夢はやがて現実に
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「どうしたのだ?ロキ」
氷雪の霊峰。彼らはここをそうよんでいた。
そこにすむのはキュウコン族。キュウコン伝説の元になったキュウコンたちである。
そして、今のキュウコンの娘であるロコン、ロキは今日、様子がおかしかった。いつもならはしゃぎまわり、キュウコン族に代々仕えているマッスグマ族と共に探検などと言いながら危ない場所に入っていったりしている。
そんなロキが、今日だけは妙におとなしい。大事な一人娘とあってはキュウコン、キュウもほうっておくわけにはいかない。
だからこそ、その言葉が出た。
「ううん……ただ、夢を見たの」
「夢?」
キュウの返答に、ロキは深く頷く。そして、静かに語り始めた。
「うん、夢。もうすぐ、何かがここにやってくる夢。
全部で3組なんだけど……私は多分、その何かと一緒に旅立つって……夢の中に出てきたサーナイトが言ったの」
「……サーナイト?」
キュウはかなり驚いていた。サーナイトといえば、この世界ではとてつもなく純潔な種族とされており、うそはついたことが無い。
その種族が夢に現れ、さらにそんな予言を残したのだ。精霊の丘にいるネイティオよりも頼りになる話である。
「そうか……実はな、私も夢を見たのだ。もうすぐ、無罪のポケモンがやってくる。
ヒノアラシ……そして名前はジンと言ったか、そのポケモンが真実を確かめるべく、そして罪を晴らすために……な。
そして、そのヒノアラシと共にやってくる4匹……いや、5匹の仲間。それぞれ違うルートだが……全てがここにやってくる」
「ヒノアラシ……?」
ロキは驚いた様子だった。ヒノアラシ。サーナイトが言っていた気がする。ヒノアラシが、運命を握ると。
だが、ロキはそのことを話さなかった。いや、話せなかった。
「来たぞ……客人だ」
そのヒノアラシが、今まさに、氷雪の霊峰に足を踏み入れようとしていた。
「……ラッシュ。ここ?」
そのヒノアラシ、ジンの問いかけに、かなり離れたところに居るアブソルが答えた。
多分、100mは離れている。それでよくこの声が聞こえたものだ。
「……間違い……ない」
======夢は、やがて現実に======
======鍵を握るは……ヒノアラシ======
======旅立つものは……6つの尻尾======
======赤い狐が……山を下りる======
「行きましょうよ……父さん」
「そうだな」
2匹は……山を駆け下り始めた。
=========完=========
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