PAGE37と2/1.メノウの眼
――――――まったく、世話の焼ける。
トウカの森を抜けても、『あの2人』は見つからない。
天才的方向音痴のサファイアのことを考慮に入れても、足の早さから考えてとっくに追い付いてもいい頃だってのに。
探すべき方向を間違えたか?
・・・だとしたら、無駄足だったんだろうな。
りゅうせいのたきの下流にも、『あいつ』は見つからない。
ルビーとサファイアの捜索を開始してから、もう4日は過ぎようとしている。
時間が経てば経つほど、見つけにくくなるのは4年前に実証済みだ、だが、見つからないものは見つからない。
独りきりだから、まぁいいか、と 深くため息をつく。
誰か居ようものなら、不安がらせてしまう。 冷静に、的確に、それが『おれ』の役割だ。
「クロ、戻ってきていいぞ!!」
森が冷やした空気を吸い込むと、天空へと向かって出来る限りの声をあげる。
そして、また歩き出す。 タイミングを図って(はかって)空へと伸ばした手のひらの上に かなり使い込まれたボールが落ちてきた。
ホルダーへと戻し、街へと向かう。 歩く先にあるのは、トウカシティ。
―あいつに、ゴールドに呼び出されてからもうすぐ1年になる。
自分たちの身を守るためか、それとも色付いた衣に飽きた(あきた)のか、木々が一斉に葉を落とす時期、
電話があった。 おれの、ではなく、一緒にいた女、クリスタルの携帯電話付きトレーナーツール、ポケギアにだ。
クリスタルは二言三言話すと、ゴールドから、と言って電話をおれに押し付けた。
そこまでは、本当にいつもあること、勉強が煮詰まってて大変だ、とか、
空に虹がかかってたよ、とか他愛(たあい)もない話をするのが あいつの退屈しのぎだったから。
いつも通り電話を取って、いつも通りに話そうとした、少なくともおれは。
『シルバー? あのさ、お願いがあるんだけど・・・』
・・・・・・第一声がそれだ。
怒る気はしなかったが。 言葉の裏を返せば頼りにしている、ということだから、悪い気はしない。
「今度は何だ?」
『ん〜っ、とりあえずワカバ来てよ。 話すと長くなるから。』
声変わりもしていない、高い声が聞こえてくる。 1度きり、綺麗な声、とクリスタルが言っていた。
数多(あまた)の戦いをくぐり抜け、感情を出し切れない声だ、とおれは思ったが。
「自分から来る気はないのか?」
『船使ったら3日はかかるでしょ、そんなに時間取れないよ。』
あはは、と笑ってゴールドは続ける。
『もしかしたら重要なことになるかもしれないんだ。
頼れそうなの、シルバーしかいないし・・・・・・ダメ?』
「友達作れよ。」
『そうじゃないって・・・どっちかっていうと、依頼したい、って言った方が合ってるかもしれない。
ポケモントレーナーのシルバーに。』
ここまで来て、何かあったな、と直感した。
文章の読み方が分からない、とか、誕生日プレゼントを選びたい、とかそういうレベルじゃなさそうだ。
小さく了承したことを口で伝え、ポケギアの通話スイッチを切ると、おれはクリスタルにワカバへ行くことを伝えた。
復旧したリニアを使えば、半日とかからない。
クリスタルにワカバへ行くことを伝え、ポケモンたちの体調を整えると ほとんど使っていないリニアの定期券を使い、おれはジョウトへと向かった。
コガネデパートで土産(みやげ)を買っていこうか、などという気の利いた考えは回らず、
飛行ポケモン、クロバットのクロの『そらをとぶ』で、一直線にワカバへと向かう。
散々立ち並んでいた家々が消え始め、黄金色に染まった草が地面を埋め尽くしている真ん中で、ゴールドはおれに向かって手を振っていた。
