PAGE105.POKEMON LEAGUE 〜Symphony


動き出そうとした赤い物体を、細い腕が引き止めた。
心配そうな顔をして見つめる自分のポケモンへと向かって、少女はゆっくりと首を横に振る。
おろおろと2つの足をさ迷わせるポケモンを横へ座らせると、軽く体を叩いて気を落ち付かせてやる。
それでも不安なのか、少女の方を見て、クゥ、と小さく鳴いたポケモンを見上げると、少女は軽く笑って彼をなだめた。
「大丈夫さ‘イオン’サファイアは負けない。
 邪魔しちゃいけないよ。」






体をムチのようにしならせ、次なるポケモンをミツルは召喚する。
「‘ろわ’行って下さい!!」
水面を跳ぶ石のように、赤と白のボールは1度地面の上を跳ねると金色のポケモンを呼び出した。
戦う気マンマンの赤い瞳に睨まれるとランは一瞬たじろぎ、よたよたとその場で意味の分からない足取りをするが、
すぐに気を取り直して黒い尻尾を相手へと向ける。
だが、サファイアに自分の名前を呼ばれ、ランは尻尾から飛び出してきた影をすぐにしまい、ニコニコとした笑顔で振り向いた。
小さく1度うなずかれる。 交代の合図だ。
「‘ろわ’『おにび』です!!」
「行くんや、‘クウ’!!」
軽く地面を蹴って自分の手の中へと飛び込んできたランを受け止めると、サファイアは入れ違いに
クウの入ったモンスターボールをフィールドの中へと投げ込んだ。
くるくると空中で3回ほど回転すると、ボールは宙に浮いたまま2つに開かれ、水色の鳥が高い、歌うような鳴き声を上げて翼をはためかせる。
そのまま風の流れに乗って旋回(せんかい)しようとするポケモンを『ろわ』は睨み、淡く光る体から猛烈な熱気を発す。
何か爆発でも起きたのではないかという熱風が会場を通り過ぎると、突如として優雅に飛んでいたクウの動きがふらつきだした。
眉を潜め、サファイアが見上げるとクウの翼の付け根が黒く焼けこげている。

「‘クウ’『りゅうのいぶき』!!」
「『あやしいひかり』です!!」
痛んだ翼を大きな動きで動かし、クウは地から自分のことを睨むキュウコンへと向かって降下する。
双方のポケモンは吼えるようにして大きく口を開き、相手へ攻撃の光を放った。
地を行く『ろわ』にはオレンジ色の炎が襲いかかり、空を舞うクウには黒い光がまとわりつく。
2匹分の悲鳴が上がるとミツルは瞳に力を込め、攻撃の方向を見失ってふらつく相手を指差した。
「‘ろわ’『かえんほうしゃ』!!」
指示を受け『ろわ』は引きずるようにして右足を立たせると、2つの瞳で相手を睨み、炎の固まりをクウへと叩き付けた。
高い声で悲鳴が上がり、クウはバランスを崩して地面へと墜落する。
細く荒い息を吐き、自分を攻撃した主を睨み付けた。 幸か不幸か、落ちたのは『ろわ』の真正面。
「『りゅうのいぶき』や!!」
足の爪で地面を蹴って、クウは相手のキュウコンの懐(ふところ)へと飛び込む。
わずかな時間と残った体力をかき集めて息を吸い込み、
相手の首筋へとオレンジ色の炎を吐き出すと全ての力を使い切ったのか、そのままぐったりと倒れ込んだ。
『ろわ』は驚いて飛び跳ねるようにしてクウから遠ざかると、赤い瞳で睨み付ける。
だが、こちらも体力の限界。 足元から力が抜け、地面の上に横たわると細くて荒い息を繰り返す。



「‘ろわ’、戻って下さい。」
「よくやったわ、‘クウ’ 戻れ!」
ほぼ同時に双方のポケモンがモンスターボールの中へと戻されると、
フィールド上は一気に静かになり、聞こえるはずもないのにお互いの息づかいさえ感じ取れる。
体は熱くてしょうがないし、動悸(どうき)も治まってくれる気配がない。
ミツルは目にかかりそうになった汗を袖で拭うと、ホルダーからボールを1つ取り出した。
それに合わせてサファイアが体勢を立て直し、腰からボールを1つ選び出す。
「‘ゆえ’『ねこだまし』!!」
「‘チャチャ’ッ、『まもる』んや!!」
登場して早々相手へと向かって急接近したヤミラミをテッカニンは防御の膜(まく)を張って対処する。
防御した態勢のまま弾き飛ばされ、くるくると回転するとチャチャは自慢の羽根を使って飛び出した。
姿すら見えなくなりそうな加速を見せる相手をミツルは緑色の瞳で睨み、宝石のように光る自分のポケモンへと向かって目標を指し示す。

