赤い髪のものの夢
マサムネさんに感想を送る
薄暗い部屋
1人の男がいた
記憶を掘り返し
部屋に横たわっていた。
太陽の光る大きな町
その少し外れたところに
小さな家があった。
静かに。
ひっそりと
その家は
あった。
これは記憶の中の30年も50年も前のお話
「あんたのゆめはなんだい?」
老婆は聞く
「僕の夢は科学者になること!」
少年は答える
「そうかい・・・・・・・・。」
「ねぇ?やっぱり無理かな・・・・・?」
「無理じゃないよ。あんたにはできる。」
「やっぱり?ありがとう!婆ちゃん!」
赤い髪の少年は笑顔で答えた。
少年は科学者になるのが夢だった。
家に立てこもり研究をしたこともあった。
友達の誘いも無視して勉強したこともあった。
でも家は貧乏で
両親・祖母・少年の
4人が暮らしていくには辛すぎた。
それでも少年は勉強に励んだ
仲良くできる友達が居なくても
信頼できる人が居なくても
少年は勉強を続けた。
そんな毎日が続いた
しかしそれも長くは続かなかった。
少年が久しぶりに外に出たときだ。
何日ぶりだろうか
町に張り巡らされた橋から下を見る
そのとき運が悪く橋が壊れた。
そこを抑えてくれたのはほかでもない婆ちゃんだった
しかしその努力もむなしく二人は落ちてしまった
二人は病院に急送された
夜が来て
朝が来て
夜が来て
朝が来たとき
少年は起きた
奇跡的だった
婆ちゃんは横で静かに寝ている
少年が何度声をかけても
その眠りがさめることはなかった
その体は冷たかった。
少年は泣いた。
小1時間は泣いた
涙がかかった婆ちゃんの顔は
笑っているようにも見えた
少年は恨んだ
なぜあんなことをしたのか
自分のことをうらみ
そしてあらゆる感情を殺した
泣くことも笑うことも
悲しさもうれしさも
そして立てこもった
後に少年は一種の天才となる。
最後に泣いたあの日から
何年もたった。
彼は旅に出た。
自分を探すために
3人の仲間と出会った
みんな自分と同じ状況にあった。
自分のことを唯一慕ってくれた。
そしてある時。
人を集め、
神を操ることを計画した
赤髪・青髪・紫髪の仲間とともに
3人の仲間は自分の名前を捨てた。
そして組織の名の下に星の名前
「水星(マーズ)」
「木星(ジュピター)」
「土星(サターン)」
と名乗った
ただし彼はそのまま
「赤城(アカギ)」
と名乗った
そして組織を作った
その組織は今
ある町で包まっている
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ふっ
薄暗い部屋で彼は笑う
思えばあの時名前を捨てなかったのは
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
両親がくれた唯一のものだったからだろう
赤い髪のものの夢
終了
戻る