〜能力者への道16・疑惑〜




 消えたバクたろう・・・その理由は『あなをほる』だった、奇襲に成功し・・・ラグラージを捕まえる


 そして捨て身の覚悟で密着状態からの『オーバーヒート』、流石のラグラージもきぜつした

 
 残るはカイリューのみ、最後の技は上空から急降下しスピードを極限まで上げた『すてみタックル』!!


 ひるむことなくイエローはそれを受けることに、バルーのトレーナー能力に対し『じゅうでん』で対抗するが・・・


 グリーンの見立てでは1秒足りず、チュチュの負けは確定だと・・・そして激突の瞬間に・・・


 やられたはずのバクたろうがカイリューを受け止める、『きあいのハチマキ』によるバクチだったが・・・運を呼び寄せたか


 結果チュチュの『10万ボルト』がカイリューとバルーに炸裂、勝利を掴んだのはイエロー&ゴールドチーム!!










 「よっしゃぁ〜〜〜!! 勝ったぞぉ〜〜〜!!」

 「やりましたね、ゴールドさん・・・立てますか?」

 「いや無理ッス」


 ゴールドキッパリと即答する、イエローでは持ち上がらないのでレッドが引っ張り上げた
 ・・・しばらく休めば回復するだろう、それにしても良く頑張った!!


 「へへっ、実力ですよ・・・じ・つ・りょ・く」

 「フン、情けない格好だな・・・満身創痍な実力か?」

 「あんだとぉっ!!?」

 
 ゴールドがレッドの手を離れ、シルバーに掴みかかろうとする・・・あれだけ元気があれば大丈夫か
 イエローもブルーに誉められている・・・嬉しそうな顔だ、眠くならないのは修行の成果か
 レッドがそういえば・・・と、グリーンとシショーの姿を捜した


 「居た居た、って・・・何をする気だ?」

 見ればバルーの傍に行っている、敗者にも手をさしのべてやるのか・・・優しい所があるな
 レッドもスグに行ってみた、グリーンとシショーが会話していた


 「丁度良いな、早速奴らのアジトと構成人員数やら・・・吐いて貰うか」

 『この状態じゃ無理でしょ、いくらなんでも・・・』

 ・・・前言撤回!!
 ちっとも優しくなんかなかった、レッドが「やめろ!」と言った


 「・・・しかしだな、レッド・・・これはチャンスなんだ、奴らについての情報を聞き出すことができるという、な!!」

 「だからってこんなバトルの後に聞くことはないだろ!!? 大健闘だぞ、折角のいい勝負のあとに・・・可哀想だろうが!!」

 『まぁまぁ、2人とも落ちついて・・・』

 シショーがなだめに入る、2人がぎゃあぎゃあ言い争っていると・・・


 最初に異変に気付いたのはイエローだった、気絶しているバルーを指さして言った


 「・・・なんか光ってません?」

 「何が?」

 「バルーさんの身体とポケモン達」


 ・・・・・・確かにうっすらと光り輝いている、クリスがポツリと言った


 「・・・・・・もしかして自爆するんでしょうか?」


 皆の顔が青くなる、まさか・・・負けたくらいで・・・そこまで・・・いくら『軍』を名乗っててもさぁ


 「・・・段々光が強くなってますね」


 ・・・・・・よしっ逃げろ、これはヤバイ・・・気がする!!
 グリーン達がバルーから離れた、そこらの岩陰にこっそりと隠れて見る


 段々光が強くなり・・・そして・・・・・・まばゆい閃光が・・・爆音が・・・





 「・・・しないじゃない」

 「そうですね・・・『じばく』じゃない?」

 「じゃあ、あの光・・・・・・まさか!!?」


 シルバーが駆け寄ったが遅かった、バルーとポケモンの姿はどこにもなかった


 「・・・『テレポート』の光だったのか」

 『機密を護るために・・・おそらく「テレポート」が使えるポケモンを持っていたんだろうな』

 「曲がりなりにも軍を名乗っているだけはあるな・・・・・・厄介な相手だ」

 「すみません・・・私が早とちりしたばかりに」

 「いいのよ、別に・・・それよりも」


 ブルーの言葉にグリーンとシショーがうなずく、だから・・・・・・周りにわかるように説明してください!!




 「・・・つまり奴は無断でここに来た、と推測したわけだ」

 『だが・・・・・・問題がある、何故僕達の居場所を知っていたのか』

 「つまりアタシ達は見張られているのよ、誰かに・・・」

 
 成る程・・・確かにそいつは厄介な問題だ、あれ?・・・・・・ってことは・・・


 「・・・むろん、あの『噴火事件』も知っているだろうな」

 「おいおい・・・・・・まさか」

 「バルーはただのチャレンジャーだった、だけど結果的にはアタシ達は足止めをされたのよ」

 「いやいや、なんでバルーがただのチャレンジャーと言い切れるんッスか?
 もしかしたら指令で来たのかもしれないでしょ・・・そう言えとか・・・」


 ゴールドにしては頭の良い発言だ、って失礼だな・・・おい
 シショーが言った


 『奴らは僕達と同じく伝説のポケモンを集めている、これから始めるゲームのために。
 ・・・そのためには僕達の動きを常に知り、見張り・・・先回りをしなければならない。
 バルーの性格を利用したのではないか、と僕は考える・・・・・・そうでなければ彼の発言に矛盾が出る。
 むろん、そう言えと命令されているのかもしれない・・・それはわからない。
 だが・・・結果だけを見れば僕達は足止めされたことには変わりない』

 「この際どっちでも良いのよ、ただのチャレンジャーでも何でも・・・ただこの時間のロスは痛いわ」

 「それに・・・・・・見張られているという事実、だがそんな気配はどこにもない」


 シルバーがただの勘だがと言った、シルバーがそう言うのならば間違いないのかもしれない
 となれば・・・可能性は2つ、とシショーが言った


 『トレーナー能力による監視』

 「!!!? そんな力まであんのか!!?」

 『さぁ・・・それ以外としては「完全に気配を絶てる見張りがいる」かな?
 一番洒落にならないのは・・・この僕がそうだということだけどね』

 本当に洒落にならないぞ・・・・・・だがグリーンとブルー、イエローがそれを否定した
 イエローはともかく、一番最後まで反対していた2人が・・・・・・グリーンが言った


 「ともかく、先へ進もう・・・こんな所で喋っている暇があるならな」

 「そうッスね・・・・・・ってイエローさん寝ちゃいましたよ?」

 「あらあら、今頃になって・・・レッド背負いなさい!!」

 「勘弁して・・・へろへろだっつーに」


 だが有無を言わさずに背負わされた、一番力があるんだから・・・という発言に逆らえなかった
 皆が先へ進んでいく・・・そんななかシルバーが後方をチラリと見た


 「(・・・気のせいか)」

 「早く、シルバー!! 置いていくわよ〜!!」

 「あ、待ってくれ・・・」





 ・・・ほてりのみちはけわしく長い、ともしび山山頂への到着は明日の昼過ぎになるだろう


 果たして山頂にいるのは本当に伝説のポケモンか、奴らの動きは・・・・・・間に合うのだろうか





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