第三話 初めてのバトル

数分後二人はシンセイタウンでわずかしかないバトル場にいた
移動の間全く顔をあわせず、ただ黙って歩いていた。
ただ違うといえば、ミキはただ普通ににらんで歩いていたが、少年は殺気すら感じさせる目で前だけを見ていた。

「さぁ、私の初バトルを勝利で飾る大事なバトルを始めましょうか」
少しからかい気味な口調で言った。しかし、その瞬間に少年の殺気が消えた。
「はじ…めて?」
少年が確かめるように聞く。どうやら少年は本気で強いトレーナーだと思っていたに違いない
「えぇそうよ。何か悪い?」
「はぁ…」
一気にため息をつく。そして、「受けちまったからなぁ」とか「なんで…」とかいうボヤきが聞こえたが最後には
「じゃあやろうか。ルールは…」「待って!」
その一言で、少年の言葉が止められる。その声の主シグレ博士は息も絶え絶えに
「その人とは…バト…バトルしちゃ駄目!」
最後の言葉を吐き出すように言うと、酸素を得るため、また息が荒くなる
次の言葉を言おうとしたときには、少年の手の平が、シグレ博士の方に向けられていた。
「ルールは…一対一だ!」
言葉の続きをいうと、ミキも少年も場所に着いた。そして―
「「ポケモンバトル!スタート!!」」
二人が同時に言う。そして、二人の手から、ボールが放たれた。
「行け!ミズゴロウの…“ナミ=I」
実際、ご対面するのは初めてだがミキのことを見て、すぐに相手に向き直った
「行け!!セト!」
セトと呼ばれ、放たれたボールの中にはハッサムが入っていた。
主人を見るまもなくナミをにらみ、指示を待つ
「セト高速移動!ちょっと遊んでやれ!」
先に指示をしたのは少年側だった。赤いからだのセトがナミの周りを飛び回る。
「ナミ!体当たり!体当たり!体当たり!!」
やみくもに体当たりを連発するナミ。だが全く当たる様子は無い
「セト!少し離れて止まれ」
セトは指示どうり数メートル離れたところで停止する。その直後ミキは驚愕の言葉を発する
「やっと止まったわねぇ…食らえ!破壊光線!」
「何ぃぃぃぃ!!逃げろォ!セトォォ!」
少年が叫びぶ。セトは指示どうり、バトル場ギリギリまで逃げる。が
「あれ?破壊光線が出ない…」
「?」
・・・・・・・・・・・
当たり前といえば当たり前の言葉に一瞬時間が止まる。そして
「セト。スカイアッパー」
言葉の直後にはナミの懐にいた。そしてあっという間にナミを空高くまで、跳ね飛ばした。

第4話に続く…
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とりあえず三話まで来ました^^
少年の持ちポケ、ハッサム君参上です^^;
次回はこの後ある出来事が起こるわけですが…
さてその出来事とは!そして少年の正体とは!
次回に続きます