〜能力者への道46・闘三〜




 ブルーVS団員ルキの闘いは既に始まっていた


 彼女の能力は『威力40以下の技全てが、急所に当たる』という『ラッキー☆ヒットvv』!


 恐るべきこの能力と少女はなんと、ジョウト・ジムリーダーズ追撃団のリーダーだという


 そしてその『特能技』も恐るべき威力、これらに対してブルーは・・・ついに自らの『トレーナー能力』の発動宣言!


 一方、イエローの方はかなりの苦戦を強いられていた


 能力による回復も出来ず、また隠れてもすぐに位置がバレてしまう


 このまま本当に負けてしまうのか、逆転の余地は無いのだろうか・・・?










 此処は『2の島』の浜辺、ここで皆が上陸し・・・そして何処かへ連れさらわれてしまった場所
 今現在、ここに1人・・・いや1体のヨルノズクが海を見ていた


 『・・・ああ、これからどうしよう?』


 シショーの前に現れた敵は難なく撃破した、が・・・倒した後が問題だった
 なんと、相手を倒したら・・・バルーの時同様、テレポートで姿を消してしまったのだ
 せっかく、生かさず殺さずの状態でさまざまな情報を聞き出そうと思ったのに・・・
 下っ端でも誰でもバトルに負けたら、情報を聞き出される前に『テレポート』・・・随分徹底したものであると感心した


 『(一応、闘いながら訊き出せたことは・・・っと)』


 飛ばされた皆の行方だが、それぞれこの『ナナシマ』付近に存在する無人孤島なんかにバラバラにしたという
 これは非常に厄介で、場所によっては・・・『2の島』まで、帰って来れないかもしれないからだ


 もうひとつは・・・相手になっている団員の中には、『幹部候補』以上の者なんかいないとのこと
 そう皆、階級も高くなく・・・しかしレッド達よりは強いと判断されて送り込まれたという


 『(そう甘く・・・皆をナメてもらっちゃ困るんだよね・・・)』





 それでも・・・・・・皆、無事に戻って来て










 ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・




 
 「・・・『ニョロ』、『こころのめ』、んで『ばくれつパンチ』!」


 レッドのコンボを見事に食らってしまった、バウの『マッスグマ』・・・
 その技の反動で後方に押されると、バウがヒューッとうなった


 「はん、今のはちょっち失敗だったな。 弱点つかれちまったぁ・・・おかげでHP殆どねぇーじゃん」

 「(このままイケるか・・・?)」


 レッドがとどめをさそうとニョロに指示を出すが、相手の動きの方が速かった
 ザックザックと砂浜を掘り返しながら、辺りを旋回し始めたのだった
 この動きを目で追い、『こころのめ』を狙うが・・・・・・思うようにいかない


 「(クソ・・・あと一歩なのに!)」

 「バトルは正々堂々、慌てず騒がずに・・・だ!」


 バウが指でポケモン図鑑をクイ、クイッと示す、レッドがハッとなって相手の体力を確認すると・・・


 「・・・莫迦な、マッスグマの体力が・・・」


 ・・・・・・回復してるだって!!?


 そんなハズがない、何故なら『能力者のポケモンから受けたダメージは薬じゃ治せない』からだ
 マッスグマは自己回復技なんて覚えないし、相手もそういったアイテムを使ってはいない・・・
 レッドも成り立てだが、一応能力者である・・・・・・ではいったい何故!!?





 「知らねぇようだから、正々堂々教えてやるよ。 確かに市販の薬じゃ、能力者から受けたキズは治らねぇ。
 だがよ、『苦いかんぽうやくやきのみ・・・自然物ならばそれは有効なんだよ』」

 「何だって!!?」

 「加えておれのマッスグマの『とくせい・ものひろい』ならば・・・・・・此処は何処だ?
 『たからのはま』だぜ、色んなモンが落ちてるんだよ。
 更におれのトレーナー能力と併用すれば、『要らない道具なら判断して、捨てさせる』ことも可能だ」


 そんな・・・では、始めっからリュックの道具に頼る必要は無いじゃないか
 加えて不必要な道具は捨てさせることが出来るという、ならば回復系の『きのみ』だけを選別して使えるということだ
 ヤツのトレーナー能力でマッスグマは、アイテムをふたつまで持たせることが出来る
 限りある手の数を無駄にはせず、ものひろいならばターンを使うことなくアイテムを手にすることが可能だ





 「くっ・・・ニョロ、早めに叩くんだ!」

 「無駄さ、おれのマッスグマはもう回復した! 今度はこっちの番だぜ、『あなをほる』だ!」


 マッスグマの姿が浜辺から消えた、移動音すら聞こえない・・・何処から出てくる!!?
 レッドが辺りを用心深く見渡してみる、まだ出てこない・・・・・・まだ!!?


