旅 上編

ヒロトさんに感想を送る

ある所に一匹のキル男という人間嫌いのキルリアがいました。
彼は生まれてずっと一人で地方の旅をし、色々な景色を見ていきました。
ある日、とある町に着きました。
「ここは人間くせぇ場所だな。食い物でも奪ってさっさとおさらばだ。」そんな事を考えながら歩いていると、一匹のキルリアに群がっている二人の子供が見えました。
「汚ぇ野郎だな。」
「まともに動かないよ、つまんなーい。」
「いっしょにいじめてみようぜ。」
人間という種族の一部は狂っています。キル男は怒り心頭でした。
腹は減っているが、二人なら大丈夫だろう。
「狂った人間共が、俺たちの仲間を傷つけてんじゃねぇ!」
鳴き声と共に振り返った子供達に襲っていきました。
案の定、子供達は驚いて「ママー!」と泣き叫びながら逃げていきました。
「大丈夫か?」
薄汚いダンボールの中でぶるぶる震えているキル男より少し小さいキルリアに話かけました。
「安心しな、人間共なら俺がおっぱらったからさ。」
「・・・・あ、あなたは?・・・・。」
「俺か?俺はキル男って言うんだ、地方を旅しているんだ、君は?」
「私・・。私はキル美っていうの、よろしくね・・。」
「おう、よろしくなっ!」





「おし、ここなら大丈夫だろう。」
キル男は目立たない空き地へキル美とダンボールごと運んでいきました。
「ごめんなさい、迷惑をかけてしまって・・・。」
「なに、気にすんな、おたがいさまよ。」
その後、キル男は沢山の食料を持ってきました。
「ほら、食いな。」、キル男は食べ物をダンボールの中に放り込みました。
「えっ、いいの?」
「ああ、遠慮せずに食いな。」
「あ、ありがとう・・。」
キル美はいままでに見たことのない食べ物を、どきどきしながら、そっと口に運びました。
「おいしい!」
「へへっ、そうだろ?でも、君はなんで食べ物を奪いに行かないんだ?」
「・・・無理なの、私この箱から出られないの。」
「何でだ?」
「私、生まれた時から足が使い物にならないの・・・。」
キル美の言うとおり足が折れ曲がっていました。
「すまない・・、変な事聞いちまって・・・。」
「ううん、いいの。」
             to be conteneu・・・・      

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