「トドメだ!セト!いあいぎり!!」
「ッ!!しまった…」
ストライクがサンドパンを弾き飛ばす
その衝撃でサンドパンが吹っ飛ばされ、壁に跡をつける
『テトラダウーン!!起き上がらない!!…閃光争奪戦!!勝者!シン選手!!師弟同士の戦いに今、幕が落ちました!おめでとう!!』

・・・・・・・・・・

「おめでとうございます。シン」
「師匠…」
ここは選手控え室
ここに二人のトレーナーがいる
女性のほうの名前はクリア。各地方で次々と優勝を抑えるトレーナー
男性のほうの名前はシン。最近めきめきと実力を伸ばし、先日、カントー大会で優勝。そして―
「これからはあなたが『閃光』です」
「閃光のシン…かぁ…響きは悪くないですね」
閃光の異名を持つトレーナーである

・・・・・・・・・・・・・

「んあ?」
シンが目を開けた
「部屋で寝たと思うんだけど…ここはどこだ?」

『光手受ケ渡シノ…儀ヲ行ウ…』
人体からは発することのできないような声が響く…
『シン殿…前エ…』
「・・・・・・・」
シンが無言で応答する
前に出たと思ったら

ガガガガガガガガ…

岩と岩が擦れ合う音を出して、前方の扉が開いた
そこには
「あいつは…レジロック…!」
岩の塊のようなポケモン
レジロックがいた


ガガガガガガ…

上空から大量の岩が落ちる
「岩石落とし…」
その岩を見ながら言う
ストライクも、キルリアも倒れ、生まれたばかりのピチューを出すわけにも行かず
防戦一方、単身で逃げ回っている

「こうなったら…」
自分の体力に限界を感じ、反撃に出ようと試みる

シパパパパパパパパ…

レジロックの周りに煙が巻かれる
そして―
「ッ!!喰らいやがれ!!」

ドドドドドドドドドドドド…

粉塵爆発が起こる
それと同時にレジロックが倒れる
すると―青色をした半透明なボールが目の前にあらわれる
「こいつで…」
シンは、ボールを手に取り、レジロックに向かってブン投げた

ボールの中にレジロックが収まり

コン…

コン…

コン…

ボールの動きが止まる

その瞬間、ボールが割れて、藍色をした光が飛び出す
ついとっさに手をかざす
すると、光に指先が当たり

キィィィィィィィィィ…

強烈な光が辺りを照らした

番外  終
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