〜能力者への道80・絶望〜




 幸せな男女の思い出


 打ち砕かれた想い


 クリス&メガぴょんVSアウェイ&赤いギャラドス


 皆が納得するクリスの強さ、勝利を導く証明と方程式


 このまま圧勝かと、意気込んでいた矢先の出来事


 その相手の能力は『水を沸騰し続ける熱湯に転換する』という、凶悪さ


 クリスは彼の心身を救うべく、最後まで諦めなかった


 そして、瀕死の重体となった


 2の島救急病院に運び込まれ、「今夜がヤマだ」と告げられる


 絶望的な状況下でも、わずかな光明でも見つけ、探し出す


 1つの手がかり、「トレーナー回復」


 しかし、クリスは重体で、イエローの能力では間に合わない


 そこで、もう1つの光明、『ちー島の青い泉』から湧き出る水に託すことに


 漸く動き出した希望も、新たに登場せし非情なる決断を下した医者に阻まれるか


 これ以上苦しまぬよう、もう楽になれるよう・・・『安楽死』という決断に 










 ガンガンと病室の扉が慌ただしく叩かれ、外から悲鳴に近い声が上がり続けている
 しかし、中にいる医者と看護士(婦)は顔色を変えずに、そのベッドで息絶え絶えに横たわっている・・・全身包帯姿のクリスを見た
 能力者同士の戦いで、降り注ぐ熱湯の雨の所為で、全身に渡る酷い火傷を負ってしまったのだ 


 「・・・煩いなぁ、外の方は」


 暗い室内に白く浮かび上がる包帯は、どことなく不気味だ
 そして、ガンガンと病室を叩く音となれば・・・もうホラー映画でありそうな描写だ
 が、やはり医者は別にそんなことを気にするわけでもなく、首を少し傾げベッドを見下ろしている


 「・・・あ、ああ、あの、その・・・・・・い、い言い方に問題があったんじゃないでしょうか

 「んー、そうかな?」

 「・・・そ、そそ、そそそうですよ。 ささ、さ『最後の処置』だなんて・・・

 「だって、間違っていないもの」


 医者が手に持っていたカルテと状態を見比べ、軽く頷いた


 「この治療で完治させれば、それで『最後の処置』でしょう」


 ・・・・・・医者が白衣を脱ぎ捨て、ぼさぼさに降ろした髪をまとめ上げた
 そこに立っていたのは、紛れもなく・・・『四大幹部・青のディック』だった


 「・・・わざわざこんな扮装しなくても良かったかもね、レッド達もいなかったし。
 服の上からわざわざ着るのも、結構、面倒臭かったしさ」

 「・・・あ、ああああの、かかカルテを盗む時にには、ひひ必要でしたと思いますす

 「そうか。 そうだったね、るーくん」


 ディックがきゅっとるーくんの、看護士(婦)の服のすそをつまみ上げた
 思わずるーくんはそのすそが上がるのを押さえ、必死で抵抗した


 「・・・やーっ!

 「いや、『やー』じゃなくてね。 ・・・その女装も似合うんだけど、とりあえず脱がない? これさ」


 ・・・・・・男だったのか、としか言い様がなかった
 その顔を真っ赤にし、怯えた目は潤み・・・びくびくしながら、るーくんはその服をおずおずと脱ぎ始めた
 ・・・が、ディックは顔に手を当て、深く考え込んだ


 「・・・・・・もっと堂々とさ、男らしく脱いでくれない? 見てるこっちが恥ずかしくなるよ」

 「・・・は、はははい。 すすす、すみませせん、でぃディックさ様・・・


 これだけ切り離して、単体で見ていれば・・・可愛い童顔な看護士(婦)をセクハラで虐めるシチュエーションにしか思えない
 恥ずかしがり屋で、照れ屋で、どもり屋で、引っ込み思案で、臆病な、るーくんからすれば、女装をして此処に乗り込むこと自体が冒険だった
 しかし、上司であるディックの言うことには逆らえなかったらしい・・・


 ぱさりと看護士(婦)の服を脱ぎ、るーくんが予め下に着ていた服が現れた
 が・・・しかし、その服も青く袖も長めの中華系の服であった為、彼の顔からはどっちみち女装にもとれるのだった 


 「・・・どどどどどう、どうどうして、こここんなことを・・・

 「ん? ・・・ああ。 訊きたいことは『どうして、敵を助けるのか』と『こんなことやって怒られないのか』かな」


 るーくんがこくこくこくこくこくこくこくこくこくと素速くがくがくと頷きまくった、勿論・・・彼はいつもこんな調子だ


 「そうだねぇ。 先ず思ったことは、『情けない』かな」


 たかがアウェイごときに敗北し、瀕死の重傷を負うだなんて・・・信じられなかった


 「そこまで弱かったのか。 うん、ある意味・・・凄く残念だった」

 「ででででもも、ああアウェイささんもも、つ強いでですよ?

