が火を噴いた。
発射された弾は、誤たず一匹のポケモンの左足を撃ち抜く。
アブソル(以下A)「ソルッ!」
そのポケモン…アブソルはその場に倒れこんだ。
途端、人間達は一斉にアブソルを取り囲んだ。次の瞬間、人間達の足が容赦なくアブソルを蹴り飛ばす。
A「ソル…ッ!」
それはもろに急所に命中し、アブソルは意識を失った。
だが、人間達は暴行を止めない。
*「貴様がいるから悪いんだ!」
*「この災いの化身め!」

ブチッ(何かがキレた音)

F「こ…この愚か者共め!」
フリーザーは我慢出来なくなり、遂にその姿を現した。
(ちなみに、フリーザーの言葉は人間には通じていない。ポケモンの言葉を解す事の出来る人間はいなくなってしまったから)
F「吹き荒め!氷の嵐よ!吹雪!」

ゴォォォォォォォォォッ!!

*「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
氷と風が吹き荒れ、人間を吹き飛ばし、銃を凍らせた。
フリーザーはその隙にポケモンを乗せ、山奥に逃げた。

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