ルンパッパの雨の猛攻は続く。ハイドロポンプでのモココを怯ませ、やどり木のタネでキザトラの体力を削る。気分が悪そうなキザトラを引っ込ませ、代わりに真っ黒なバンダナが出てくる。防御が高いポケモンには、キザトラよりバンダナで。バンダナといえば、ルンパッパの影分身を横取りし、自分のものとして使う。
「バンダナ、妖しい光。」
キザトラはこの妖しい音楽がダメだったが、バンダナはそうでもないみたいだ。ルンパッパに妖しく光る輪っかを見せつける。その光をみた左のルンパッパは不思議な踊りを踊り出した。
「pp取られそうだ・・・いや、バンダナ、右のルンパッパにも妖しい光!」
やはり右のルンパッパも不思議な踊りを踊り出す。その踊りを見てるとこっちが混乱してきそうだ。ppを取られそうと訳の解らないことを呟きながら、モココに左のルンパッパを攻撃するようにいう。
「なんか強そうだから、あの技!」
ダークポケモン特有の黒いエネルギーが左のルンパッパに向かう。キザトラのサイケ光線よりも効いてないようだ。ルンパッパはなぜか自分に向かって殴っている。右のルンパッパは雨の恵みを受けて、生き返って行くようにみえるが、不思議な踊りはやめない。
「それでバンダナは左のルンパッパに挑発して、モココは右のルンパッパに電撃波。」
不思議な踊りを踊り続けるルンパッパ達はさらに動き回る。なぜか左のルンパッパがふらふら動くので、モココの電撃波はそっちに当たってしまった。
「・・・集中狙いだな。」
「へ〜い、僕のルンパッパ達はそんな集中狙いごときじゃ落とせないよ〜〜〜ん?」
ミラーボの言うことなど耳に入ってこない。というより、音楽にかき消されて聞こえない。ミカドはさらに気持ち悪くなりながらバンダナを戻す。出てきたのはアリゲイツ。
「噛み付け!」
右のルンパッパの急所のような、笠のようなところに噛み付く。しかし、ルンパッパは混乱していて不思議な踊りを踊っているため、アリゲイツがルンパッパからぶらさがったまま不思議な踊りを踊らされている。そして牙の一本が折れたか、アリゲイツは引き離された。
「アリゲイツ大丈夫か!?」
振り回されたせいでアリゲイツの目がまわっている。するとボールからマクノシタが出てきてアリゲイツの目の前でぱちん。手を鳴らした。その音で目が覚めたか、再びルンパッパに噛み付いた。そしてタイミング悪く、モココが電撃波を撃つ。
「あああああ!モココなにするんだぁああああ!!!!」
「所詮、ミカド君のダークポケモンはその程度しか扱えないのさ!」
電撃波をくらってしまった上に、ルンパッパのハイドロポンプのダメージもあってアリゲイツはふらふらと倒れた。誰を出そうか迷っていると、マクノシタが行かせろとばかりにコートの裾を引っ張る。
「わかった、行け、マクノシタ。」
マクノシタは出て行くと同時に右のルンパッパにぱちん。猫騙しのようだ。びっくりしたか、ルンパッパはその場でかたまった。
「よし、モココ電撃波!」
ルンパッパは倒れた。あの堅いルンパッパをまずは一匹倒す。
「やったぜマクノシタ!」
「あまいよ〜〜〜〜〜〜ん。」
さらにルンパッパが出てくる。雨も止んだようだ。
「うげ、まだいるのかよ・・・。」
マクノシタがこちらを見ている。指示を待っている、というより任せて欲しいという顔をしている。
「よし、行け、マクノシタ!恨み晴らしてこい!」
未だに不思議な踊りを踊っているルンパッパを無視し、新しく出てきたルンパッパに思いっきり手を広げ、挟み込むようにして攻撃。痛そうにしているところを、モココの黒いエネルギーが向かう。
「よし、よくやった!」
ルンパッパの動きが鈍っている。隣のルンパッパは不思議な踊りを止め、モココに攻撃してきた。しかし、モココのふわふわの綿毛に触った瞬間、左のルンパッパの動きが鈍った。
「おっ、ついてるじゃん俺。ただこの音楽なんとかならんか・・・。」
「ちーっ、勝ったと思うのミカドく〜ん。」
「勝ったとは思わんが、勝てるとは思うな!つーかこの音楽なんとかならねーのかよ!」
音楽はどうにもならないらしい。ルンパッパはノリノリでディスコのように踊りながら戦う。それにあわせて、赤や青の派手な光も交差する。
