〜能力者への道58・集四〜
『亥』VS『午』の闘いは未然に防ぐことが出来た、止めたのは『巳、ジャチョ』だった
独房に入れられていたはずだが、同じ幹部である『卯、ポー』の監視下の元<会議>に参加することを許されたようだ
次々に集結する『幹部・十二使徒』、謎の仮面の男『シ・ショウ』
身長4m強の『使徒長、ドダイ』に大トラな『寅、シャララ』
会議室に入れば幹部は全員集合、そして一陣の風が吹いて・・・・・・
現れたるは『四大幹部』とそのお付きの『四高将』
時間よりちと早いが・・・今、<聖二十方位幹部緊急招集会議>が始まろうとしていた
と、ここでこの組織の上の方、つまり『幹部』以上の者達の簡単な説明をしておこう
『四大幹部』はこの組織を統轄している存在である、この4人の間に上下関係は基本的にない
・・・が、力関係といえば『青龍』『朱雀』『白虎』はほぼ互角
しかし、3人が束になってもかなわないとされるのが『玄武』であり、そこからか『四大幹部』のまとめ役となっている
『四高将』とは『四大幹部』の側近である、雑務から任務までそつなくこなす
『仙人』こと『ウシトラ、タケトリ』は『玄武』に仕える
『青龍』に仕えるのはご存じの通り『タツミ』である
『盲目の軽業師』こと、『ヒツジサル、キョウジ』は『朱雀』に
『影』との通り名を持つは『イヌイ、フリッツ』で、『白虎』に仕える
この4人にはさほど上下関係も力関係もなく、ただ相性によって個々の接し方が違うぐらいである
ここまでの最高幹部には存在しなかったが、『幹部・十二使徒』には明確な上下関係がある。
『玄武組』の下に『青龍組』『朱雀組』『白虎組』があり、この3組は力関係も上下もなく対等ではある
『玄武組』は先ほどの説明の通り、『青龍組』らを統括する最も力の強い部隊である
『子』・・・『純白の貴公子』と称されるチトゥーラ。
しかし彼の実力は他の組の一般幹部と大差なく、この地位は不当なものだと言う者がいるが・・・果たして真実は?
『丑』・・・『玄武組』のリーダーであるドダイは『使徒長』でもあり、『幹部・十二使徒』自体のリーダーでもある。
この組織創立時からずっとその職に就いているそうで、『武の巨人』の通り名はまさにそのものだ。
『寅』・・・通り名『酒豪』はまさにピタリ、少々問題が多すぎるシャララだが、その実力は『幹部・十二使徒』ではドダイに匹敵する。
ドダイとは組織創立以来ずっと一緒で、実の年齢は不明、ウワサでは『タケトリ』と同じぐらいとか何とか・・・・・・?
『青龍組』は主に諜報活動や奇襲を得意とする部隊で、能力や戦法もトリッキーな者が多いとか。
『卯』・・・『詩人』と言い続けるポー、やはり素性や能力は不明。
だが・・・あんな性格なのだが、組織の下っ端からスタートして、わずか数年で此処までのし上がってきたという紛れもない実力者だ。
『辰』・・・ディックのお気に入りと言われる、『鉄仮面』ことシ・ショウ。
男か女かも不明、『青龍組』では実力トップであり、入団直後にこの地位についた・・・トコトン謎の人物だ。
『巳』・・・『侵入者』と言われ、気づいみればいつの間にかジャチョがいるとまでいわれる。
その能力は不明だが、本人自身・・・不気味な面があるのは、これまで書いた通りだ。
『朱雀組』は可もなく不可もなく、オールマイティ型な部隊である。
『午』・・・自ら『腐女子』と名乗る少女、メグミ。
あまり名誉な通り名ではないと思うのだが、本人が気に入っているのだから仕方ない。
『未』・・・変人の極みとまで言われた男、エース・ライジング・トップ。
殆ど奇声しか発しないし性格にも問題ありだが、実力は間違いなく『朱雀組』がトップ。
『申』・・・『紳士』と自ら称えるはロイヤル・イーティ。
足長ならぬアゴ長おじさんな彼、一見人の良さそうな顔だが攻めも守りも完璧な超人らしい。
戦争となれば前線へ迷わず突っ込んでいく、超実戦派部隊・・・それが『白虎組』だ。
『酉』・・・『翔王』(かけるおう)との名の通り、地でも海でも空でも翔る忍者、クラト。
鳥の兜と覆面の下の顔は誰にも知られることはない、それが『忍道』だ。
『戌』・・・『沈黙の牙』と称されるは見た目か、鎖の中からほとばしる殺気の所為か。
移動もままならぬその身だが、組織への絶対忠誠の誓いは未だに破ったことがない・・・それがタスカーだ。
『亥』・・・死にたくなければ道を空けた方が良い、この猪突猛進な『重戦車』バンナイに轢かれたくないならば。
誰よりも速く戦場を駆け巡り、残虐なる知恵と圧倒的な暴虐の限りを尽くす姿はケダモノより始末が悪い。
以上が、簡単だが此処に集まった面々の紹介である