 「そう? 電気タイプで一撃でしょ、あれは。 ・・・まぁ最も、他にも方法はあるわけだし、単に此方の人間が弱すぎたんだよ」


 本来なら、こんな弱くて惨めな人間なんか助けない
 いや、人間なんか助ける気にもならない


 「でもさ、あの方のシナリオを狂わすわけにはいかない。 仮にも、中盤までは必要なキャラクターだしさ」

 「しししシナりリオですかか?


 るーくんに向け、ディックはにっこりと微笑んで見せた


 「うん。 シナリオになければ、これは見殺ししてたね。 トドメも治療も面倒臭いもの」


 光の微笑、闇の言葉
 るーくんはその、ディックの二面性をまた垣間見た気がした


 「・・・あ、とりあえずさ、治しちゃってくれない? 立ち話も面倒臭いし」

・・・ははははひ
 

 さらっとさくっといきなり本題に入り、るーくんは慌てるようにじたばたとポケモンを出し、ベッドの傍に寄った
 ・・・するとどうだろう、何やらるーくんの手が青白く光り始めたのだった


 「・・・・・・ええええ、ええっと・・・終わりましたた

 「ん。 ご苦労さん」


 すっとるーくんはかざした手を下ろし、ポケモンをしまった
 なんという早業だろうか、ものの1分もかかっていない・・・せいぜい30秒程度だろうか
 本当に、あのクリスの火傷を、本当に完治出来たのだろうか


 「うん、いつ見ても凄いや。 『再生』の力」

 「・・・そそそそそそしょんなゃ、めめめめめ滅しょ相もももあひひままひぇんんっ!


 ディックに褒められた所為か、いつも以上に舌が回らないようだ
 それにしても・・・予想通りといえばいいのだろうか
 ・・・そう、るーくんはこの時代の、ただ1人の『再生』の能力者だった
 

 ディックはクリスの包帯の一部を剥ぎ取り、その傷口の再生具合に感嘆した
 火傷は跡形も無く、それらの皮膚の下から新しい皮膚が見えている
 それはまだみずみずしいというか生々しいというか、皮膚が皮膚の色をしていないが・・・これも時間が経てばこの肌本来の色になる
 

 「・・・これ限りにしてもらいたいねぇ、こんな面倒臭いことはさ」


 ディックがぽつりと言うと、またあの耳障りな・・・扉をガンガン叩く音が響いた
 いや、正確に言えば此方の用件が済んだ為、聞こえないフリをしていた音が急に耳障りになったのだ


 「ああ、もう・・・どうしようかねぇ」

 
 医者の扮装をして出ていくのは、もう流石にまずいだろう
 だが、こそこそと窓から出ていくのも気が引ける・・・別に悪いことはしていないのだから
 むしろ、感謝されても良いのだが・・・彼らがその事実をすんなり受け入れてくれるかどうか


 「(レッドやグリーンがいないから、まぁ押し通せるかもしれないけれどね)」


 それでも、「通りすがりの者と再生の能力者ですが、あなたの仲間は彼が治療したので、もう大丈夫です」
 ・・・なんて言えるはずもない


 「・・・・・・あー、もう考えるのも面倒臭いや!」

 「・・・へ?





 ・・・・・・
 



 
 ・・・ゴールドはガンガンと病室を叩き続けていた、その両手からは血が滲み出していた
 この鍵をこじ開けよう、扉を壊そうなどとは思いつかなかった
 それほどまでに頭の中は混乱し、正常な思考判断が出来なくなっていたのだ 
 ただ、ひたすらに、中に入った医者と看護士(婦)の耳と心に届くまで、叫び続けるつもりだった


 ふっと、ゴールドの視界が暗くなった


 次の瞬間、彼は病室の扉の下敷きになっていた
 そうして現れたのは先程の医者や看護士(婦)ではなく、その人達に似た感じの別人だった


 「あー、すっきりした」

 「・・・ふ、ふぇぇぇえぇえぇえぇぇんん

 「何? 何なの、アンタら!?」


 すっかりブルーは狼狽している、勿論・・・それが普通の反応だとは思うのだが


 「あ、はじめまして。 面倒臭いけど自己紹介、ディックと言います。 後ろにいるのは女装が似合う、『再生』のるーくん」

 「は、はあぁぁあっ!!!?」


 ・・・ということは、この青髪の青年が・・・レッドとグリーンを倒した人物なのか
 そして、戦った張本人達がいないので、何とも言えないが・・・感じるのは圧倒的な力の差だけだ