「趣味悪いわねー。」
ナギは一言でその演出をけなした。音楽では平気だが、赤と青の光にはさすがのナギも参ってるようだ。ナギと一緒のダークポポッコも気分が悪いようだ。
「ミカド−!演出に負けるなー!!!」
「お、おうよ・・・。」
さっきからリバース寸前だったのに、さらに気持ち悪くなる。あと10分の間に終わらせないと、情けない姿になることは間違い無い。マクノシタを信じて、ミカドは攻撃を命じ続ける。モココは視角に入ってくる光も何でもないようで、右のルンパッパを電撃波で撃退。代わりに出てきたルンパッパは再び雨を降らせ、水蒸気が光に当たり、ミカドの気分をいっそう悪くした。
「ま、マクノシタはクロスチョップでぇ〜モココは電撃波。」
どっちに攻撃するかは任せる、といった状況で、マクノシタは好きに暴れている。モココは暴れるのは大して好きではないようで、大人しく言われた通り、電撃波を撃っている。マクノシタのクロスチョップが急所に入ったようで、やっと左のルンパッパを倒すことが出来た。そして、出てきたのは今までのルンパッパパレードではなく、木の真似が好きなウソッキー。降り続く雨が嫌なようで、いつもより動きが変だ。
「ん・・・?ミカド、赤とか青の光が邪魔だけど、あのウソッキーはダークポケモンよ!」
「なに?この演出は隠すための演出か?よし、マクノシタ、モココ、右のルンパッパに全力で攻撃!」
ウソッキーはマクノシタを狙った。苦手な技を持っていると本能が感知したのだろう。黒いダークエネルギーがマクノシタを攻撃する。マクノシタは初めてその攻撃を食らったようで、びっくりしたらしく、ぼーっとしている。ルンパッパはハイドロポンプをモココに放った。モココは倒れ、再びバンダナが出てくる。
「妖しい光!マクノシタ、どうした?クロスチョップをルンパッパに・・・。」
音楽がさらに変わる。耳を塞いでもベース音が非常に気持ち悪い感覚でミカドに入り込んでくる。
「がああああ、だめだああ、考えられねえ。」
「ミカド君はギブアップするなら、ナギちゃんを頂くよ〜〜〜〜ん、ナギちゃんいると〜〜〜ダークポケモン計画が水の泡なんだよねえ〜〜〜〜〜。」
「んなことさせねえ。ナギは俺のもんだ。」
「だれがいつあんたものになったのよ!さっさと勝ちなさいよ!」
応援とも脅迫ともつかないナギの声が聞こえる。せっかくかっこよく決めたのに、全て無駄になってしまった。ポケモンは簡単にスナッチできるのに、やはり人は出来ないようだ。
「わ、解りましたやりますやりますってば・・・。」
少し気持ち悪いのが和らいだ。人に呼び掛けられるとポケモンは嬉しがるが、ミカドはナギに一喝されると状態異常が治るようだ。
「よし、バンダナ戻れ、行け、キザトラ!」
キザトラのサイケ光線がルンパッパを襲う。その不思議な光線にルンパッパは目をまわし、再び不思議な踊りを踊るルンパッパが現れる。
「怯むなよ、マクノシタ、クロスチョップだ!」
「残るはダークポケモンのウソッキーだけよミカド!」
ナギはさっきからポポッコと共に応援している。「おうよ。」とミカドはキザトラにサイケ光線を命じると、スナッチマシンを通したボールを投げた。
「ほっほう、それがスナッチというものか〜〜〜〜。」
ミラーボは自分のウソッキーが捕獲されてしまうというのになぜか御機嫌である。まるでスナッチを見物に来たかのように。
「よし、ウソッキーはばっちりもらったぜ。覚悟しろミラーボ。」
音楽が止まった。同時に、ライトの演出も消える。
「残念だったね〜僕は捕まらないよ〜〜〜〜〜〜ん。」
違う音楽がかかり、戦闘不能にしたばかりのルンパッパ達がミラーボの後を踊るようにくっついていく。その光景にあっけにとられ、ミカドは追うに追えなかった。と、いうより・・・。
「う、も、もうだめナギ・・・。」
下水道があったからよかった。しばらくミカドはエチケットタイムをもらい、気分が軽くなるまで出てこなかった。
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