世界でもトップレヴェルの能力者が集まり、これより会議が開かれる
「会議を始める前に、今回もまた『玄武』は欠席だってさ。
・・・まぁ、『玄武組』はそう気にしないだろうけどね」
ディックがそう言うと、ドダイが発言の許可を求めた
それを承諾すると、まるで雷のような低く大きな声が部屋に響いた
「『玄武』様は仕方がないでしょう、しかし・・・フリッツ様はご出席なさっているのでしょうか」
「むろんだ」
ジークが誰もいない席を示して言った、が・・・
「ならば、そのお姿を皆の現して貰いたく存じます」
全員声や顔には出さないが、内心はそう思っている
あるじ以外に姿を見せない、通り名の『影』については納得がいく
しかし、この会議は全員が参加していることが見えていなければならない
少なくとも、隠れている理由がその忠誠心だけならば、姿を見せても良いのではないか・・・とのことか
ジークはそれに「本人次第だ」と答えた、ならば・・・もう隠れている必要はない
シュッと一瞬の音、そして椅子に座っているは青年だった
だが、皆は驚愕の表情だ・・・初めてその顔を見ただけではない
この青年、何から何まで・・・・・・ジークそっくりなのだった
いや、顔立ちや姿格好はそうでもないかもしれない
しかし、目つきや雰囲気がまるでそのものなのだ、赤の他人とも双子とも言い表せない・・・そんな感じだった
ディックが愉快そうにその光景を見ていた
「初めて彼を見る人、大分多いみたいだね・・・」
「ドダイとかシャララ、『四高将』は見たことあるんだけどね、他の幹部達はまだだったっけ?」
リサがぽつりと言うと、メグミがこっそりとリサに質問をしてきた
「あのぅ、ジーク様とはどのようなご関係で?」
「・・・えーとね、わかっている限りではね、彼とジークは『同郷』らしいの。
だけど、事情があるらしくて生き別れて・・・故郷の最後の生き残りというか・・・ね。
彼の入団はジークより後、というか・・・何でもジークの方から探し出して、入団させたそうよ・・・って」
「・・・ああ、ステキw 同郷の仲、2人は血は繋がってるのかしら・・・どっちでもいいわぁw
2人は生き別れ、故郷は失われ・・・離れ、互いが互いを求め合い、惹かれて・・・様々なドラマと展開。
出会った2人は暗闇の中、故郷の面影と互いを求め合い・・・熱き抱擁、そして・・・w
ああ、インスピレーションがふつふつと・・・・・・w」
・・・・・・話さなければ良かったかもしれない、完璧に腐女子モードに突入だ
こうなってしまっては会議に集中出来ないだろう、この性格は知っているつもりだったのに・・・
リサはため息をついた、どうかまともにこの会議が終わってくれますように・・・
姿を見せたフリッツとドダイの会話がなされた
「これで満足か?」
「勿論です、フリッツ様」
ディックがにやにやと笑いつつ、会議の進行を再開した
「・・・・・・あー、若干1名が夢の世界に入っているみたいだけど、会議を始めるよ。
最初の議題だけど、『幹部候補、セイルスが「災厄」の確保に失敗』したとの報告だ」
「カッ! 流石、チトゥーラサマと血が繋がってるだけあって、お役に立ちますなぁ!!!?」
「黙りなさい。 あの者とは血が繋がっていると思いたくもない、とっくに関係は断ち切れています。
さらに、言わせて貰えば・・・セイルスは『青龍組』がジャチョの管理下にあったはずです。
ともかく、私が糾弾される理由は全くないと言えるでしょう」
「くだらない諍いをするな、バンナイ」
ジークがぴしゃりと言うと、ディックが話をジャチョにふった
「ヒャ、ハッ! オレが部下の面倒や尻ぬぐいなんかするとでもォ?
それにだが、一応制裁だけはやっといたがんなァ!」
「・・・あーそ。 ジャチョ、独房入り1週間追加ね」
ディックがさらりと判決を下す、最もそんなことぐらいで反省し、心改める素直な人間でもない
だが、この先のイベントに参加出来ないと言うのは、少々こたえるかもしれない・・・
「次の議題はね、『ジン敗北』というものよ」
リサが普通に言ったが、周りの反応は凄まじかった
会議に参加する者、そのあまりの人数でその動きは完全に把握は出来ない
がたんと席を思わず立ってしまう者、にやりと嬉しそうに笑う者・・・ただ共通しているのは『驚愕』だ
「ヒャ、ハッ! こら、セイルスちゃんに伝えなきゃな!」
「おお、何と言うことでしょう・・・あのジン=アゴコロが」
「ン〜〜〜、イーヤッハ〜ッ!!?」
「・・・・・・」
「我、驚いた」
そして、その20人の中で一番の反応は・・・
「え、ええ〜〜〜〜〜ッ!!!? そんなの、ナンセンスですわっ!
