『Gray War』的 小説解説T


 この企画は『Gray War』のキャラクターを使って、自分の小説の裏を書くというものです。
 ・・・・・・余計に「なんだそりゃ」ですよね、おそらく・・・自分にとって『恥の上塗り』と化すでしょう。
 そして読んでみた所で、皆さまの小説の参考になることは無いと思います。



 とりあえず、連載になるかどうかわかりませんが・・・今日のテーマは、<キャラクターの役割について>です。
 漫画でも何でも、キャラクターには『役割』があったりします、特に大人数のパーティでは尚更です。
 今回この説明で登場して貰うのは、『Gray War』の主人公メンバーのレッド一行です。





 <レッド>について

 この作品、『Gray War』の主人公的存在です。
 そんな彼の役割は個性溢れるメンバーの『お兄さん』、いわゆる『リーダー』です。
 『トレーナー能力』は現在の本編では登場しましたが、最初は使えない設定でした。
 現在最もスポットライトを当てられている存在で、彼を中心に話が進むことが多いです。
 会話の役割としてはボケたりツッコんだりと、色々『オールマイティ』にこなしてもらいます。
 そんなら居ても居なくてもいいじゃないか、オリキャラでも充分出来そうだ・・・そんなことはありません。
 レッドが居なくては、この『Gray War』は成り立ちません。
 それほどまでに重要な役割を果たして貰っています、なかなか・・・そうには見えませんが。


 <グリーン>について

 主に『ポケモンの生態について』などを語って貰う、そういった補助的・・・『サポート』役です。
 冷静に物事を判断し、多くの登場人物の疑問の半分は彼に答えて貰っています。
 彼が居なければ、この作品独特の設定などを無視して、話を進めることになります。
 そんな重要っぽい役割を持っていますが、実は彼の役割はオリキャラでも充分事足ります。
 オリキャラの設定に、『物知り』を加えれば・・・説明程度なら、簡単にこなしてくれるでしょうから。
 しかしグリーンはこの作品に登場している、ということはそれ以外の『グリーンにしか出来ないこと』があるからに他なりません。
 それはまだ本編にも出てきてはいませんが、もしそれが無かったら・・・グリーンはお払い箱にされていたでしょう。
 ちなみに彼も『トレーナー能力』はまだ使えません、この点もオリキャラに任せることが出来るので、グリーンはまさにギリギリでした。


 <ブルー>について

 現在目立った活動はしていません、役割は現在は『サポート』役。
 しかし彼女にしか切り出せない会話や出来ない行動は多く存在します、例えば『恋愛感情』など。
 もし・・・ブルーの持つ個性を複数のオリキャラに入れてみたら、一体どうなるのか?
 ・・・この物語は出来ません、彼女の個性を他のキャラクターにやらせることは先ず無理だと思います。
 おそらく自分の場合・・・オリキャラの人数が最低3人は必要になります、それほどに濃いキャラクターだと思います。
 そんなにパーティの人数が増えるのは、自分はあまり好きではありません。
 個人に当てられるスポットライトや話の数が、その分減ったり、薄くなってしまいます。
 そういった意味ではレッドと同じで、彼女も『Gray War』には無くてはならない存在です。
 自分にとって、原作キャラクターを出す出さないは有名無名ではなく、必要か不必要かです。


 <イエロー>について

 『サポート』役ですが、現在本編(能力者への道33〜42)では彼女を中心として物語が進んでいます。
 そんなイエローの役目は『ポケモンの回復』という、バトルものでは欠かせないものです。
 そして彼女の原作の設定(回復能力)をこの作品独特の『トレーナー能力』にすることで、読者へのとっかかりを与えます。
 つまり彼女は『トレーナー能力』への案内役として、この物語に登場させたことになります。
 そしてレッド達の中でいち早く『能力に目覚めた』ということで、レッド達が能力への関心を持ち始めます。
 彼女が担当する会話は特にありませんが、それを補うだけの役割があるので・・・この話に登場出来ました。
 もちろん、彼女の役割をオリキャラにやらせるのは、到底無理な話です。
 レッドとの絡みが話の中で多く存在しますが、そういったことはオリキャラにでも出来るので、イエロー個人の役割ではありません。
 

 <ゴールド>について

 彼もまた重要な役割を持っています、特に『サポート』に回るわけでもありません。
 ゴールドの役割は『読者の声』とでも、言えばいいのでしょうか?
 読者の視点に最も近い存在です、その為彼の会話には『質問』が多くあります。
 彼の質問はこの世界独特の設定や疑問が中心で、意見を素直に口に出し、グリーンやシショーに答えて貰っています。
 そういった意味では彼はこの世界では『無知』に近いですが、決して頭が悪いわけではありません。
 ですから時々鋭いツッコミをさせますし、行動もそれなりに理を通しています。
 大人数のパーティによく存在する『ムードメーカー』でもあります、最もこの役割はゴールドでなくとも出来ますが。
 彼の役割はオリキャラでも可能ですが、イエローと同じく『能力者』とし、レッド達へ成長過程としてのお手本でもあります。
 始めっから『能力者』であるゴールドが皆の成長速度を引っ張るのか、足を引っ張るのかは・・・本編で確かめてみてください。
 ゴールドもまた、グリーン同様・・・ハズされそうなキャラでもあったのです。