「・・・ルビーさん、見つかりました?」
指を2本立て、ミツルが軽く振ると『ゆえ』はギラギラと光る牙をむき出しにして相手へと吼えかかる。
バトルをよく知っているものでなければ判断つかないほどに、一瞬の攻撃はチャチャの体力を奪ってバランスを崩した。
すぐに態勢を立て直したチャチャを横目で見ながら、サファイアは答える。
「いんや、結局見つかってへん。」
「気になりますか?」
「いや・・・・・・
 ・・・‘チャチャ’!」
手にしたモンスターボールを軽く放り投げると、チャチャはその方向へと向かって飛びつくようにして突っ込んだ。
空中で小さな爪を動かし円筒形の物体を作り上げると、それをボールの真上へと放り投げ、自分は青と白のボールの中へと退避する。
ボールがサファイアの手の中に収まったのと同時に、ヤミラミの『ゆえ』の攻撃目標は新たに出てきたポケモンの方へと向く。
ミツルから『ナイトヘッド』の指示が出ると、『ゆえ』は相手の姿も見えないうちから宝石の光を放つ瞳に力を込め、相手へと攻撃を加えた。
出てきて早々、攻撃を受けたカナはギリギリのところで踏みとどまると、ぜぇぜぇと今にも倒れそうなほど荒い息を吐き出す。


「‘カナ’『じしん』じゃ!!」
空気もしびれるほどに高く吼え、カナが傷だらけの腕をフィールドの上へ叩きつけると
一瞬地面から白い光が突き上げられ、天変地異かとも思えるほど激しい地の波が相手のヤミラミを揺さぶる。
『じわれ』とは違う亀裂がフィールドの上を走り、その割れ目に足を取られたまま何度も身体を地面に叩き付けられ
『ゆえ』は不安定な体勢のまま動けなくなった。
まだ弱く揺れる船の上でミツルは戦況を見つめると、右手を前へと突き出し
戦えなくなった『ゆえ』をモンスターボールの中へと戻す。
今にも倒れそうなカナの様子をしっかりと黒い瞳に映しながら、サファイアはミツルの様子を気にしながら口を開いた。
「ルビーはこの島のどっかにいてるんや、それだけ判れば充分や。
 何かあればすぐ飛んでける、せやから今はバトルに集中じゃ!」
「・・・『かそく』に『つるぎのまい』ですか。 予想はしていましたが、小細工も通用しませんね。
 さぁ、行きますよ!! ‘あい’!!」





大きく腕を広げると、サーナイトの『あい』は赤い瞳でカナのことを見据え、体の前でサイコパワーを集結させる。
力強い光を放つ球体は与えられた力を持て余しバチバチと音を鳴らし、弾けたエネルギーがフィールドの上に傷を作っていく。
「『サイコキネシス』!!」
「‘カナ’『まもる』んや!!」
烈風が巻き起こるほどの力が、大地の上を突き進む。
衝撃でフィールドを囲う水は立ち上がり、戦っているポケモンたちの1番近くにいるトレーナーは目も開けていられない。
息を止め、傷のたくさんついた腕を身体の前へと出すとカナは海のような緑色に光る壁を作り出した。
自分へと向けられた攻撃を渾身の力を込めて受け止めると、白い球は四散し、雪のような白い粒となって弾ける。
「交代じゃ、‘カナ’!!」
攻撃の準備へと移っていたラグラージへと酸欠を起こしそうなほど大声で叫ぶと、
カナは一瞬、意外そうな顔をしてからうなずいてモンスターボールへと戻った。
弧を描くようにして飛び込んできたカナのボールを片手で受け止めると、サファイアは反対側の手に持っていたボールをフィールドの中へ投げ入れる。
飛び込んできたソーナノは状況を把握する時間もなく、『あい』の打ち出してきた『サイコキネシス』に弾き飛ばされた。
寸でのところで踏みとどまると、水色の体を相手の方へと向け「なぁっ!」と抗議のような鳴き声を上げる。

「遅いっ! ‘あい’『サイコキネシス』!!」
「るうぅっ!」
細い足で地面を蹴り出すと、『あい』は超能力の力を使って一気にランの元まで飛び込み、腕をその小さな身体へと密着させた。
瞳に力を込め、何かを叫ぶようにして力を解き放つと、水色のポケモンはボールのように簡単に弾かれ、
フィールドの外にいたサファイアの腕の中まで飛び込んでくる。
胸と頭とで激しくぶつかりあったサファイアとランは大きくせきこみ、ミツルのことを睨み付ける。
ランはもう戦えない。 そう判断するとサファイアは息苦しそうにしている彼女をボールの中へと戻し、次のポケモンを呼び出す準備にかかる。



