Chapter4:sender−Reo
=Stray girl and city of water=




厄介な荷物。
俺の中にあるミレイの形容詞は それに決定した。
言っていることは判らない、すぐに泣く、精神力もない、実力ちからもない。
どこまで行けばこんな平和ボケしたような人間が生き抜ける世界があるのか・・・この女、そもそも一体どこから来たんだろう。
名前はミレイ、フルとニュウがすぐになつくほどポケモンを手なずける才能がある、今、判っているのはこれだけ。
足手まといでしかないのは分かり切っている。
だが、行くアテのない彼女の問題を解決することで、俺に足りないものが取り戻せる・・・そんな、気がした。





ミレイに会ってから、フルとニュウが言うことを聞かない。
ニュウの黒い体に描かれた月色の輪を追いかけるように歩くと、俺たちはいつのまにか街の広場へと出ていた。
フェナスはオーレ地方の中でも安全な街の1つだから、襲われるという可能性は低いが この女を外に連れ出して大丈夫だろうか?
のん気にも広場の中央の噴水を見てはしゃぐミレイを見て、考える。
・・・気にすることはないか、まだ抜け出して4日。 『奴ら』が、すぐに俺を見つけられるとは考えにくい。
そういえば、自分の意思以外で場所を移動したのは、何年ぶりだろう?
「『レオ』! 『レオ』!!」
左腕を引かれ、反射的に引っ込める。 睨みつけて、失敗したと感じた。 こいつ、また泣きそうな顔をしている。
「ミレイ、このマシンはとてもデリケートなんだ。 うかつに触られて壊されたら困る、解るか?」
刺激しないように、また泣き出さないように。 まるで子守りだ。 こんな姿、昔の仲間たちに見つかったら何て言われるか・・・
フルが小さく1鳴きすると、彼女はまた泣きそうな顔をして、俺の左手に取り付けられたマシンを見てからうつむいた。
放っておいたらしぼんで消えそうだ。


「ミレイ、俺は怒っていない。 さっきは何を知らせようとした?」
落ち付かせるため、軽く肩を叩く。 彼女がやっていたのと同じように人差し指を立てて。
おびえたようにそろそろと顔を上げたミレイと視線が合った。 噴水の水面と同じようにゆらゆらと色のゆらめく、青い瞳。
小さくうつむくとミレイはぱっと笑って、俺の真後ろを指差す。
大きな水音。 振り向いて見上げると噴水が作り上げた粉のような水しぶきの中に虹が出来あがっていた。
これを見てはしゃいでたのか。 日差しが強いから南側に行けばいつでも見られるっていうのに、子供みたいな奴。




「やあ、君たち!」
さて・・・これからどうするか。
パイラまで行けば人ごみに紛れられるだろうが、治安も悪い、運が悪ければ奴らと遭遇する可能性もある。
「昨日ポケモンセンターにいただろう、そっちの彼女も無事だったんだね。」
野宿は余計に危険だろうな。 暑さも続いているし、ミレイの体力が持たない可能性が高い。
彼女を置いていくという選択肢もあるが、恐らくフルとニュウが許さないだろうな。
「もしもーし・・・そこのコートのナイスガイと可愛らしいお嬢さ〜ん?」
多少危険だが、食料を多めに積み込んで一気に砂漠を突っ切って北に行くという手もあるか。
アゲトビレッジには熟練のトレーナーも多いから、彼女についての情報を持っている人間もいるかもしれない。
・・・しかし、バイクに2人分もの食料を積み切れるか?
「おい、そこのガキんちょどもッ!!」
「何だ?」
「・・・・・・・・・」
「何だ?」
誰かと思えば、昨日ミレイを運ぶときに集まってきたフェナスの人間だ。
ずいぶん街の人間から慕われて(したわれて)いるようで、小さな子供がそこらをうろうろしている。
「あ、ああ、彼女目覚めたんだね。 元気そうで安心したよ。」
「話に聞いた通り、フェナスの人間は温厚なんだな。」
「ハハ、そうかもしれないな。 僕はセイギ、君は?」
「・・・レオ。」
不思議そうな顔をしていたが、セイギと名乗った男は深く問い詰めることはしなかった。
フルとニュウと一緒に広場の屋台を見て回っているミレイに軽く視線を向けると、今度は彼女の名前を聞いてくる。


