第六十二話 驚愕の言葉(六十一話のミキの視点です)

「うわぁぁぁ!!」
私は泣きながらシンにすがりついた

「わぁぁぁぁぁ!!」
もう周りのことなんで耳に入ってなかった
けど…何かに気付いた

ドクン…ドクン…

「(心臓が…動いてる!?)」
ミキがバッと起き上がると
「心臓が動いてる!」
周りの人に訴えた
「動いてるよ!!」
さっきまで泣いていたのでよく聞き取れなかったのかもしれない…
もう一度言った
するとクリアさんが
「イシス。テレパシーなら話が聞けると思います。試してみてください」
そういった
「(そうか…テレパシーなら!)」


イシスが何かを送っているのが分かる
ただ私は必死で返事が着ますように!と
まるで神に願うようにして立っていた

すると、イシスの顔に安堵が戻り、涙をボロボロ流しながら
『返答…アリです…』
そういうと、「そうですか…」
クリアさんがそういってシンの横に立った

スッ…

クリアさんが左手を後ろにやった
まさか…まさか…


バシィン…


ビンタ…
でも、その一撃でシンの目は見開いた
『シンさん!大丈夫ですか?』
「シン…良かった…」
涙を流しながら言う
途中、シンが起き上がろうとしたので、イシスがそれを元に戻した

『ッ・・・・』
イシスが驚きの表情を浮かべた
それはなぜか聞きたかったが、イシスの表情からして、ただ事ではないのだろう
私はそう思った


第六十三話へ続く…
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