軽く旋回(せんかい)し、着地体勢に入る。
・・・直後、危うく墜落するところだったな、ほとんど地面すれすれだったから、落ちたところで大事には至らなかっただろうが。
「珍しいね、シルバーがクロ君から落ちかけるなんて。」
「・・・・・・それ以前に、言うことあるだろうが・・・」
「おかえり、無理に付き合わせちゃってごめんね。」
「違うっ!!」
しゃべるペースも変わらず、ゴールドはクスクスと笑う。
こういう時は大体何らかのイタズラを考えているんだ、13年の経験から言って。
・・・と言うより、既に引っ掛かっているんだろう。 目の前には信じがたい光景が広がっている。
誕生日はもう過ぎているから、ゴールドは今14歳。 数ヶ月前に会った時は身長が155を越したと言ってはしゃいでいた。
にも関わらず、目の前にいるはずのあいつは、
ほぼ140センチ、3年前、ポケモンリーグで優勝したときのような小さなゴールドが目の前にいる。
テレビや映画や漫画じゃあるまいし、人の身長が縮むなんて・・・・・・
「・・・何の冗談だよ・・・・・・」
「大マジなんだけどねぇ、これでも。 来てくれて良かった。」
ゴールドは恐らくモンスターボールが入っているだろうポケットに手を突っ込み、太陽のような笑い方をした。
姿形が変わろうが、これだけは変わっていない。 恐らく今までもこれからも、おれはこれでゴールドという人間を識別するんだろう。
俺が何度、鏡の前で練習してみようが、クリスタルが「ゴールドのまね〜」とニコニコ笑ってようが、あれだけはゴールドを前にしないと見られない。
「用件はなんだよ・・・」
ひとまずは、目の前の人間はゴールドだということは確認できた。 だから気にし過ぎないことにする。
目の前のちびゴールドは今度はへらへらとした笑い方をし、話し出した。
「ひとことで言っちゃうと、『ほーえん地方』ってトコに行ってほしいんだ。
もちろん、『僕』もついてく。」
「どこだ?」
「だから、ホウエン地方。」
聞いたこともない。 そこへ行って何をさせようというのか、ゴールドの意図も判らない。
いつものこと、とはいえ、眉をしかめざるを得なかった。 右の手を出してゴールドの顔すれすれのところで止める。
人間(ひと)の肌に直接触れると、心が読める、昔からある おれの特殊能力。
「読むぞ。」
「別にいいけど、多分無理だと思う。」
言葉の意味はすぐに判った。 ゴールドに触れても、何も感じない、能力が発動しない。
恐らく、こいつのことだから何かしらの細工をしたのだろう、珍しいことではないが。
「女の子と男の子を助けて欲しいんだ。
それと、ホウエン地方に生息している、伝説のポケモン『グラードン』と『カイオーガ』を
復活させようとしている組織があるから、止めてほしいんだ。」
「1つ目と2つ目の頼みごとのレベルが違い過ぎる気がするんだが?」
「最終的には一緒。 危険も伴いそうだから、女の子(クリス)や他の子には頼めなくって・・・
義理も何にもないけど、助けに行きたい。 手伝ってほしい。」
クリスタルのことを置いていく形になるのか、と思ったが、断る理由もなかった。
頷く(うなずく)と、ゴールドが4年前から全く変わらずに後ろ前に被っている 黄色と黒の帽子を取る。
いつか、こいつの頭に乗せたその帽子を、今度はおれの頭の上に乗せた。 深く被れば 他とは違う瞳の色も あまり気にならなくなるだろう。
コンタクトでもはめれば、完全に判らなくなるだろう。
「行くけど、おれはおれとして動かない。 ゴールド、自分のこと判っていないんだろう?
