第9話
             強敵

 きわのみさき。それはキワメというお婆さんが住んでいる2の島のみさきだ。
 ここの四男、シバは今オレンジと共に釣りをしていた。シバは凄い釣竿だが、オレンジはいい釣竿である。

 オレンジは眠っていたフシギダネを起こし、釣りを始めた。……それが先ほど起こっていたことである。

 今、きわのみさきにはたくさんの水ポケモンが積み重なっていた。コイキング、トサキント、メノクラゲ、ヤドンなどたくさんのポケモンが眼を回して倒れている。
 実はこれ、オレンジがやったことなのだ。ヤドンはともかく水タイプはフシギダネにとって有利。オレンジは、宿木の種を相手に当て、後は泣き声で攻撃力を下げながら戦っていた。
 そのため、攻撃という攻撃は一回の勝負に1,2回程度しかしていない。

 しかし、オレンジはなかなか欲しいポケモンがつれなかった。
 オレンジが欲しいのは他でもない、ミニリュウ。本来こんなところではつれないのだが、先ほどたまたまミニリュウらしき影が水面に映ったのだ。
 それで、先ほどからずーっとその場所で釣っているのだが、つれるのは先ほど紹介したポケモンばかり。流石に利口なようである。

 オレンジはフシギダネにピーピーマックスを与え、傷薬を塗るとまた釣りを始めた。もちろん、狙うはミニリュウである。

 そのとき、またトサキントがつれた。
 そして、相手が空中で身動きできないうちに攻撃を仕掛ける。

「フシギダネ!蔓のムチ!」

 フシギダネの背中から緑色のムチのようなものが飛び出した。蔓である。そして、その蔓でトサキントに攻撃すると、そのまま蔓でトサキントをいつもの場所に放り投げる。

「なかなかつれないなぁ……。
 どうする?フシギダ……ネ?」

 オレンジが見ると、フシギダネは蔓で釣りを始めていた。
 しかしオレンジはつれないと解っていてもフシギダネには教えない。というか、どことなく面白い光景である。

 しかしそのとき、フシギダネの蔓が大きくひいた。これにはオレンジも吃驚したが、のんきな性格である。気が長かったためだろうか。
 とりあえず、フシギダネは蔓を思いっきり引っ張った。すると、水の中からポケモンが飛び出してきた。しかし、ミニリュウは水色のはずである。このポケモンは赤い色をしている。

「! フシギダネ!蔓を放せ!」

 オレンジはすぐにそのポケモンが何かわかった。ならず者ポケモンのシザリガーである。
 フシギダネはのんきな性格ながらも蔓を放し、オレンジのもとへとかけて戻った。シバはオレンジの邪魔になってはならないと別の場所で釣りをしているため、気づいたとしてもすぐにはこれないだろう。

 オレンジはシザリガーと対峙した。シザリガーは大きな鋏を閉じたり開いたりしながらこちらを威嚇している。

「フシギダネ、行くぞ!」

 そのとき、オレンジの釣竿がピクッ、と動いた。

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