第19話
赤い石
ベッドで暮らし始めて4日が経った。
その間、特にこれといったことはなかったが、ただ1つ、思い出した話しがある。
昔、母から聞かせてもらった話だ。
16色の石の話。確か、そういう題名だった。
この世界には、16色の石と呼ばれる聖なる石がある。
名前どおり、全部で16個あって、それぞれが違う色だ。
そして、それを選ばれた人間が持つと、石は輝き、その人間に力を与える。
力を与えられた人間は、なんらかの能力が開花し、その能力によって得た力を自在に操るという。
そのうち、確認されたのは10色。
1つは、赤い石。
与える力は炎の力。炎を自在に操り、その力を得た者は『紅蓮』と呼ばれた。
1つは、青い石。
与える力は水の力。水を自在に操り、その力を得た者は『群青』と呼ばれた。
1つは、緑の石。
与える力は植物の力。植物を自在に操り、その力を得た者は『深緑』と呼ばれた。
1つは、黄色い石。
与える力は雷の力。雷を自在に操り、その力を得た者は『雷電』と呼ばれた。
1つは、茶色の石。
与える力は土の力。土を自在に操り、その力を得た者は『土砂』と呼ばれた。
1つは、白い石。
与える力は光の力。光を自在に操り、その力を得た者は、『日光』と呼ばれた。
1つは、黒い石。
与える力は闇の力。闇を自在に操り、その力を得た者は、『闇夜』と呼ばれた。
1つは、紫の石。
与える力は毒の力。毒を自在に操り、その力を得た者は、『猛毒』と呼ばれた。
1つは、透明の石。
与える力は天候の力。天候を自在に操り、その力を得た者は、『天空』と呼ばれた。
1つは、金色の石。
与える力は時の力。時を自在に操り、その力を得た者は、『時空』と呼ばれた。
めちゃくちゃな話だが、そんな話だ。
ふと、オレンジは右の窓を見た。そして、目を見開いた。
何かが、凄い勢いでこちらに向かって落ちてくる。石のようにも見えるが、もしも隕石ならばこの建物は吹っ飛んでしまう。
だが、オレンジは声が出せなかった。何故かはわからないが、声を出そうにも、でないのだ。
その間に、どんどん石は近づいてい来る。そして、窓を突き破り、オレンジにぶつかった。
意外と、痛みはなかった。石が落ちたと思われる場所を見ると、そこには赤い、掌ほどの石があった。
そのとき、オレンジの身体は炎に包まれる。
「!……。」
だが、やはり声が出せない。
その間にも、炎は燃え移っていくはずだ。
だが、炎が消えたとき、部屋は何も変わっていなかった。
オレンジは、ベッドから降り、立った。本当なら立てないはずなのだが、今現在たっている。
オレンジは一応のためにモンスターボールを腰にセットし、病室を出ようとした。
そのとき、アクアと鉢合わせした。
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