例えばこんな、ひとつの未来
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それはそれは昔のこと。
誰かが言っていました。
― 君が見た夢は、やがて未来になる。―
『例えばこんな、ひとつの未来』
そんなに昔でもありません。
むしろ結構最近、あるところに、一人の少年と六匹のポケモンがいました。
そのあるところというのは、実はセキエイ高原のポケモンリーグだったりします。
少年はとても強いポケモントレーナーでしたので、四天王もチャンピオンもコテンパンです。
相手は幼馴染とか、そんなことはまったく気にしません。
悪意を感じるほど気にしません。そうして少年はチャンピオンになりました。
チャンピオンになったって、彼の旅はまだまだ続きます。多分。
けれどもとりあえず、彼の夢は終わりました。
そんなに昔でもありません。
むしろかなり最近、あるところに、一人の少年と六匹のポケモンがいました。
そのあるところというのは、やっぱりセキエイ高原のポケモンリーグだったりします。
少年は割と強いポケモントレーナーでしたので、四天王もチャンピオンも楽勝です。
相手と一緒に以前悪の組織のアジトを破壊したことがあるとか、そんなことは全然気にしません。
少年的に、それが善意です。トレーナーシップです。そうして少年はチャンピオンになりました。
チャンピオンになったって、彼の旅はまだまだ続きます。きっと。
けれどもとりあえず、彼の夢は終わりました。
そんなに昔でもありません。
むしろついさっき、あるところに、一人の少年と六匹のポケモンがいました。
そのあるところというのは、みなさんの想像通り、サイユウシティのポケモンリーグだったりします。
少年はそれなりに強いポケモントレーナーでしたので、四天王もチャンピオンも負け組確定です。
相手にストーキングされまくったことがあるとか、そんなことをかなり根に持ってます。
悪意どころか殺意を感じます。そうして少年はチャンピオンになりました。
チャンピオンになったって、彼の旅はまだまだ続きます。おそらく。
けれどもとりあえず、彼の夢は終わりました。
そんなに昔でもありません。
ていうか今まさに、あるところに、一人の少年がいました。
そのあるところというのは、実はシンオウ地方のフタバタウンだったりします。
少年はポケモンを一匹も持ってないので、ポケモントレーナーではありません。
自室のベッドですやすやと、年相応の顔をして眠っていました。
彼が、どんな夢を見ているのかはわかりません。
けれど、ひょっとしたら・・・・・、
たったひとつの起こり得る未来を、夢見ているのかもしれません。
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