「『ミレイ』、だそうだ。」
「ミレイか、いい名前だな。 それにしても、何故彼女は倒れていたんだろう? それも、あんなにボロボロの格好で。」
「身売りされていたのかもしれない、言葉が通じないんだ。」
「身売り? とてもそうは見えないけどな。」
セイギは眉を吊り上げると、チラリとミレイに目を向けた。
確かに、仕草や物腰はそれなりに教育された人間のものだ、身売りされるような人間とは考えにくい。
だとしたら考えられるのは誘拐だが、あの女が言葉も通じないような遠い場所から連れてこられる意味って何だ?
「外の国にいた人間の可能性がある。
 調べたいんだが、この街でその手のことに詳しい人間はいるか?」
「あ〜・・・外国の地理や歴史に詳しい人なら、1人心当たりがあるよ。」
思い出したように手を叩くと、セイギは声の調子を上げて話しかけてくる。

「誰だ?」
「このフェナスシティの市長さ。
 2〜3年ほど前に、前の市長が急死して今の市長に代わったんだが、それ以前は世界中を歩いていたという話を聞いたことがある。
 そのミレイのことについても、何か判るんじゃないか?」
「どこにいる?」
「ここから少し北にある坂を上がったところにある『トレーナーズトレーニングセンター』略してトレトレを左に曲がったところさ。
 1番大きな家だから、すぐに分かるよ。」
広場の時計に目を向ける。 時間的にはまだまだ余裕がある。
正直、地位や権力のある人間に会うのは避けたいところなんだが・・・このままこの街に留まっている方が無意味だし、危険だ。
「ありがとう、これから行ってくる。 ミレイ、ミレイ!!」
いつのまにか見つからなくなっている。 当たり前か、10分も目を離せば。
フルとニュウが一緒にいるから、そう遠くへは行っていないと思うが、一体何を考えているのやら・・・
また連れ去られても困る。 ・・・困る? 困るな、フルとニュウがいるんだから。
探すか、待つか。 もう1度呼んで来なければ探すか。

「ミレイ、フル、ニュウ!」
「フィーッ!」
いた。 フルの鳴き声。
何をやっているんだ、あんな隅で小さくなって・・・新手の宗教の儀式だろうか?
連れ回せば誰かミレイを知っている人間に出会うかもしれないし、詳しいことも判らないままだ、とにかく立たせないと始まらないな。
おびえている、それは解る。 だが、この街にあまり長く留まることは出来ない。 こいつも、俺も。
「この街の市長が何か知っているかもしれない、今から行くぞ。」
「『レオ』、xZg0qdjqnqnqk<jZh\u6\o6q@dw.-[:my
 44y<-[:myq@:d@'ue<vsm
「いいから、行くぞ。」
やっぱり何言ってるんだかさっぱり解らない。 どんな秘境の地で育ったらこんな言葉覚えるんだ?
ぐずっているミレイを立たせ、セイギにもう1度礼を言って市長宅へと向かう。
何気なく振り返ると、親切なフェナスの男は小さな子供たちに囲まれていた。 ご苦労なことだ。





