後書き:ゴールド編
やっぱり連載終了してから1年以上経ってるんで、非常にやりづらいんですが(苦笑)
何度か別の場所でも書いているのですが、概要を話しますと、
この『POCKET MONSTARS GOLD SAID STORY(以下GOLD)』
(ゴールドサイドストーリーと読む人がいるんですが、正確にはゴールド・セッド・ストーリーと読みます)は、
2002年3月、同シリーズの『RED SAID STORY(以下RED)』と同時スタートしました。
同系列、同時間帯の『クリスの日記』が始まったのは、それから1〜2ヶ月後のことです。
『ポケットモンスタースペシャル(以下ポケスペ)』という漫画がなかなかコミックスにならず(第2部から第3部の金銀クリスタル編が出るまで1年近く間があった)、
うっぷん晴らしのように描いていたゴールドの漫画(先に言っておきますが、発表する気はありません)を小説に出来ないか、
まずはそう考えたわけです。
・・・な、もんで、気がついた方いるかもしれませんが、ゴールドの性格、ポケスペのイエローに酷似してしまっています(汗)
書き始めてからその事に気付き、この小説の最初の目標は『脱・ポケスペ』でした(苦笑)
元の漫画自体結構前からあったものなので、かなり裏設定があちこちに隠れていることがあります。
活かし切れなかった・・・とも言いますが(汗)
そのせいか、話数がかなり多くなり(全部で112話)100話突破したときには自分で「えぇっ!?」って思いましたよ。
全体にほのぼのだか、だらだらだか、ゆったりした作りになってるみたいです。
・・・訂正し甲斐がありそうだ(苦笑)
主人公の設定上、ポケモンの性格がかなりはっきり出ている、というのも特徴の1つだと思います。
小説本文の3人称視点ではホワイト以外ほとんど出し切れそうになかったんで、ワカバタウンで思い切ってポケモン1人ずつの1人称にしたわけなんですが、
(一部違うのもありますが(苦笑))
皆さんはどの子を気に入っていただけたでしょうか?
人間よりも出来るだけポケモンの方に重心を置いたつもりで書きましたので、
見えないところでも動いている(アクアなんて何するにも1テンポ遅れてたりします)ポケモンたちの息遣いなど、感じていただければ嬉しいです。
また、ライバル君と『クリスの日記』主人公クリスちゃん(全部いっぺんに打とうとするといつも『クリスチャン』になる・・・)との
交流がよく出てきたのも満足いく点だったかと思います。
・・・ちょっとやり過ぎたかな、と思った時もありますが。
最初の3人の出会い『水晶色の少女』の回から、女の子も子供も苦手のゴールドとシルバーが(ゴールドだけだと思われがちなのですが、
実は両方とも同じ条件下で育っているので女の子も子供も苦手なんです)ちょっとずつ彼女に心を開いていく様子を書くのは
GOLD、クリスの日記共にかなり面白かったです。
最後にゃ押し付けちゃってますけどね(笑)
あ、そうそう、文中よく出てくる赤髪銀眼のシルバーですが、一応あの妙な風体は血筋、ということになっています。
彼のひいおばあさんがイギリス人で、ブルーとは「はとこ(母親同士がいとこ)」という関係に当たります。
REDで話すことかもしれませんがブルー自身はハーフです、幼少時代を外国で過ごしているので英語ペラペラです。
1番の見所はやはり、最終決戦、ゴールドとクリスのバトルだと思います。
実際にポケモンを育て、通信戦で戦ったデータを元に迫力が出るようにどんぶり勘定(ぇ)で作って行きました。
赤緑(以下略)から金銀に移行した際に変更されたバトルの中で、特に目立つのがタイプの増加と天気のことだと思うので、
(何と最終戦になって)取り込んでみました。
4話に渡って書かれていますが、特に熱を入れて書いています。
GOLDとクリスの日記でそれぞれ違えて書いていますので(『水晶色の少女』の回で同じに書くと
とんでもなくつまらなくなるということが判明したため)ぜひ、読み比べて見てください。
さて、全部読んでからここを読んでいる方は思い当たる節があると思いますが、
かな〜りこの話、消化し切れていない部分があります。
今ざっと数えただけでも4つ、ですね。
どういうことかと申し上げれば、こういうことです。
そう、彼らの話は、まだまだ終わってはいないのです・・・
2004年4月11日
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