ズゥン…

ゴウはその場に倒れこむ
バシャ…と泥水を浴びる
ゴウの体力が減るのと同時に、シデの右手の光が薄らいでいく

審判がタイマーを見て

「ミキ選手の勝利!!」

第三十七話 勝利!


オォォォォォ!!

周りのギャラリーから歓声が起こる
シデもゴウをボールに戻し、拍手を送る
シンも
「"タマゴ≠フ誕生だな…」


その後も拍手を受け続け、二人は退場した
ミキは光る手を相手に―勝ったのだ



「おう!」
「あっ!シン!見てた!?見てた!?」
シンはにっこり笑って
「おう。ナイスファイトだ」

二人は帰路に着いた
すでに時は夕刻
薄暗くあたりを照らしていた
「…そうか…明日がジム戦…でもポケモンは?二匹はいるぞ?」
「だぁかぁら!一匹貸してっていってるじゃない!」
ミキがぷんすかと怒る
「貸さん!自分で捕まえろ!・・・って…そういえば…」
「・・・何よ?」
シンがミキの顔を覗き込んで言う
「あいつに勝ってから、何か変な夢見た?」
「変な・・・?夢見てたのはそっちでしょ?」
腰に手を当て覗き込む顔をさらに覗き込んで言う
「そうか…じゃあ謝らないといけないな…」
「ヘ?」
シンもかなり近づく
もう鼻が触れ合っている
「ちょ…変態!催眠術はされてないでしょ」
「ゴメン…」









ズビシ!!!





「ハウ…」
ミキの首根っこにシンの手刀が入る

ドサァ…

ミキが崩れ落ちる
「これを攻略すれば…一石二鳥だな…」

第三十八話へ続く…
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一言・・・
そろそろ四十話なのに…バッチをひとつも取れてない…
このままじゃ百話なんてあっという間になっちゃうかも…