 「何処見てんだ、足元じゃねェよ。 ・・・・・・いいか、此処は何処だ?
 『浜辺』だぜ、少なくとも『土』じゃねェんだぜ?」


 バウの言葉に困惑するレッド、それはわかっているが・・・・・・どういう意味だ?


 「・・・ったく、わかんねェか? ・・・・・・足元注意しとけよ、正々堂々言ってやる」


 にやりと笑うバウ、レッドはようやく気づいた!
 ニョロに指示を出そうとしたが・・・・・・遅かった・・・





 その瞬間、レッドとニョロの足場が崩れ落ちた
 

 ・・・・・・やられた、ヤツの目的は『足場を穴で崩れやすくすること』だったんだ
 確かに浜辺と地面は違うし、何より此処の砂には限りがある
 穴を掘り続け、レッド達の足元を通過するだけ・・・・・・そして陥没した足場にハマッてしまった!





 「うわっ!」

 「出てこい、マッスグマァッ!!」


 バウの指示で砂の中から飛び出してきたマッスグマ、その際に砂が舞い上がり・・・レッド達の目に入った
 ・・・しまった、これでは敵の位置が、『こころのめ』が使えない・・・・・・!


 「防御しろ、ニョロ!」

 「はっ、何もお前の専売特許じゃねェんだぜ! 『おんがえし』!」


 目の見えない状態でまともな防御が出来るはずがなかった、ニョロはその攻撃をモロに受けてしまった
 その衝撃でニョロが空中に吹き飛び、レッドは砂から開放された


 「チャンスだ、ニョロ・・・『みずのはどう』!」

 「無駄だ。 もういっちょ、『おんがえし』の追撃ィ!」


 


 しかし、ニョロは言うことを聞かず・・・簡単に奴の攻撃をその身に受けてしまった!
 

 「・・・・・・言ったろ? この威力、お前の専売特許じゃねェってよ」


 バウがにやりと笑う、マッスグマは口に・・・『おうじゃのしるし』をくわえていた
 低い確率で相手を『ひるませる』・・・・・・しかし、まさか!!?


 「ホンット、此処には色んなモノが落ちてるよなぁ・・・」

 
 クックックックッとバウが笑った、地の利は向こうにあるのか・・・何が『正々堂々』だよ!
 ・・・・・・ニョロはこれ以上戦えまい、レッドはボールに戻し、再び『ブイ』を出した


 「大丈夫か? 2対1だぜ、実質上なぁ・・・?」

 「ああ、それでも・・・勝つさ」










 ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・





 鍾乳洞の天井の・・・鍾乳石がまるで雨のように落下してくる
 それらをグリーンと『ハッサム』は息を合わせて、避けていく


 「オラオラ、まだまだぁ!!」

 「ぐ・・・!」


 此処は『鍾乳洞』がある孤島、その中でバトルを繰り広げている
 グリーンの相手の男、『ジャバー』と名乗る者の『パートナー・ガルーラ』が技を放つたびに鍾乳石が落下するのだ
 間接的な攻撃とはいえ、鍾乳石は重く鋭い・・・一撃も食らうことは出来ない


 ・・・・・・それに、いやしかし・・・!


 「・・・う!」


 ハッサムが急に後ろに下がってきた、グリーンはそれにぶつかってしまった
 そのまま後方の岩に激突する瞬間に、ハッサムは『まもる』を発動させた
 ・・・ケガはまぬがれた、素早く相手の行動を見てみるが・・・・・・





 何のことはない、ガルーラがシュッシュと腕を突き出し、ジャブをしているだけである
 そう・・・・・・本当にそれだけなのである


 「(・・・間違いない、アイツは・・・俺達に触れることなく『れんぞくパンチ』を与えている!!?)」

 「・・・そうさ、この『赤い腕輪』は伊達じゃないんだ。 ・・・オラオラ、まだまだぁ!」





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