第10話
            新しい仲間

 オレンジの釣竿がピクッ、と動いた。
 しかし、オレンジはそれに気づかずシザリガーと対峙している。

「フシギダネ!眠り粉!」

 フシギダネの背中にある種から何かが発射された。
 その何かはシザリガーの上で拡散し、緑色の粉となった。そして、シザリガーに降り注ぐ。

 しかし、シザリガーはバブル光線で粉を泡の中に閉じ込め、直撃を防いだ。
 シザリガーは、その直後に破壊光線を放ってきた。

「! フシギダネ、避けろ!」

 しかし、フシギダネは攻撃に足が震えて思うように動けない。オレンジがそれをみてフシギダネを助けに行こうとしたときだった。
 紅蓮色の炎が竜のような形になり、破壊光線と相殺した。その直後に何かが物凄い速さでシザリガーをぶっ飛ばし、もう一度紅蓮色の炎の竜を放った。シザリガーはこの猛攻に耐え切れず、眼を回して倒れた。

 何かは水色の竜のようなポケモンだった。そう、ミニリュウである。
 ミニリュウは今度はフシギダネと対峙した。オレンジとフシギダネも身構える。

「フシギダネ!宿木の種!」

 フシギダネからいくつかの種が発射され、ミニリュウにあたった。その種はミニリュウに当たると急激に生長し、ミニリュウの身体を覆った。
 ミニリュウはその攻撃に苦しみながらも先ほどの炎を放ってきた。

「フシギダネ!」

 フシギダネはその攻撃に直撃した。しかし、何とか持ちこたえている。
 オレンジは空を見た。太陽は強く照りつけている。

「フシギダネ!光合成!」

 フシギダネの体が光に包まれる。そして、光が消えるとフシギダネの体力が回復していた。
 当然のことながら、ミニリュウはそれに驚く。

「いまだ!葉っぱカッター!」

 フシギダネから無数の葉っぱが発射され、ミニリュウに当たった。急所に当たったようで、ミニリュウの動きに疲れが見え始めている。

「フシギダネ!眠り粉!」

 シザリガーに使ったあの粉がもう一度フシギダネから発射され、ミニリュウに襲い掛かる。ミニリュウはその粉を吸ってしまい、眠ってしまった。

 オレンジはミニリュウが眠ったことを確認すると、ミニリュウのそばに近寄る。

「よし、後はこれを……。」

 オレンジはモンスターボールを取り出すと、ミニリュウに軽く投げた。ミニリュウはモンスターボールに入り、眠っていたため抵抗もできずにオレンジのポケモンとなった。

「ふぅ、ミニリュウ……ゲット。」

 オレンジのポケモン図鑑に、新しいページが増えた。そして、オレンジは新たなる仲間も手に入れた。

 そのときである。フシギダネの体がぶるぶると震え始めた。

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