おまえはポケモンマスター、3年前のポケモンリーグ優勝者、有名人、注目の的、今でも変わっていないんだ。
しばらくは、おれが『ゴールド』になって立ち回っているから、その間にやるべきことを済ませとけ。
自分でやった方が早い部分もあるんだろう?」
力のこもった瞳を向け、うなずくとゴールドは笑った。
ただ事ではない、それだけは判る。 今は笑顔の目の前の幼なじみが、どういう心境で助けを求めに来たのかも。
ゴールドは小さな紙切れとカードを押し付けるようにおれに渡す。
「正式な『依頼』として、経費(けいひ)と報酬(ほうしゅう)を兼ねて(かねて)50万入ってる。
必要なときに使って。」
突き返そうと思った。
だが、ゴールドの、太陽のような笑みがそれを静止させる。
「後悔したくないから。」
そう言うと、あいつはおれに背を向け、自分の家の方向へと歩き出した。
完全に向こうのペースに引き込まれていたんだろう、はっと気付き、ゴールドを呼び止める。
「?」
「ちょっと待て、さっき言ってた女の子と男の子って奴、名前も何も聞いてないだろうが!?
誰かも判らないような奴探せって言う気かよ!?」
忘れてた、とゴールドは苦笑する。 そして、何かが書かれた紙を3枚差し出した。
1枚は大人の字が書かれた何かの依頼証、もう1枚には住所が2つ並べて書かれている、3枚目に描かれているのは・・・おれのタッチによく似た、絵。
「博士からホウエンに行くおつかい頼まれてたから、僕になりすますなら ついでにやっといて!
その子たちの名前は、瑠璃 遥(ハルカ)ちゃんと、小田牧 雄貴(ユウキ)君!!
ニックネームは、るりぃとサファイア!!」
・・・思い出に浸ってる場合でもない、そう思って、森の先を見とおした。
目の前に広がるのは、なんと言うか、
「まぁ・・・・・・」
言うまでもなく、街だな。
典型的な街、人口1万人も行きそうもない小さな街、緑に囲まれた街。
人が行き交っている街、ファミレスもコンビニもある街。
正直言うと、あまり好きじゃない。
人間(ひと)の心の、裏も表も見えてしまうから、この、妙な力のおかげで。
それでも、ポケモンセンターもある、ルビーの親がいるとも ゴールドから聞いている、情報も入るかもしれない。
避けては通れない、そう自分に言い聞かせ、おれは街への1歩を歩き出した。
歩くにつれ、空気が変わっていくのを肌で感じる。
とりあえず、クロやカラーたちポケモンには悪いが、ポケモンセンターは後回しだ。
昼過ぎのこの時間じゃ、人でごった返すのは目に見えている。
先に、ポケモンジムにいるっていう、ルビーの父親を訪ねてみるか。
実の親なら・・・アテには出来ないが、彼女の行動を予測できるかもしれない。
・・・・・・・・・本当にアテには出来ないが。
履き(はき)慣れた靴の音を耳に、街の中を進んでいく。
ちらちらとこっちを気にするような視線もあるが、いつものこと、そう割り切って歩くしかない。
こうしてジムに向かっている所を見ると、挑戦者だと思うんだろうな。
・・・・・・年が年だし、別に今モンスターボール隠していても仕方ないし。
ポケモンジムの前に立つと、聞こえるように扉を叩き、返事を待たずに中へと入る。
『休憩中』とも『昼休み中』とも『定休日』とも書いていないのだから、万一食事の真っ最中だったとしても、向こうの不注意だ。
・・・って、前にあいつが言ってたっけな、複雑になるくらい笑顔浮かべて。
「お邪魔します。」
戦いが繰り広げられている、という訳でもなく、ジムの中は静か、としか言いようがなかった。
他のトレーナーたちは休憩にでも行っているのだろうか?
