戦う理由が無き戦士

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トレーナーとは、ポケモンを手にし
そして仲間であるポケモンたちとともに戦い
最強のトレーナーになる事を夢見ている。
しかし、ただ強くなるだけで望みがない者はポケモンの力の使い方を誤ってしまう。


「はぁ・・、はぁ・・・。」
とある洞窟。少年は傷だらけになり、血を流していた。
息も荒く、ポケモンたちもボロボロだった。
「くそ!お前たちは何でそんなに弱いんだ!?」
ボロボロのポケモンの一匹、カメックスは弱い声でうなった。
「ぐるぅぅ・・。」
その目は憎しみに染められていた。
「強くなれば、誰だって倒せる!!それなのになぜ強くない!?」
戦っている相手、ハガネールが少年に突進する。
少年はよけきる事もできずに片腕に直撃し、尻尾にたたきつけられて少年は倒れこんだ。



なぜ強くなるか・・?
強くなればいい。強い分だけ得をする・・。
自慢だってできる。誰だって倒せる。
力がほしい・・。ほしい・・・。
ポケモンは仲間でもなんでもない、ただの道具。
強くなって頂点に立つための道具。


だが、もういい。強くなる理由なんてない。

もういいから、生きさせろ。

俺だけでも・・・・・・・・。



中途半端な気持ちで強くなったことに後悔するのは、
先のこと。
ポケモンたちに裏切られ、強さを失い
己は死ぬ思いをする。

強くなってどうなりたいか。
誰をどうしたいか。
強くなる理由を誤るのも、理由をなくして強くなるのも
いけない。
恐怖を知るだけなのだから。

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