たった今、ジークを巡ってジンとフリッツが互いのテクニックで取り合おうとして、そこから新たな関係が生まれそうな感じで!
そんな物語を作ってたのにぃ〜! なんでよぉ、なんで死んじゃったのよ〜、モデルがぁ!!!」
「黙れ! 上官を呼び捨てするとは何事か!」
「コミケ事ですわッ!!」
メグミの思考回路は完全にぶち切れたようだ、もう妄想街道一直線だ
ディックがあ〜あと言い、リサに目配せした
・・・・・・仕方なしに、リサが言った
「・・・会議の途中で悪いんだけど、キョウジ。 メグミを独房に、一週間は閉じこめて来て」
「ついでにジャチョもね、タツミよろしく。
それとタケトリじーちゃん、『玄武』のトコにもう帰ってもいいよ・・・」
がたんと2人の『四高将』が立ち上がり、2人の『十二使徒』を連行していく
もちろん、2人の抵抗はジタバタと凄まじい、だが・・・レヴェルの差にかなうはずもない
「ヒャ、ハッ! 離せっつの! コラ、オラァ!!」
「差し入れを! 誰か差し入れを! 独房に誰か差し入れを!
紙を! Gペンを! トーンを!
私は諦めませんことよ、障害があればあるほど萌えて燃えるものなんですから!!
私はまた現れますわ、すでに話は出来上がっていますのよ!
誰にももう止められませんわ、この『腐女子魂』が朽ち果てるまで!
そしてコミケに! コミケに新刊を〜〜〜ッ!!!」
・・・・・・凄まじい執念だ、特にメグミは・・・もう何とも言えません
ポーはその暴れッぷりから詩を思いついたらしく、羽根ペンで嬉しそうな顔で書きつづっている
ジークは「一生ぶち込んでおけ!」と言い、ディックはまぁまぁとなだめた
タケトリじーちゃんは『健康』のために、というのが理由だ
原因は隣の席のシャララ、セクハラエロもーろくじーちゃんには刺激が強すぎる
以前、あの巨乳を押しつけられ、鼻血を出して・・・そのまま逝きかけた経験があるのだ
それからタケトリじーちゃんはシャララのことが好きなんだけど、手出し出来ないと言うジレンマに陥っている
だが、手出ししなくともあの格好だ、そばにいただけでも血圧が上がってしまい危険だ
「ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉ・・・」
妙に寂しげな背中を見せつつ、タケトリじーちゃんも退室した
それを見届けてあげてから、ディックは会議を続行した
「といっても、『逃げるが勝ち』、任務失敗というものなんだけど」
「にゃははは〜、相手はどんなんだい?」
「あー、それは手持ちの資料でも見て」
いつの間に配られたのか、机の上に置かれた資料に助っ人4人と標的であったシルバーの写真があった
そこに記された情報を読みながら、ディックに質問した
「・・・経緯はわかった。
しかし、何故・・・ジンの居場所が、指令の内容が漏れていたのだ?」
「・・・・・・う〜ん、ジンは有名人だからなァ。
大方、レッド一行のあとをつけていたのは、俺達だけじゃなかったんでしょ。
んで、2の島で皆がテレポートで分断されちゃったから、慌てて後をおいかけて来たって感じじゃないかな」
まぁ、そんなことはどうでもいいんだけどね・・・
「更にねぇ、『組織強制脱退』しちゃったんだよね」
また驚く面々、今回の会議はなかなか痛快で愉快だ
「よっぽどショックだったのかね、腕輪をつけてた左腕を斬り落としちゃって。
『幹部候補』がいっぺんに『青龍組』『朱雀組』『白虎組』の信用を失ったら発動するんだけど、今回は特殊だよね。
でもまぁ、任務失敗の償いとして左腕を失ったんだし、抜けちゃったのはまずいけど・・・今回の件は不問にしようと思うんだ」
ディックの発言に対し、異議無しとの反応が返ってきた
脱退したと向こうは言っているようなものだが、こちらはあれだけの戦力を手放す気にはなれない、というわけだ
問題はこれからジンが向かう先だが、少なくとも『四大幹部』は見当がついているようだった
「・・・じゃ、最後の議題だ。
1週間後かな、カントー地方を襲撃しようと思う」
ピーンと空気がまた張りつめた、ぴりぴりと肌に感じる覇気はまるで冬のごとくだ
ジークとリサが発言した
「今回、この計画に参加出来る者は今、この場にいる幹部以上の者達だけとする」
「ジャチョ、メグミ、タケトリ、『玄武』はもちろん、参加不可能。
それと、此処にいる面々でも辞退は可能よ・・・さっき言った4人との交代は認めないけどね」
「1週間という理由は?」
ドダイの発言だ、ディックが「企業秘密」と笑って言った
