第十一話 初戦?
テクテク・・・・・・・

今、二人がいるのは、202番道路。さっきまでの道を越えたところにある。
さっきまでの山に囲まれたような地形からは打って変わって、涼しい草原のような穏やかな道だ
これで、急にリングマの襲撃にあうようなことは無いだろう
また、この道は途中で右に曲がれば、オーノタウンに行くことが出来、長い道のりの休憩を取ることが出来、確実にそこを通る人のほうが多い
その、少し整地しただけの細い一本道を二人のトレーナーが歩いていた

「う〜ん…あそこに湖がある…そこまで行って休憩しようか?ミキ」
おそらく、道しるべの少ないクォーレ地方にとって、望遠鏡は必需品(ひつじゅひん)なのだろう。望遠鏡片手にシンが言う
さすがベテラントレーナーとあるだけあって、彼のリュックにはさまざまな物が入っており、なおかつ無駄な物は無い
それ以外にも、こんなところにベテランと素人の差が出ていた
「お〜い!!そこに湖あるからぁ!!そこで休憩するよ〜」
「はぁい・・・・・ぜぇぜぇ」
シンとミキの距離。およそ20mほど…
さすがいままで各地を歩きまわってたことだけある。体力はなかなかの物だ。息1つ乱さない。
一方ミキは、最初は勢いが良かったが、竜頭蛇尾。今はすでに杖を使ってる
「私…もう駄目…遺体は海に…」
「駄目だ、ここから海まで数十kmはある。湖なら捨ててやってもいいぞ」
「・・・・・・・・・・・」

そして―

「フゥ・・・」
約一時間後、到着した。
結局ミキは、ホントに力尽き、途中からシンにおぶってもらっていた。
「スゥ…スゥ…」
しかも、人が苦労して歩いてきたのに寝ている
「あきれて物も言えないな・・・」
シンもその横で横になる。
そして

パチャ…

スタスタ…

バシャ!!!

「きゃあ!」

ミキの顔に水がかかる。突然のことで、ミキはかなり混乱しているようだ。
「なにすんのよ!!」
いままで、使ってた敬語も吹っ飛んで抗議する
シンはムスッとして
「ここまで負ぶってやったのに、グースカ寝てるやつが悪い」
ミキははっとして回りを見渡す
着いたんだ…そう思い
「あ…ありがと…」
「どーいたしまして」
「あれ?どうしたのそのバンダナ」
ミキがシンの額についているバンダナを指差しながら言う
「あぁこれね。こいつつけるとフンイキすごい変わるだろ。普通の顔だとどんどん人が集まってくるからさ。にしても、良く気づいたな、俺のこと。お前で3人目だ。誇っていいぞ」
「人気者って、大変なんですね」
ミキが真剣な趣(おもむき)で言う
「まぁな」

そこへ

「おう兄ちゃん。俺とバトルしてくんねぇか?」
十代後半の若い男から勝負を挑まれたシン。
「あぁ…だけど…今はこいつと勝負してくんねぇか?俺のポケモンボロボロで…勝負にもなんないし」
「えぇ!」
ミキが耳打ちで言う
「何で私なの!?」
「バカヤロ!せっかく獲物をくれてやってんだ。ありがたく思え。あっ。俺ちょっと便所行ってきます。その間にこのことお願いします」
「えっ!ちょっとぉ…」
「だとさ、じゃあ勝負しようか嬢ちゃん」
「その呼び方やめてください!望むところです!」

第十二話に続く
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次回はついにミキのトレーナー戦です(前も言ったような気が
ミキは勝てるのか!
こうご期待!!