第二話 少年VSミキ

「お久しぶりです!」
元気のある声が狭い研究所にこだまする。
しっかりとした体格で、背もミキより少し高いくらい
そのままコツコツと歩き、シグレ博士の元に行く
「オーキド博士から、研究の結果を預かりました。自分でも読みましたけど、ほんとにこんなことが出来るのですか?」
「えぇ、ちょっと前に騒ぎを起こしたダークポケモンも、何らかの影響で、遺伝子列に異常が起きてダーク技を覚えたんだと思うけど…もしこれが成功すれば!ポケモンバトルに『相性が悪かった』なんて言葉が消えると思うわ!…あっ、この子がミキちゃんよ」
話に置いてけぼりにされて、ふくれっつらのミキを見ていった
「ちょっとぉ!こんなかわいい子を無視するなんて、世界中の虫ポケモンが黙っちゃいないわよ!」
かわいくは無い
「今の言葉を世界中の虫ポケモンが聞いたとは限らないけどね」
少年が言う
「むぅぅ…じゃあ勝負よ!勝負!このミズゴロウであんたのポケモンなんて、イチコロなんだから!」
挑戦的な発言…すかさず
「悪いけど、あんたと勝負する余裕なんて無いから、ただでさえ長距離歩いてきて疲れてるのに…」
「何よ!怖じ気ついたの!?男なのにだらしないわねぇ!あっ…もしかしてこの最強トレーナーミキ様にはかなわないってこと?」
子供のような喧嘩…
シグレ博士がまぁまぁと止めに入るが、ミキは食い下がらない
「・・・・・・・・・・・・・・」
その少年もすこし考え…
「悪いけど最強の座だけは譲れない。この勝負乗ったよ」
第三話に続く…
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