第42話
                石の力



「……龍静……龍の怒り!」




 突然オレンジのトーンが変わった。だが、ワカバタウンでのときのようにクリムゾンという者にはなっていないようだ。


 その証拠に、暴走していない。




「ふん、そんな攻撃が効くかぁ!!!」



 それと同時に、デルビルが火炎放射を放った。その技は、龍静の放った龍の怒りに向かって飛んでいく。



























「無駄だ」









 オレンジが右腕をあげ、右手をクイッと動かす。



 それと同時に、デルビルの放った火炎放射は龍静の龍の怒りと混ざりあい、取り込まれてデルビルとぺラップに向かっていく。


「な、な、なぜだ!?」



 錯乱する男。ゴロウは何も出来ずに驚愕してその光景を見つめていた。



 オレンジは無言。だが、その後にやりと笑った。





「……はっ、やってくれたじゃねぇか。残念だが、お前はこれくらいじゃ済まないぜぇ!!!」




 それはオレンジではなかった。右腕を何度も振り回し、男を炎で包み込む。
 その炎は男の動きを牽制した。以前、ゴールドが受けたものと同等である。




「終わりだ……あばよ!!」



 炎は急に小さくなり、男はその直撃をくらう。
 そして、そのまま気絶した。オレンジもそれと同時に気絶し、ゴロウに支えられる。



 デルビルとぺラップは戸惑っていた。デルビルはそれでも苦しそうで、ぺラップはそれを支えている状態だ。



「……」




 ゴロウは、黙ってその2匹を抱きかかえると、龍静にオレンジを運ばせて自分の家へと向かった。














 後ろに、巨大な四足のポケモンが居るのを知らずに。




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