第18話
絶対安静
オレンジが目を覚ましたとき、すでに日は沈んでいた。
オレンジは、そこで初めて自分のおなかが減っていることに気づく。そして、寝ている状態から起き上がろうとしたときだった。
「! ガッ……。」
オレンジの背中に先程よりも強い激痛が走り、オレンジはまた元の状態に戻った。
そして、もう1度起き上がろうとする。しかし、やはり背中に激痛が走り、元の状態に戻ってしまった。
それでも、何とか首だけは動かせたので、オレンジは右を見た。そこには、1つ窓があるだけで、他には何もない。左側には、オレンジのモンスターボールとリュックが置かれている。
オレンジはもう1度右を向いた。そして、夜の月を眺めながら眠りについた。
オレンジが眠ったころ、夜空を赤や緑、黄色など、色々な色の流れ星が光った。それは、全部で16色あった。
翌日、オレンジは8:00に目を覚ました。
とりあえず、首を動かして左を見ると、男の医師とカンナがいた。医師は、カルテを見ながらカンナに何か話している。
すると、医師の目がオレンジに向けられた。オレンジはすぐに目をそらし、右の窓を見た。
「おや、起きていたのかい?」
右には、2人の老夫婦が居た。こっちもこっちで驚きだが、今の反応の所為でカンナに起きているのがばれてしまった。
オレンジは起き上がろうとする。が、やはり背中に激痛が走ってオレンジはベッドに倒れた。
そのとき、どこからか聞き覚えのある怒声が聞こえた。
「オレンジ!あんた、いったいどうやったら背骨にひびなんかできるのよ!」
女の子の声だ。そういえば、この声は久しく聞いていない気がする。たしか……。
「! アクアか!?」
「ええ、そうよ。」
やはり、アクアであった。彼女も、ロスト団に遭遇したのだろうか。
アクアは、オレンジが起きれないのを察知して、オレンジの見える位置に来た。
ボールは4つついている。そして、顔立ちもどことなく旅立ちの日よりも可愛らしくなっていたし、声も小さくなっている。
そして、もう少しよく見て見ると、アクアの目に涙が溜まっていた。
「なんだ、お前?ないてんのか?」
「なっ! ち、違うわよ!これは目にごみが入っただけ!」
アクアは振り向くと、病室らしき部屋を出て行った。
すると、先ほどの医師がカルテを持って近づいてくる。
そして、オレンジに衝撃的な事実を知らせた。
「オレンジ君。
君の背骨に大きなひびが入っていて、とても危険な状態だ。
今日から3ヶ月。絶対安静でいること。わかったね?」
「!」
オレンジは目を見開いた。
しかし、すぐに全て理解すると、小さく頷いた。
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