人の波をかき分け、大通りを抜け、ゆるい坂を上がる。
ミレイを探し、少し遠くからついてくることを確認する、もっと近づいて歩けばいいものを・・・靴が合わないんだろうか?
立ち止まった俺を見て、ミレイは少し小走りにやってきた。 足を気にしている様子はないが、一応速度を落として歩き出す。
少し歩いてから、また振り返る。 ミレイがいるのは、やっぱり少し離れた後ろの方。
俺が止まったのに気付くと、また慌てたように走り寄る。 歩き出したらまた、離れてついてくるというのに。
「ミレイ、もう少し近づいたらどうだ? はぐれたら困るだろう。」
「・・・・・・?」
ぽかんと口を開けて、ミレイは目を瞬かせた。
判ってる、どうせ彼女は言っていることを判っちゃいない。
ここで不毛な問答を繰り返すのも面倒だし、俺はミレイの肩を引くとそのまま歩き出した。
足が遅過ぎて、人間まる1人引きずっているみたいだ。 もう少し鍛えてもらわないと、困る。
「a)Zs『レオ』! fr@tdeZwf@!
「歩け、日が暮れる。」
「『ニュウ』0o4u#! 『フル』mnwuew@qr:w9!
「え?」

今・・・・・・
この女はニュウとフルの名を呼んだ。 誰も教えられるわけがないのに・・・何故?


・・・そうだ、そもそも何故疑わなかった?
捕らえられていたからといって、彼女が俺にとって味方とは限らない。
弱っていたからといって、それが捕らえられていたからとは限らない。
言っていることが解らなくても、彼女が本当に俺の言葉が解らないとは、限らないというのに。
「・・・・・・『レオ』?」
突き放されたミレイが、俺の名を呼ぶ。
もしも・・・これが演技だとしたら・・・相当なものだ。
一旦保留しよう、様子を見て、疑わしい行為を取るようだったら切り捨てればいい。



「何でもない。 ‘フル’!」
小さな鳴き声をあげ、長い尻尾をくねらせて発射された『ねんりき』を物陰に隠れていた『何か』は大慌てで避けた。
敵かとも思ったが、それにしては動きがあまりにもお粗末過ぎる。
その上相手は80は過ぎているババアだ、何も出来ないだろう、無視するか。
「フフフ、やるねぇ。 あんたたち、市長さん家に行くのかい?」
・・・話し掛けられた。
「あの人にゃ気をつけた方がいいよ、あたしゃ市長の向かいに住んどるんだけどね、あの人いっつもコソコソコソコソどっかに電話しとるんだよ。
 まったく前の市長の方がよっぽどいい男だったよ、ハンサムだし、優しかった!
 どうして逝っちまんたんだかねぇ・・・」
・・・ミレイが困ってる、困っている人間を見たのは初めてだ。
日が暮れるから急ぎたいところだな。 一石二鳥、このままミレイを連れて年寄りは無視して行こう。
「まったく今の市長ときたらねぇ、挨拶に行っても物1つ渡しゃしないし、愛情ってモンが感じられないんだよ。
 おっと、あたしがこんなこと言ってたなんて市長には言わないどくれよ。 だけどあの市長はねぇ・・・」
「ばあさん、悪いが急いでるんだ。 後にしてくれ。」
俺は倒れそうなミレイの腕を引き、再び歩こうとした。
だが、逆に腕を引かれ、足が止まった。 ミレイの腕が震えている。







「・・・ミレイ?」
「・・・・・・・・・ッ!!」
つかんだ腕を振り払うと、ミレイは すぐそこまで迫っていた市長の家に背を向けて走り出す。
「ニュウ、追え!」
紅の道に影を落とし、ニュウは体をしならせてミレイの後を追いかける。
あの足だ、見失うことはあり得ない。 彼女のことはニュウに任せることに決め、俺は不快な金属音を立てる扉に向かい合った。
・・・正確には、奥から出てきた大柄な男に。 まとう空気に気付かない訳がない。

灰色の髪の、まるでメデューサ。 顔色は悪く、マトモな生活をしていなかったということが一目で判る。
だが、物腰と仕草は帝王のごとく堂々としているし、服も悪いものではない。
それに・・・何だ? この殺気にも似た威圧感は。 一瞬でもスキを見せたら、すぐさまやられてしまいそうだ。


