第四十話 試練―その後 

「ムニャ…ここは・・・?」
ミキは目覚めた
首の痛みが未だに響く
確か・・・

シデに勝って…
校長先生にお礼言って…
みんなに見送られて帰ろうとしたら…
・・・
シンがいて…
何だっけ…?
確か…夢の話で…
…うっ…
思い出したくない映像が…
そっから…首をやられて
それからは…覚えてない…

とりあえず外に出ないと…
ミキは立ち上がり、ドアに向かう
が―

「開か…ない?…ヤバイ…」

ガチャッ!ガチャァ!!

「ヤバイ…ヤバイ…クリアさん!!・・・」
ポケギアが…無い!?
どーしよぉぉぉ!!

…って…んん?神が…

『おくじょうにこい』

屋上に…来い?
何か震える字で書いてあるけど…
裏に何かが…鍵だ…

ガチャ…

ミキは一路屋上へ…




ガチャ…

屋上のドアを開ける
そこには…

「シン…?どーしたの?」
シンがいた
何故か、体をプルプルしている
口がパクパク動く
シンが歯を見せ…
そしてゆっくり口を開いて
口の中で舌を動かした
すると

ダダダダダダダダダ…

シンがこっちに向かって駆け出してくる
「え…?ちょ…どうしたの!?」
必死で話しかける
が―

ガバッ

「キャァァァァァァァッ!!」
またもやシンに抱きつかれる
頭と頭が真横に来る
「ぅ……」
「・・・・・?」
明らかにビビリながら声に耳を傾ける
「う…す…ろ…」
「?」
「う…しぃ…ろぉ!」
今度は大きい声が出た
ミキが背伸びをして、肩越しにシンの後ろを見る
そこには、腹を抱えて転がりまわる…
「イシスゥゥゥゥ!!!!」
ミキは右足を後ろにやって…
思いっきり前に出した…
すろと、靴がすぽっと抜けて…

ヒゥゥゥゥゥゥ…ズコッ!!

『痛ァ!!』
激突した頭を抑えながら言う
すると突然シンが力を失ったように倒れこんだ
「きゃ…」
ふたたびミキが押し倒されるような形に…
なる前にシンが体を翻し
「こんの…ドアホがァァァ!!!」
痛みに耐えるイシスに、ズカズカとシンが近づく
そして、両手でこぶしを作り、イシスの顔の横に持ってきて…

ぐりぐりぐりぐり…

『あああぁあぁ〜痛〜〜い』

両腕で頭を万力のごとく締め付ける
「タコがァァァァ!!」  グリグリ…
『痛い!痛い!!ごめんなさい!!!』
「許さん!!一度ならず二度までもッ!!死すべし!!死すべし!!」 グリグリグリ…
『痛ァ!ミキちゃん!悪かったから!助けて!!』
イシスが必死に助けを求める
が―
「いやだ」
『えぇ!?』
ミキは返事をした後
『え!?何でこっち来るの!?』
「お仕置き」

コチョコチョ…




その後―




『ごめんなさい…』
「「はぁ…はぁ…」」
お仕置きのし過ぎですっかりばてた二人が横たわっている
「何で…悪戯するの…?」
ミキが尋ねる
すると…
『二人とも、楽しそうです』
笑顔で答える
顔を見合わせる二人
『隙アリです!!』
キュピーンと目を輝かせ、シンの頭を前に押すべく腕を前に出したら…
「アホが…」
腕を出したらすぐに人体の急所脇にチョップを入れる
『ハゥ…』
イシスは倒れた

「こんなメンバーいるけど…よろしく…」
「こちらこそ…」


第四十一話へ続く…
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