「・・・・・・・・・‘コン’!!」
大事そうに両手で持ち、1度口元に当ててからボールを投げ入れると ネンドールは無機質な6つの瞳でサーナイトのことを睨み付けた。
交代には早過ぎるタイミングでせわしなく動く手と、サファイアらしからぬ曇った表情にミツルは首をかしげる。
「何か、狙ってますね・・・?」
聞こえていなかったのか、それとも無視されたのか、返事は返ってこない。
眉を潜めるとミツルはホルダーの位置を少し動かし、『あい』へと向かって指示を出した。
「‘あい’、‘りる’に交代します!!」
小さくうなずくと『あい』は腕を体の前で組み合わせ、赤と白のモンスターボールへと姿を変える。
入れ違いに同じ色をしたボールがフィールドへと投げ込まれ、
それが2つに開かれた瞬間、サファイアの体が大きく動かされた。
「‘コン’、『だいばくはつ』じゃ!!」
驚く時間さえ与えられずに、ネンドールのコンは小さな『りる』へと接近し『サイコキネシス』など目ではないというほどの文字通り大爆発を引き起こした。
熱風が一瞬顔の前を通り過ぎ、爆発によって巻き起こった風がびゅうびゅうと髪を引っ張る。
フィールドを覆い尽くす煙の中から息も絶え絶えのキレイハナが飛び出してくると、ミツルの目の前でばったりと倒れた。
ほぼ無意識の状態でひんしの『りる』をモンスターボールの中へと戻すと、
ミツルは残り1個になったモンスターボールを手に取ったまま、うっすらと煙の残るバトルフィールドへと視線を向ける。


「・・・これで、残り1匹や。」
煙の切れ間から、サファイアが黒い瞳でミツルのことを睨み付けながら低い声で話しかけてきた。
右手には攻撃してからすぐに戻したのか、湯気の立ち昇るボールが収められ、それをしっかりと握り締めるサファイアの指は赤く火傷している。
それを見て、ぞっとすると共に喜びすら覚えると、急にミツルは冷静になってきた。
手に取ったボールを構え、姿勢を低くすると緑色に光る瞳をサファイアへと向ける。
「そちらこそ、もうボロボロなんじゃありませんか?」
「まだ、戦えるわ。」
熱のあるコンのモンスターボールをホルダーに収めると、サファイアは左の手でボールを手に取り、体の後ろへと隠す。
ゆっくりと体を引くと、2人は同時にボールをバトルフィールドの中へと投げ入れた。
強力なエネルギーを放とうと体の前で構えるサーナイトと、鋭い爪を振りかざすテッカニンが数メートル離れた位置から睨み合う。

まだサファイアには1匹ポケモンが残っており、ボールを握ったまま指示を繰り出そうとしている。
ミツルは体の横でこぶしを握り締めると 大きく息を吸い込んでサーナイトへと指示を出した。
「‘あい’『サイコキネシス』!!」
「‘チャチャ’ッ、『まもる』!!」
2つの指示が交差するのと同時に、白いエネルギーの塊(かたまり)が黄色いポケモンの体の中心をとらえた。
チャチャの羽根が大きく広げられると攻撃は小さな緑色の壁に防がれ、空の彼方へと消えていく。
反動で大きく後退させられたチャチャは防御のための壁を作り出したまま 大きな風切り音を放ちつつサーナイトへと接近する。
それを見るとミツルと『あい』は薄く笑った。 体の前で再びエネルギーを収束させるとそれをまっすぐ突っ込んでくるチャチャへと向かって解き放つ。
「『サイコキネシス』!!」
あと2メートルと迫ったところでミツルは叫んだ。
『あい』は赤い瞳で自分へと向かってくるチャチャを睨むと、
体の前に作り出したエネルギーを使い、会場のフェンスへと向かって思い切り弾き飛ばす。
自分の前に作り出していた『まもる』ための壁が割れ、激しい音を立てチャチャはサファイアの真横を通って観客席の下へと激突した。
作り出された真空で顔の横に傷を作ったことに気付くと、サファイアは大きな目を見開かせて自分の背後を振り返る。
ジジッと か細い鳴き声を上げ、チャチャは固い感触のする胸を上下させると壁からずり落ちた。
目を伏せ眉を潜め、サファイアがそっと声を上げると 戻ってきた青白のボールがサファイアの右手に痛みをもたらす。



袖で汗をふくと、サファイアは天をあおぎフーッと息をついた。
冷たい風は額をなで、一瞬今まで戦っていたことすら忘れるような心地よさを生み出して行く。
だが、それもほんの一時のこと。 ゆっくりと顔を戻し、しっかりとした2つの瞳でミツルと『あい』を見据えると、サファイアは手にしたボールに力を込める。
息を呑み(のみ)奥歯を噛み締め大きく振りかぶると、サファイアは最後のモンスターボールをバトルフィールドへと放った。
「行けッ、‘カナ’ァ!!」
宙を舞ったモンスターボールは地面の上を1度跳ねると、青く大きなポケモンを召喚する。
全身が深い青色に染まったポケモンは傷だらけの身体で相手を見据え、凛々しく、気高い仕草をもって相手を威圧した。
『あい』は再び作り出したエネルギーの塊を持って相手をけん制する。 どちらとも負けられないことに、変わりはない。

