第三十話 体験入学!

「では、ホームルームをはじめます。今日、体験入学で一人の女の子が入ってきます」
ここはTBTスクール
その中の6−Bと呼ばれる教室
きれいに消された黒板が光るこの教室に、今日一人の女の子が体験入学してくる
「「おぉ〜」」
「どんな子かなぁ?」
よくある風景
前の席の人が、ドアの向こうを見ようとがんばっている
「じゃあ…入ってきていいわよ」
先生がドアのほうを見て言う
すると突然
バタァァァン…
その場騒然・・・
強力な力でこじけられ、反動でドアが跳ね返る
「「「・・・・・・・」」」
沈黙が訪れる
「初めまして!!!!」
「「ッ!!」」
後ろから大声がする
さすがにびっくりクラスのみんな
一斉に振り駆る
「ミキって言います。よろしくお願いします!(つかみはOK…)」
「・・・・・・」
再び沈黙が…
「よろしく!」
「よろしく」
「Nice to meet you!」
「新人キター!!」
凡人からねらーまで、いろんな人がいるこのクラスの大歓迎を受ける
「えへへ…よろしくね!」


「ん・・・んん?ふわぁ〜あ・・・」
ポケモンセンターの一室である男が目覚めた
「寝ちまったか…」
どうしたっけ・・・
シンは寝ぼけた頭を必死に動かす
洞窟にこもってて…
師匠が来て…
ゴラドに乗って…
途中で眠くなって…
気付いたら…どうしたっけ?
そしたら…
師匠に落とされそうになって…
…そしたら…強い光が起きて…
そしたら…
夢の色が落ちてきて…
真っ暗になって…
夢喰いに似てたかな…
そしたら…ここにいた…

・・・・・・・・・・

「とりあえず…出よう…」
下にあった靴に足を通すと、出口…と思われる場所へ足を運ぶ

ガチャ…ガチャガチャ…

「開かない…」
まさか…
拉致られた・・・?
じゃああの夢は…催眠術か…(半分はソレ)
でも何時…
まさかゴルバットに…
でも、この怪我はあるし…
まさか…あの師匠は偽者…
だけど…あのゴラドは…本物だったよなぁ…
…とにかく出よう…非常電話…

非常電話の場所は把握しているのだろう
くるっと後ろを向き、非常電話のある場所を見ると…

ん…紙?

そこには一枚の紙が…
ソレを見ると…

『鍵は枕の下にある
センターの屋上に一人で来い

…とりあえず…
鍵の場所を教えてくれた事だけでも感謝しますか…
さてと…師匠に連絡して…

PS,お前のポケモンは預かっている

…まだ寝てることにしよう…
Go to bet…っと

・・・裏を見ろ』

・・・・ギャース…
なんですか…これは…
なぜか
『俺』が『ミキ』に抱きついてるんだけど…
・・・・・・・・・・
知られらまずいなぁ…『どっちも』
・・・・・・・・・
行くか…

シンは枕の下に手をやり、その金属に手をやると
ドアへと駆け出した

第三十一話に続く…
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