幻想世界

シフォンさんに感想を送る

空を見上げると多数の星が光っていた。
身震いするほどの寒さは氷の冷気からだろう。
私、イーブイはここがどこかはまったく知らないものだが
どこか懐かしさと心に暖かいものがあった。
私は恐る恐る足を進めるが、一向に先は見えない。

氷の世界は体に突き抜ける寒さで凍えそうではあったが
体は温かく、実際凍える事も寒さで麻痺する事もない。
私の目には氷に映った自分とその私の顔をにじます涙が映る。
(何をすればいいの・・?)
(何故ここにいるの?)
ふと空を見上げたとき、光り輝く鳥が見えた。
始めてみた私以外の生き物。
そして羽ばたくたびに光り輝くのは氷が月の光を反射しているのだろう。堂々と羽ばたく姿と氷をまとった姿はまるで鳥の姿をした氷の化身のように見える。
鳥が羽ばたいた後、輝く氷の粒とともに一枚の羽が舞い落ちる。
羽を手に取る。
氷の粒が光を反射し、かすかに凍った澄んだ青い羽はたいへん美しい。

凍った土地の星が光る空を舞う鳥。
まるでこの地を守っているかのような偉大さを感じる。
そんな感じがして、あの鳥が去った空を見つめ続けていたとき
空に浮かぶ月の光が強くなり、氷がその光を反射して強い光を発した。
まぶしくなって目がくらみ目を開けていられなくなった私は目を閉じる。一瞬だけあの鳥の姿が浮かび、あの鳥の声が聞こえた。


目を開くと私がいた普通の世界。何も変わってはいない。
ただ、私はイーブイではなくグレイシアとなっていた。
そして手にはしっかりあの鳥の羽が握られている。

あれは夢だったのか?
知らない世界、現実に行ったわけでもない世界。
しかし、あそこで見た青い鳥の青い羽。
そして氷の世界から与えられたのかもしれない姿、力。

夢だったのかもしれない世界。
でも確かにあの世界で手に入れた羽。あの地から与えられた姿。
夢だったのかもしれない、それでもいい。
あの鳥とあえただけでもよかったのだから・・・。

*****************************
この小説は、イーブイ(グレイシア)の身になって心になって
読んでいただければうれしいです。
イーブイ(グレイシア)の気持ちとなって
感じられるもの、見たものを創造していただきたいです。

                       Byシフォン

戻る