「・・・来るなッ、2度と来るんじゃない!!」
酒樽(さかだる)のように太った男が柵の向こうから必死に声を張り上げて、そのまま鉄戸を乱暴に閉める。
怒鳴られた男は相手の行動に腹を立てるような様子も見せず(この手の人間は大体そうだ)、鼻で笑うと遅い足取りで街の出口の方へと向かった。
その方向がちょうど俺たちがいる道で、反射的に道をゆずってしまう。
間違いだとは思わない。 相手はただ俺の方を見て笑っただけ。
ただそれだけで、体を撃ち抜かれたような衝撃が感じられた。



体が動かず、相手が完全に見えなくなるまで、俺はその場に立ち尽くしていた。
「あの・・・?」
緩んでいた緊張を一気に引き締めて背後からかけられた声に対し、反応する。
柵の向こうの男は驚いてボールのように跳ねあがると、声をかけたことを今更後悔するように一歩後ずさった。
誰かと思えば、さっきの酒樽男だ。 ヘルゴンザほど見事ではないが、てっぺんの方から薄くなった頭にかかれた汗が 太陽の光に反射し、まぶしい。
「私に、何かご用でしょうか・・・?」
「あぁ・・・」
こいつが市長か。 見るからに頼りないが、知識を問う分には問題ない。
無駄に立派な門の方へと歩くと、俺は酒樽に向かって出来るだけ丁寧(ていねい)な言葉を選んで話し掛ける。

「昨夜、見つかった少女のことを知っていますか?
 そのことについて、少々判らないことがあったので、お聞きしたいと思って来ました。」
ニュウがミレイを連れて戻ってくる。
また、おびえたように首をすくめている彼女に こっちに来るよう、うながすと、鉄の柵越しにミレイを紹介した。
「話が通じないんです。 この街の人に市長が外国のことに詳しいと聞いたので、何か判るかと思って。」


爪で地面を軽くひっかき、ニュウがミレイの膝を小突く。
「5%? uitZwuifupf@eek?
「ほう・・・?」
市長はミレイの言葉を聞くと、口ひげをいじりながら眉を動かした。
気に入らない、これだけ小さな体をしておいて上から物を見下ろすような視線。
柵がある限り襲いかかられることはないかと思ったか、市長は俺たちの方へと近づくと、柵の隙間越しにミレイを・・・ミレイの、眼を、じろじろと観察する。
そして何かを考え込むような仕草でうなり、今度は俺の方へと顔を向けた。
「これは・・・難しいですが、2、3心当たりがありますな。
 調べるために少し時間を頂きたい、2時間ほど待ってもらえますかな?」
「ずいぶんかかりますね。」
「なに、この街ならあっという間に時間は過ぎていきますよ。
 見たところトレーナーのようですな、でしたら、この街自慢のスタジアムに行ってみてはいかがでしょう?
 腕利きの者ばかりが集まっていますよ、力試しにはもってこいといったところです。」
「・・・・・・」
俺は出来るだけ感づかれないよう、ミレイを横目で見る。
正直スタジアムにも力試しにも興味はないんだが、この女に街のシンボルとなるものを覚えさせておけば 後々役に立つかもしれない。 何より、暇だし。

「どこに・・・あるんですか?」
「少し戻ったところにあるメインストリートを北にまっすぐ行った先ですよ。 大きな建物だから、すぐに分かります。」
また、移動。 一応、形式的に市長に頭を下げると、ミレイを呼び、時間をつぶすため来た道を再び引き返し始める。
大通りへと近づくごとに増えていく、すれちがう、人。
人ごみは中にまぎれられる反面、誰が潜んでいるか判らない。
何とはなしにミレイの方に振り返る。 泣きそうな顔をしていた、また。