 ここで震えや動揺を、この相手に悟られるわけにはいかない
 ブルーは目一杯強がりつつ、対等な立場であるように話した


 「・・・で、何しに来たの?」

 「ああ。 シナリオの為に、ちょっとクリスを助けにね」


 その青年の目が語るは真実のみ
 ブルーとイエローは、後ろにいる再生の能力者だという男の子と代わる代わるその姿を見比べた


 「・・・どういうこと? なんで、刺客を差し向けている大元が・・・」


 と、ここでガタガタタタンッと、踏んづけている扉の下から、物凄く激しい音がした
 ディックがタンッと軽やかに跳び、その叫びと物音と共に立ち上がったゴールドを見た ゴールドはビッと、ディックの方へ指差し怒鳴った
 

 「どういうつもりだ、テメェ!!!!」

 「?」

 「なんでクリスを助けた!」

 「おかしなことを訊くね? じゃ、助けない方が良かったのかな」


 ゴールドがぎりっと歯軋りをした


 「気に食わねぇんだ! テメェのやることに筋が通ってねぇ!!
 ましてや、敵方であるテメェに助けられる筋合いもねぇ!!!」

 「助ける筋合いならあるよ。 俺達のシナリオに、些細な支障が出るかもしれない。 
 だから、彼女を助けたんだ」


 「それに、クリスを助けたのは、正確に言えば俺じゃなくてるーくんね」と軽口を言った
 そして、当のるーくんは突然にそんなことを言われたので、びくっと震え、また病室の中に入り、こそっと顔だけ見せた
 ゴールドがぎろりと睨むと、るーくんはさささっと素速くディックの後ろに隠れた


 「・・・だったら! どうして、どうしてカントー本土や他の地方を襲った!
 人もポケモンの命は、皆平等だって、当たり前の話だろうが!! なのに、どうして・・・!!」


 ゴールドの怒りに満ちたセリフに対し、ディックはさらりと言った


 「いいや、違うね。 シナリオの本筋に関わる者と関わらない者、俺にとっては平等でも何でもない。
 だから、本筋に関わる君達へは成長を促すべく、刺客を送ったし、こうして敵ながらも助けたりする。
 本筋に関わらないようなその他一般市民は、対象外だ。 いちいち気にかけるのも面倒臭いし、さほどの経験値稼ぎにもならないしね」 


 偽シルバーが言っていた、『ゲーム上の正義』
 そして、それが彼ら・・・ディックの行動理念・・・・・・


 「・・・所詮は、ゲームだもの。 何を躊躇う必要があるのさ。 
 君達は、経験値稼ぎで倒した敵キャラやモンスターの行方を、いちいち気に留めるのかい?」


 その物言いに、ゴールドがついにぶち切れた


 澄まし顔で立っているディックを殴りかかろうとした、その時だった




 
 この病院の建物自体が、鈍い音と地響きと共に半壊したのは
 




 天井は砕け、ガラガラガラガラとがれきが落ちる
 床はひび割れ、ビシビシビシビシッと亀裂が縦横に奔った


 ゴールドは思わず目をつむり、反射的に自身を両腕で隠し構えた
 その腕の隙間から見えるのは、忘れもしない闘気と白いマント・・・・・・


 「・・・るーくん。 さっきさ、『怒られないのか?』って訊いたよね」


 ディックが背中に隠れているるーくんへ向け、そう言い・・・肩をすくめ、苦笑いをした


 「怒られました」

 「・・・あああああ、あああわわわ・・・じじじじジークくく様ままま!!


 そこに立っていたのは、ディックと同様の地位に就く・・・『白のジーク』だった
 その傍にはジークというニックネームのスピアー
 もし、この病院半壊を彼1体で行ったのだとしたら、以前戦った時とは比べものにならないほどの力だ
 いや・・・あの時の戦いでも、今の力も・・・まだ本気を出してないことも、改めて理解した


 「何をしていると思えば、こんなところで油を売っていたのか。 ディック」

 「・・・・・・」

 「・・・すすすすすすみませせんっ、ぼぼぼくがとと止めるべべきででしたたた!


 ディックの後ろにいたおかげで半壊した病院のがれきをうまく避け、無事だったるーくんががくがくがくがくと何度も謝った
 ジークも彼の存在に漸く気づいたらしく、ちらりと横目で見た


「・・・いたのか。 いや、悪いのは此奴だ。 気にするな」

 「あ、ずるい! ひいきだ」

 「黙れッ!!」


 ジークに一喝され、ディックは渋々・・・口をとがらせ、黙った
 

 そんなやりとりの中で、またガラララランと音がし・・・その下からカメックス、ブルー、ゴローニャ、イエローが出てきた
 とっさに大型のポケモンを出し、落ちてくるがれきから身を護ったらしい
 と同時にイエローとブルーは現実を、半壊した病院を目の当たりにし・・・思わず叫び行動した