「・・・他に無ければ、これで会議を終わりにする」
「カントー襲撃参加辞退の者は、明後日までに各組のリーダー、もしくは担当の『四高将』に言うこと」
ディックが「いやぁ、面倒臭い会議だったねぇ」とぼそりと言ってから
「じゃ、解散!」
その言葉と共に、まるで今までのことが幻だったかのように、幹部達の姿が消えていた・・・
・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・
話は戻って、レッド達の居る海岸
「・・・へ? ブルーも能力者に?」
「ええ、だからそう言ってるじゃないの」
『・・・・・・予想外だ』
レッドとシショーは驚いている、ブルーはふふんと笑ってみせた
「いや、驚いているのはさ。 ・・・・・・なんか、似合わなくね、その能力?」
「・・・・・・レッド、それどーいう意味かしら?」
『あははははは・・・』
微妙に険悪な雰囲気になったが、これでとりあえずは今いるメンバーの状況は把握出来たわけだ
そして軽食も食べ終わったので、レッドがのびをして立ち上がった
「じゃ、俺行って来るわ」
『? 何処へさ』
「決まってるだろ、ポケモンセンター。
ギャラの不調の原因を調べるのと、手持ちの回復にさ」
「・・・あ、じゃあアタシも行くわ。 シショー、留守番よろしくね」
『えー』
シショーがうんと言う前に、スタスタと先にブルーが歩いていってしまう
レッドはシショーに何となくゴメンという顔をしてから、ブルーの後を追いかけていった
『・・・・・・また1人かぁ』
ポケモンセンターの道のりの間、2人はまだ来ないメンバーについて何となく話し合っていた
・・・もちろん、全員が刺客に勝ってくる、『なみのり』か微妙だが『そらをとぶ』ポケモンが無事という条件下でだ
「グリーンは平気じゃない? シルバーも・・・あの子なら、たぶん平気」
「そうだよな。 んじゃ、ゴールドはどうかな?」
「・・・そうねぇ、『マンタイン』の飛行距離によるんじゃない?」
「・・・・・・となると、問題はクリスとイエローかぁ」
レッドが腕を組んで考え始めた、この2人はどちらも『なみのり』ポケモンを持っていないのだ
クリスは『ネイぴょん』がいるが、長距離の飛行は不可能だろうという判断によるものだ
ブルーもまた考えていると、レッドがぽんと手をおいた
「・・・お、そうだよ! クリスには『ネイぴょん』がいるじゃんか!」
「? だから、長距離の飛行は・・・」
「違うって。 レベルによるけど、もし『テレポート』を覚えてんなら・・・」
「!」
そうか、その手があったか
奴らのテレポートがどういう仕組みになっているのかはわからない
しかし、本来テレポートという技は『一番最後に行ったポケモンセンターに跳ぶ』というものだ
まだ『2の島』のポケモンセンターには行っていないが、最後に寄ったのは『1の島』のだ
ならば、ニシキに助け船・・・名の通り、『シーギャロップ号』に乗ってくれば・・・!
「・・・クリスならこの方法を思いつくでしょうね、多分。
もちろん、ネイぴょんが覚えてたら・・・だけどね」
「じゃ、問題なのは・・・」
2人が同時に言った
「「イエロー」」
・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・
「・・・困ったなぁ」
イエローは孤島にて途方に暮れていた
シールという女性を倒したのはいいのだが、此処は正確にはどの辺なんだろうか
いろは48諸島の何処かか、それとも別の・・・・・・イエローは途方に暮れていた
何故なら、イエローはポケギアも『なみのり』ポケモンも持っていないからだった
『ぴーすけ』じゃ長時間飛行は無理、『オムすけ』じゃなみのりは不可能ときたもんだ・・・
「どうしようかなぁ。 ねぇ、チュチュ?」
『ピー』
イエローはぺたんと地面に座り込んだ、このままこの場所で待っていて・・・誰かが迎えに来てくれるだろうか
それは無理だろうと容易に想像がつく
・・・現在地もわからないし、この様子だと他の皆も何処ぞの孤島にトバされたに違いないからだ
「・・・・・・お腹も空いたよね」
『ピー』
チュチュは『あきらめないで』と訴えかけている、もちろん、イエローにだって諦める気はない
・・・・・・そうだ、こうなったら皆の力を合わせて『イカダ』でも作ろう
そう決心して、立ち上がった時だった
「・・・おーい、誰かいるのか?」
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