叶う夢
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マサゴタウンの近くにある海に1人の少年と少女がいた。
1人は、マサゴタウンに住んでいる博士、ナナカマド博士の助手のコウキ。
もう1人は、フタバタウンに住む女の子、ヒカリ。
月明かりが2人を照らす中、こんな話をしていた。
「僕の夢?」
「そう、コウキの夢!あたし、ずっと気になってたの!」
ヒカリにそんな質問をされてキョトンとしているコウキ。
「僕は・・・ナナカマド博士みたいな博士になりたいなー・・・」
「なんで?」
「それは・・・」
質問の返答に行き詰る。これが質問攻めというのか・・・
「まだ、解明されていないポケモンの謎を解くのさ!そしたら、少しでもポケモンの事が分かるだろ?」
「あ、そっか・・・」
コウキの答えに納得するヒカリ。
「じゃあ、ヒカリの夢は?」
今度は、コウキが質問してきた。
「あたしは、世界一のポケモンマスターになるの!」
「そう・・・頑張ってね」
「・・・・だけどね・・・」
ヒカリが少し悲しそうな顔をする。
「・・・どうしたの?」
「この前、ポケモンバトルで負けちゃったの・・・」
そう言うと、ヒカリはモンスターボールをカバンから取り出した。
「出てきて!エンペルト!」
出てきたのは、ポッチャマの最終進化系・・・エンペルト。
ヒカリにとって最初のポケモンでもあり、最高のパートナーでもあった。
「皆も出てきて!」
そう言って出てきたのは、ムクホークにレントラー。
ムクホークは、ヒカリが初めてゲットしたポケモン。
レントラーは、なかなか懐かなくて色々と苦戦していたポケモン。
今は、この3匹しか持っていないようだ。
「・・・怪我してるじゃないか!」
「ポケモンセンターに連れて行ったけど、治せない怪我だって・・・」
怪我は、エンペルトの後頭部部分。ムクホークの羽。レントラーの足にあった。
「あたしがもっとしっかりしてたら、こんな怪我しなかったのに・・・」
そういうと、ヒカリは泣き出してしまった。自分の過去の過ちが相当ショックなのだろうか。
「ムクホ〜・・・」
心配そうにムクホークがヒカリに近づいてくる。他の2匹も同様に近寄ってきた。
「・・・・・・・・・・・」
コウキは1人、立っていた。自分に何か出来ることはないかと考えながら・・・。
「いいんじゃないかな」
「えっ・・・?」
「どんなに負けても、どんなに悔しい事があっても、夢は変わらないだろ?だから、頑張って夢に向かって走り出そうよ」
「コウキ・・・・」
珍しくいい事言ってるじゃないか。と、いう目で見守っているポケモン達。
「途中で諦めたら、夢は絶対叶わないよ・・・」
コウキはどこか、寂しそうな表情を見せる。
「・・・ありがとう、コウキ!なんか、勇気出てきた!」
ヒカリがやっと見せた笑顔に安心しているコウキ・・・
「じゃあ、もう帰ろうか。夜も遅いし」
「そうだね!帰ろっか!」
ヒカリはそう言うと、ポケモン達をボールに戻した。
ポケモン達は「出てきただけ・・・?」と思いつつも、大人しく、ボールへ戻っていった。
2人は帰って行った。それぞれの、自分の家へ・・・。
その後、ヒカリは、四天王に挑戦し、見事殿堂入りを果たした。そして・・・
「博士から、聞いたんだけど、殿堂入りしたんだって?おめでとう!」
「ありがとう!コウキの夢も、いつか必ず叶うよ!」
そう言い残して、ヒカリはまた、新しい道の世界へ旅立って行った・・・
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