 「クリスさん!」

 「クリス!」

 
 幸い、ナナミさんの病室の辺りは無事のようだ
 しかし、ディック達がいた、この辺りの柱も天井も皆崩れ落ち、勿論・・・目の前のクリスの病室など跡形も無かった
必死でがれきをどかし、救助をしようと動き始め・・・・・・


 ・・・・・・ガラララララッと、クリスのベッドがあった辺りのがれきが動き、また砕けた
 その砕け、舞い上がった粉塵の中から、包帯姿のクリスを抱きかかえたバシャーモが姿を現した


 「・・・あ、あのポケモンは・・・!」


 そのトレーナーの名を思い出し、言う前に・・・その本人が姿を現した


 「ったく、乱暴が過ぎるわよ。 此処は病院、もっと気を遣いなさい」


 『赤のリサ』が、バシャーモと共にがれきの上に立っていた


 「・・・なんてこと・・・」


 そう呟く以外無かった、まさか・・・この3人が一度に現れるなんて
 しかも、1人は此方の仲間を人質にとっているも同然・・・・・・


 ・・・と、思いきや、クリスを抱きかかえたバシャーモがイエロー達の方へ歩み寄り、そっと壊れていない床の上に彼女の体を安置した


 「大丈夫。 無用な怪我はしていないと思うわ」

 「ど、どうして・・・こんな・・・」


 彼らは悪人ではなかったのか、いや・・・何を考え、何の為に此処に集まり行動しているのか
 最早、何もかもが・・・わけがわからなくなった


 「・・・また無茶をやらかして。 お目付役として来て、正解だったわね」


 リサのフライゴンが上空からすっと降り立ち、その手に持っていたものをリサに渡した
 それは、大きく黒いスーツケース2つだった


 「本当はこういう解決法は好きじゃないし、許されるものだとは思えないけれど・・・」


 ガコンとそのスーツケースを開けると、中には札束がぎっしりと詰まっていた
 その総額は軽く見積もっても、2億円強はあり・・・病院の修繕費や賠償・慰謝料としては多すぎるぐらいだった


 「・・・・・・」


 ゴールドはそれを黙って蹴り飛ばした
 スーツケースから札束が飛び散り、夜闇の宙を舞った
 リサやディック、ジークは表情も変えず、また動かなかった


 ただの紙切れが、その総てが舞い落ちた


 無言、ただ無言・・・・・・何も話さず、動くこともなく
 まるで、この空間だけ時間の流れから切り離されたかのようだった


 


 ・・・・・・そして、ディック・ジーク・リサ・るーくんの姿が消えた


 ゴールドはガンッとひび割れた床に拳を打ちつけた 


 ・・・勝てねぇ・・・!


 俺達が悠長に成長し、修行してる間にも・・・・・・彼奴らは更に上へ昇っている
 そして、彼奴らの組織は半端無い規模だともわかった
 あんな大金をぽんと出せるなんて、どこぞの大企業か富豪連中ぐらいなものだからだ


 「・・・チッキショウがッ!!!」


 悔しかった、悔しかった・・・以前とは違った敗北感が彼の心を、精神を襲う
 何度も何度も拳を打ちつけた、その衝動は止まらなかった


 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も
 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も・・・
 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も・・・・・・


 ブルーとイエローはそっとその場を離れ、やや駆け足でナナミさんの病室へ向かう
 おかしなもので、その部屋だけは外観の見た目や扉も何も無事だった
 しかし、あの物音や何やらで、ナナミさんはすっかり動転していることだろう・・・


 ・・・・・・ならば、何故、そんな外の様子を見ようとはしない?
 彼女は別に普通に動けないという怪我でもないし、つい先程までブルー達と話をしていたではないか
 この騒ぎの中で、何も行動を起こさないのは不自然だ





 嫌な予感がした


 扉を開けようとしたが、歪んでいるのか押しても引いても動かない
 これは、もしかしたら・・・中で彼女が動けなくなるぐらいの異変が起きているのかもしれない
 イエローはゴロすけに『ころがる』の指示を出し、無理矢理その扉を開けた
 その所為でガラガラと天井の一部が崩れたが、一向に気にしなかった


 「・・・・・・そんな・・・」


 扉を開け、2人が見たものは・・・・・・





 最早もぬけの殻となった、空のベッドだけだった


 誰もいなかった
 




 ・・・・・・ ・・・・・・





 ・・・ぎゅっと、きつく茶色の革手袋をし、海岸を歩く女性がいた


 


 ・・・ごめんなさい、おじいさま、グリーン・・・みんな・・・


 その女性は、紛れもなく・・・





 「私・・・戦います・・・」


 ・・・ナナミさんの姿だった
 その目には涙が浮かんでいた





 ・・・・・・ ・・・・・・







 


 『Gray War』 〜第1章、能力者への道・終〜




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