奥の方にただ1人、中年の男が立っているだけだ。
ずいぶん肩を落としている、あまり話しかける雰囲気でもないのだが・・・・・・
「よろしいですか、ここのジムリーダーの瑠璃 千里(センリ)さんにお会いしたいのですが。」
「・・・え? あ、あぁ・・・・・・」
男は、今更気が付いたように(実際おれが来たことに今気がついたんだろう)顔を上げると、おれの顔を見て少し驚いた。
髪や眼や肌の色が違うせいで 外人に間違えられるなんていつものこと。 いちいち突っ込まずに さっさと本題に入ろう。
「ジムリーダーのセンリさんにお目通り願いたいのですが。」
もう1度、必要ないほどに丁寧に同じ言葉を繰り返す。
ジムの中にいた男はトレーナーの顔になると、今更体裁(ていさい)を整え直し、向き直った。
様子から、何となくオチは読めてきたが、あえて黙っておく。
「すまなかったね、挑戦者かい? だったら、奥のバトルフィールドに・・・」
「いいえ、あなた個人と話をしたくてやってきました。
あなたは、トウカシティジムリーダーのセンリさんですね?」
呆れて帰りたくもなってきたが、男が首を縦に振ったので 気を持ち直して話を進める。
この『父親』に寄せていた、期待の80%近くは捨てて。
「数ヶ月前、ハルカさんがここを訪れたときに 近くにコハクと名乗る男がいたと思います、おれは、その知り合いです。
名前はシルバー、シルバー・ウインドケープ。
コハクに頼まれ、ハルカさん、それにオダマキ博士の息子さんと行動を共にしていました。」
淡々と話すことには慣れている。
ルビーと一緒にいた、という辺りで男がピクリと動いたのは見えたが、そのまま話を進めることにした。
「ニュースで流れたかもしれませんが、『りゅうせいの滝』で 彼女は武力組織『マグマ団』『アクア団』と接触し、交戦しました。
その後、カナズミまで逃げました、彼女に大きなケガはありません。
・・・ですが、ポケモンセンターで少し目を離したスキに、オダマキ博士の息子さん共々(ともども)いなくなってしまいまして、
父親のあなたなら、彼女の行き先を知っているのではないかと思い、こうして伺い(うかがい)ました。」
アテにはしていない。
だが、可能性の1つとして、無視するわけにはいかない人間だ。
1人の父親の、そしてジムリーダーの顔になった男は少し考え込むようにしてから 顔を上げる。
「私を頼ってここに来ている、と考えたのかもしれないが、ここには来ていないよ。
それに、情けない話、行く先も見当がつかないんだ。 あの娘には、行く場所がない。」
「どういうことです?」
思わず聞き返す。
「引っ越したその夜に、ルビー・・・ハルカは、家出しているんだ。
ここに来た時、止めようかとも思ったが、出来なかった。
あんなことがあった後だというのに、『旅に出る』と言った、あの子の強い瞳を見ていたら・・・・・・」
「止められるのは、あなただけだったんですよ?」
出来るだけ心を落ち着かせようと思っていたが、恐らく声に出てしまっている。
子供がいなくなったという淋しさだけではない、じめじめとした空気で イライラも高まっていく。
「ルビーは強くなんてない、どうしてそれが判らないんですか!?
おれもコハクも、サファイアも判ることなのに、どうして、実の父親が・・・・・・!!」
今のおれは、相当みっともない姿をしているのだと思う。
見たこともない『理想の父親像』を この男に押し付けて、わめき散らしている。
ただ、自分でも判らないような言葉を センリへと向かって叫び続ける。
・・・・・・・・・格好悪い。
延々と怒鳴り続けた15分、挑戦者が来なかったのが せめてもの救いなのか。
気が付いたら、おれは喉が枯れていることに気付き、叫ぶのを止めていた。
普段出ないような鼻の頭にまで汗が浮いているし、酷く喉が痛んでいる、かなり声を張り上げていたんだろうな。
やっと冷静さを取り戻して、顔の汗をふき取り、壊れかけたあごの下を押さえる。
情報は入りそうにない、もうカナズミまで戻った方がいいだろう。
そう思い、目の前の男に背中を向ける。 ポケモンセンターでクロたちを回復させないと。
「聞いてもいいかい?」
背中から、男の声が飛んでくる。
言うだけ言って、逃げるわけにも行かないだろ、そう思って振り向くと、センリはどうとも言いがたい表情をしていた。
「君の目から、ルビーはどう見えた?」
・・・・・・親心ってものも、判らないが・・・
「ガラス細工みたいだ、と思いました。 外見も能力も素晴らしいものを持っているのに、とても壊れやすい。」
言うことが間違っていたのだろうか?
