第二十五話 悪夢―その後
「ハッ!!」
ミキは飛び起きる
全身が汗だくで、息も荒い
そして、目の前にはイシスが
『大丈夫ですか?』
・・・・・・・・・
「・・・私…変な夢見ちゃった…」
相変わらず息を切らしながら言う…
『ハイ分かってます。かなり魘されて(うなされて)いたので、夢喰いで、強制終了させました。シンさんも、結構魘されること多いので…いつも夢喰いで助けてますが…大変な夢でしたね…』
「本当に…ね…」
ミキが立ち上がり言う
「汗かいちゃった…早いけど、お風呂入ってくるね」
『はい、どうぞ』
ミキが準備をして風呂へ出かける
イシスはそれをじっと見つめていた
サーナイトはもともと感情を読めるポケモンなので、ミキの気持ちはよく分かった
―『不安』―
『・・・・・・・』
イシスが少し考えていう
『正夢にならなければいいのですが…』
『生きていますか?』
今、かなり遠い場所にいるシンにテレパシーを送ってみる
その返事は―
ブクブク…
温泉に口元を沈め、泡を出す
プクプク…
・・・・・・・・・
「本当に変な夢だったなぁ…」
・・・・・・・・・
「でも…あの高原…見覚えがある…」
・・・・・・・・・
「一回言ったことがある気が…」
・・・・・・・・・
「よし!決めた!」
ミキは風呂から上がり、手を軽く拭いてポケギアを手にした
そして―
「これは確か…シンのもののはずだから…よいしょ…」
ミキがポケギアの裏面をいじりだす
そして、出てきたので
「SOSカード!これをはめて…」
入れたとたんに、クォーレ地方のマップが場面に現れる
「一か八か…『選択』…『ノービ高原』…『決定』!」
その後、ピィーという音がした後、ポケギアの電源が落ちた
「クリアさん…頼みますよ…」
第二十六話に続く…
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