 《ニュースを繰り返します。 爆発のあったエクロ峡谷の建物は、窃盗組織『スナッチ団』のアジトであったことが判明しました。
  逮捕された団員は、アジト爆発の原因はスナッチ団同士の仲間割れであると供述しております。
  この爆発のため、スナッチ団の使うスナッチマシンも破壊されたもようですが、それは大型のスナッチマシンであったとのこと、
  持ち運びできる小型のスナッチマシンは アジトを破壊したとみられる団員によって持ち去られたということです・・・》



 『・・・んだよ、まだスナッチ団いんのかよ。 さっさと捕まえろよな、警察もさぁ?』



 『怖いわね・・・もしかしたら、近くにいるかもってことじゃない。』


 『スナッチ団・・・ねぇ?』

 『・・・スナッチ団?』



「『レオ』ッ!!」
身体が1センチくらい跳ねあがったかと思った。
俺の名前を呼んだのは、ミレイ。 振り返ると、さっきと同じように少し離れたところにいた彼女は よたよたと走り寄ってきて、
また、泣きそうな顔をして俺の顔を見上げていた。
「q@ed@)42@?
疲れる。 4日前だったら、こんな女、相手にもしなかっただろう。
返事も考えず、再び歩きだし振り返る。 相変わらずの表情。
不注意な奴にぶつからないよう歩く速度を緩め、俺はハイネックの後ろに手を入れ、中でからまっている金属を外した。
指先で三日月のモチーフを探し、軽く引くと、黒いリボンのチョーカーは簡単に抜ける。
これ、割と気に入ってたんだが・・・元々女物だし、いいか。

まだ それほどミレイは離れていない、戻るのも面倒で彼女を呼び寄せると、服の下から引っ張り出して適当にまとめたチョーカーを握らせる。
「・・・?」
「それ、やるから、泣くな。」
・・・って言っても、判っちゃいないだろうが。
ミレイは月のチョーカーを陽に透かすと、それを首へと回す。 どう使うものかくらいは判っているらしい。
必要以上に足音を立てて前へと回り込んで、月のモチーフを指差してようやく笑った。
2回目。 名前を知ったときと同じ笑い方。
これでやっと落ち付ける、俺は遅れを取り戻そうと歩くスピードを早める。
数歩歩いて、止まった。 走りだそうとしたミレイが 軽く背中にぶつかる。
「s@4dqk?
「・・・休業日?」



数メートル先に立ちふさがる、しゃれたデザインの鉄細工の巨大な門。
不自然なCLOSEDの文字に目を奪われていると、前触れなく左腕に電流の走ったような痛みが襲った。
視線を、感じる・・・隠すだけ無駄だ。 ミレイの腕を掴み、ゆっくり後退すると 背中が鉄格子の冷たさを知った。
太陽が沈んでいく。
バトルの決着のついたらしいスタジアムより大きな歓声が上がった時、通りを歩く人間たちはようやく事態に気が付き、ざわめきたった。
人波が2つに分かれ、その向こうからパッと見て『違う』ものと判る奴らが近づいてくる。
腕を広げると、ミレイが一歩後ろへと下がった。
向こうは 既に俺たちのことを見つけているらしい。 まっすぐに向かってくる、2人だ。
「よお、レオ。」
「ヤッチーノ・・・それにガクか。 挨拶されるほど改まるような仲じゃなかったと思うが?」
「そう言うな、言葉を交わすのはこれが最後なんだから・・・・・・よぉッ!!」
最後の「よ」の音と同時に拳が振り下ろされ、左頬を激しく打つ。
街の人から、ミレイから、悲鳴が上がる。 当たり前だ、見慣れていない。

「・・・ヘルゴンザの命令か?」
体勢を立て直す。 それなりに効いたが、それほどじゃない。
人を上から見るような視線。 実力の差を知らないから、笑っていられるんだ。
「あぁ、大体、それが『しきたり』だろ?
 スナッチ団を裏切った奴は、どこまで逃げようと捕まって、始末されるってよぉ!!」


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