 <シルバー>について

 ハッキリ言います、彼は現在この話には『必要のないキャラクター』となっています。
 冷静に物事を判断するという個性はグリーンの方が上、バトルならばレッドやゴールドに後れを取ります。
 更に本編では今まで以上に無口になり、会話の役目というものも存在しません。
 つまり、これだけの大人数のパーティに身を置くには『彼にしか出来ないこと』が無いと、グリーン同様にお払い箱されます。
 しかし彼にはそれがありません、『ゴールドと喧嘩する』というのは単なる場繋ぎでしかなく、特に必要ありません。
 『ボールの当て所』をよく知っている、これもクリスの方が捕獲とセットになっているので、シルバーの個性とは言い難いです。
 『ブルーとの過去』はこの話では登場は現在していませんし、これだけでは登場させるには・・・弱いです。
 本当に必要ないキャラクターならば、自分はシルバーを何らかの理由で切り離し、この話には出しませんでした。
 しかし彼は何とか登場出来ています、今後・・・彼がどんな役割を持つか見守ってみてください。


 <クリス>について

 現在の彼女の役割は『捕獲』です、これは『トレーナー能力』ではありません。
 しかし彼女は伝説の鳥ポケモンには実際に会ったことが無く、故に『伝説の鳥ポケモン捕獲』という役割をGETしました。
 別にクリスではなくとも、捕獲という行為自体は誰にでも出来ます。
 もちろん、オリキャラにやらせようと思えばかなり容易に出来たでしょう。
 しかし彼女を採用したのは、『誰よりも能力者になれない悔しさ』を読者に伝えられやすいと思ったからです。
 彼女の得意技とも言える『捕獲』をあえて『トレーナー能力』とは関係を無くし、今までの自分を真っ向から否定される。
 しかし『トレーナー能力』では無いものの、『伝説の鳥ポケモン捕獲』という大役を負わせ、今まで以上に『捕獲』に頑張らせる。
 このことを読者に共感させ、思わず『負けるな、頑張れ』と言いたくなるように作れたら・・・今のクリスは成功です。
 

 <シショー>について

 彼にはレッド達には出来ない『能力者について』の説明、会話の役割を担って貰いました。
 加えて「何故そんなに能力者に詳しいのか?」、そして「何故ポケモンなのに喋れるのか?」
 これをディック達の組織と何かがあった、ということでレッド達には一応納得させます。
 そしてグリーンとブルーにその背後をいち早く知らせることで、完全な味方をパーティに作りました。
 おかげでシショーは今でも深い追求をされることなく、ぺらぺらと喋り続けます。
 この『能力者について』はオリキャラにしか出来ません、レッド達は何も知らないことを前提に話を進めるためです。
 そしてむやみやたらと『能力者について』話しません、必要になったらそのことについて教えてくれます。
 しかし、シショーも万能ではなく、組織についてや能力について知らないことだってあります。
 全てを知っているより、話を進めていく上でレッド達が情報を手に入れていく方が、展開的に良いと思ったからです。
 『ポケモンが喋る』で思いだすのは、ポケモンのアニメ、『ニャース』ですが・・・どちらかというと猫より鳥の方が喋る気がしませんか?





 ・・・・・・と、色々好き勝手、支離滅裂に言いましたが、これら全てが物語に反映されるとは限りません。
 ゴールドの役割である『質問』も、別の人がやる時だってあります。
 その役割を担う人物がいなくなれば、当然別の誰かにやらせなければなりません。
 ・・・そういった意味では、この設定的な解説は無意味かもしれません。
 しかし、自分は今回の<キャラクターの役割について>では以下のことは守っているつもりです。


 ・同じ役割を持つ人間を話には登場させない。
 決定的な違いが無ければ、本来の役割の人物が霞んでしまうから。
 必ずその人にしか出来ないことを作る、無ければ原作キャラクターでも登場させない。
 

 ・・・・・・こういった解説は、物語の終わりにやるべきだったでしょうか。
 しかし、上記の設定的なものは現在の本編を元にして、書いたものです。
 故に、これから役割が少しずつ変化していく人もいるでしょうし、今まで以上に増える人もいるでしょう。


 では、ここまでつき合ってくれた『Gray War』の読者の方々。
 また『Gray War』は読んではいないが、此処までつき合ってくれた読者の方々。
 此処までのお付き合い、有り難う御座いました。


 もし、この<キャラクターの役割について>以外で、何か解説希望がありましたら・・・出来る限り書いてみたいと思います。
 本編への質問・感想・批評もあれば、メールにて受けつけます。














 ・・・これは、連載になるかはわかりませんが、とりあえず送ります。
 自分が今まで書いてきた70話ものの小説を載せるのは、非常に大変なことだと思います。
 これからも、本当に・・・よろしくお願いします。  頑張って下さい。


   クリアー・ド・フォッグ

戻る