悪夢のめざめ。

ビー玉さんに感想を送る


 「っ!?」

夢から目覚めた。否、訂正する。

悪夢から目覚めた、だ。

「・・・・・嫌な夢だったなぁ・・・」虚空を見つめて、少女は言った。

その瞳は酷く虚ろで、儚かった。

とさ。

その時、少女に被さっていたシーツの上に、チョコレート色をした兎の様な、

狐の様な可愛らしいイキモノが乗っかった。

「や、おはよ。チョコ」

チョコレート色をしているから「チョコ」というのは安直な様な気もする。

「さ、行こうか」

長い黒髪を頭の高い所に括りあげ、少女は立った。

そして、シワがついている布団を直さず、寝床の傍にあった扉を開ける。



    空は、蒼かった。

戻る