切ないような、笑い方をすると、センリは続きを喋り出す。
「1年前は、あんなではなかったんだ。 はつらつとした、明るい女の子だった。
ポケモンと一緒に遊んでは、無邪気な笑顔を向けていた。」
言われずとも、そのことは知っていた。 ルビーに触れた時、心の中が読めたから。
いろんな心に触れたつもりだったが、あんなに激しい『自責の念(じせきのねん)』は、初めて知った。
強い、辛い、心。
「いつまでもあんな表情はさせていたくありません。」
「あぁ、娘を・・・・・・頼む。」
「嫁に取るつもりはありませんけど。」
苦笑して 再びルビーの父親に背を向けると、またしても声があがった。
またか、と思いながらも振り向く。
「コハク君の知り合いだと言ったね。
彼は、一体何者なんだい?」
とても短く、さっぱりした言葉だったが、何を聞きたいのかは はっきりと判った。
言うべきか言わざるべきか、しばらく考えたが、この男なら漏らしはしないだろう、そういう結論に達し、口を開く。
「第3回ポケモンリーグ優勝者、ゴールド・Y・リーブス。
未来よりの使者、そう言えば満足ですか?」
それだけ言ってさっさと帰ろうとすると、何かが落ちたような音が聞こえてきた。
振り向くと、トウカシティのジムリーダーが膝(ひざ)を落としている。 そこまで驚くようなことだったんだろうか?
放っておくわけにもいかず、少しずつ近づいていくと、突然センリは顔をあげた。
びくっと・・・・・・いや、マジで驚いた。
いい大人だというのに、センリはおれに対し、すがるような視線を向けてくる。
「もし、もし彼に会ったなら、『すまなかった』、と、伝えてくれないか?
恐らく、意味は彼自身も理解できないと思うが・・・・・・」
本当に意味も判らなかったが、とりあえず首は縦に振っておいた。
別に断るような内容でもない。
片手で荷物を持つと、おれは、今度こそトウカジムを出た。
トレーナーは何たるかを教えてもらうために来た、1つか2つ小さいくらいの子供たちが、横をすり抜けていく。
「・・・・・・無駄足、だったかな?」
期待していたような情報は得られなかった。
だが、予想もつかなかったような話が聞けたのも、また事実だ。
ゴールドに会ったら、今度こそ全部聞き出す必要があるだろう、はぐらかされて、こんな所まで来るのは もう御免(ごめん)だ。
そう思い、右の手に持ったカバンを持ち上げると、ポケギアの画面が点滅している。
「・・・ッ!?」
電話が来てる・・・!!
マグマ団やアクア団とやりあった時に着信音の部分がやられてたのか!?
そんなことを考えている場合じゃない、電話の主が受話器を戻さないうちに、通話ボタンを慌てて押す。
「もしもしっ、もしもしッ!?」
マイクやスピーカーまで壊れていないことを願う。
電話の主は無言のまま。 やっぱり、使い物にならなくなってしまったんだろうか?
それでも、かすかな期待を寄せ、電話の向こうへと呼びかけ続ける。
「・・・・・・シ・・・ルバー?」
かなり時間が経ってから、ほとんど聞こえるか聞こえないかくらいの声が耳をくすぐった。
懐かしい声、あいつの声だった。
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