「‘あい’『サイコキネシス』です!!」
「‘カナ’『まもる』じゃ!!」
放たれたエネルギーがカナの作り出した壁にヒビを作り、崩れ去る。
守りさえ崩れれば、激戦で疲れの残ったカナは攻撃に耐え切るだけの体力は残っていない。
ミツルは緑色の瞳で相手をしっかりと見つめると、既に攻撃の準備を終えている『あい』へと向かって再び『サイコキネシス』の指示を出す。
風を切り裂くような白い球体が放たれると、カナは両方の後ろ足をしっかりと踏み締め、作り出した防壁を握り締めた。
最大の防御と最大の攻撃がぶつかり合い、衝撃で会場全体がビリビリと振動する。
ヒビが入り、端から割れていく壁を挟み2人のトレーナーは祈るような気持ちで経過を見つめる。
厳しい表情で自分の作った壁を睨み、カナが支える腕にぐっと力を込めたとき、淡い緑色に光る壁は真ん中から真っ二つに砕け散った。
カナの身が強張り、思わずしっかりと目をつぶる。
だが、叱咤するようなサファイアの声がかかり 反射的に目を開き頭のヒレを動かすと、
壁を通過した『サイコキネシス』は勢いを失い、あと数センチというところで完全に消え去った。
「・・・た、耐え切った・・・・・・」
静かになったフィールドに荒れた息と共にサファイアの声が響き渡った。
ミツルは緑色の瞳の納まったまぶたを細め、怪訝そうに首をかしげる。
「何を言っているんですか? 『まもる』は確かに強力な技ですが、何度も来る攻撃を耐え切れるものではありませんよ。
 もう1度『サイコキネシス』を撃てば・・・」
「いや、もう終いや。」
カナの腕が『じしん』を放つためにゆっくりと上げられる。
相手を逃さないようにとピクピク4つのヒレが動かされ、2つの瞳はしっかりと『あい』を見つめ、揺るがない。
攻撃のためとはいえ、明らかに無防備過ぎる。
眉を潜めながら『あい』に『サイコキネシス』の指示を出そうとしたとき、ミツルはピクッと目を見開かせた。
構えたサーナイトの腕から、力が感じられない。 何が起きたのか解りかね呆然とフィールドの上を見つめていると、サファイアの口が開かれる。
「『サイコキネシス』もエスパータイプの大技や、なんべんも撃てるモンやない。
 コンやカナのことを考えて『10まんボルト』を使わんかったのは判る、せやけど自分が何をどんだけ使ったかミツル君数えたか?」
「・・・っ!!」

「‘カナ’『じしん』!!」
激しく打ち下ろされた腕を中心にして、フィールドが大きく揺さぶられる。
カッと大きく見開かれた赤い瞳が見つめる中、大地からくる衝撃は『あい』の体を突き抜け 高く弾き飛ばした。
細い手足から力を抜くと、『あい』はフィールドを囲う湖の中へと転落する。
戦いの場から騎士の名を冠した白いポケモンが消え去り、一瞬その場は静まりかえる。
やがて、水面に白い泡がぽっかりと浮かぶと、ミツルの顔が青くなり体が雷に打たれたかのように痙攣(けいれん)した。
飛び込もうとするミツルをサファイアが制し、指示を受ける前にカナが水の中へと飛び込む。
完全に戦う力を失って動けなくなった『あい』を抱え、カナが水面から顔を出すと
サファイアはもう戦いの場ではなくなったフィールドの上へと降り立ち、深く息を吐いた。







 『・・・・・・き、決まったァ―――ッ!!! サーナイトダウン、サファイア選手の勝利です!!
  この瞬間、歴史の新たな1ページが刻まれました。
  第8回ポケモンリーグ、ホウエンブロック優勝者はサファイア選手です!!』



「・・・・・・・・・終わった・・・」
かすかに揺れの残るフィールドの上にひざをつくと、サファイアは疲れ切った様子で思い切り息を吐き出した。
カナが心配して駆け寄るが、彼女も既に『ひんし』寸前までダメージを受けている。
これ以上の無理はさせまいとサファイアはカナにボールに戻るよう指示を出し、既に戦闘不能となった他の5匹のポケモンと一緒に係員へと預けた。
ほとんど何も考えられないまま荒い呼吸だけを繰り返し、目をつぶると自分へと向けられた歓声が耳を打つ。
息を出来る限り整えると、サファイアはうつむいたまま右手を高く上げ握りこぶしを作った。


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