ムニャ…
気絶したミキが目覚めた
「ここは・・・?」
あたりを見渡すと、そこは土のレンガで囲まれた、闘技場のようなところ
観客席はあるが、いる人は…一人いた
「シン…?シ〜ン!!ちょっとこっち来て〜」
シンに助けを求める
が、シンは厳しい表情でにらみ続ける
すろと―
『ガガ…光手ノ受ケ渡シノ…ガガ…儀ヲ執リ行ウ…』
「へ?光手…?聞いてないよ!?何するの!?」
『質問ニ答トフ…ココハ光手ウケワタシノギノ…ギィ…コロシアムデアル…ジィ…タダ今ヨリソレヲオコナウ…ミキ殿…マエニマイラレヨ…』
「・・・・・・・」
どこからとも無く響き渡る声に、ミキはしたがって前に出る
光手?儀式?何の事だか分からない
『ヨロシイ…デハ…ぼーるヲカマエテ…イデヨ!カイリュー!!』
ドドドドドドド…
轟音とともに前方の扉が開く
そして、そこから出てきたのは…
「カ…カイリュー…」
そのカイリューは、赤い光に包まれていた
第三十九話へ続く…
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