第四十五話 まだまだ…

ほうすは水流を浴びて倒れた
今、男のポケモンは次々と遊ばれるように倒されていく
「さぁて…あと二匹ね…早く出しなさい?」
クリスからはやすような言葉が入る
おそらくシンだったら、間髪いれず叩きのめすだろうが、クリスは違った

「ナメンジャネェ!!」
男は残った二つのボールを同時に投げた
一方からはレアコイル
一方からはグラエナが
「ふぅん…イズミ!グラエナに水鉄砲!」
グラエナに向かって指示が出される
おそらく一対二でやるつもりだろう
グラエナはそれで跳ね飛ばされた
「ジグ!ジューマンボルト!」
ジグとはレアコイルの事だろう、ジグから強力な電気が発せらた
が、イズミはそれを軽く避け、レアコイルに水鉄砲の照準を向けた
「グエ!カミツク!」
おそらくグエとはグラエナのこと
背を向けているイズミに向かって攻撃をする

ガギィン

が、それはシンの木刀をそのまま鉄でコーティングしたような武器で阻まれる
さらに、シンがトリガーのようなものを引くと―

バリリリリリリ!!

先端から電撃が発せられた
それは、偶然照準の先にいたレアコイルに辺り
驚いて口を離したグラエナにも強烈な一撃が放たれる
「クソッ!」
背を向けて逃げる男にシンの銃器のようなものの照準が一致して

バァン…

爆音とともに男が倒れる
「ッ・・・・・・」
その光景に絶句するクリス
「スタンガン。気絶しただけだ…警察に運ぶの手伝ってもらえないかな?」
「あ…うん」
やっとこさ状況を把握したクリスが男の近くに来る
「君も手伝ってくれないかな?『ゴールド』?」
「うぃ…」
実は最初からついてきていたゴールドがしぶしぶ言った




「ご協力ありがとうございました」
警察からの声
別にこういうのは慣れている
「よければ名前を…」
名前を聞かれてしまった…えっと…ここは…
「当然のことをしたまでです」
そういうと外に出た
俺やゴールドがここに来たことは知られている
あとあと大変なことになりかねない

外に出ると、クリスが待っていた
「ごくろうさま」
そういうと前に歩き出した

「あの男。誰だったんだ?」
歩きながら問う
「ジノンって人。たしか…オール?あっ!オーレだ…オーレ地方のパイラってとこの罪人よ…」
「へぇ…」
まったくいつもこいつの情報網には驚かされる
知らないことは無い!
そう言い出してもおかしくない
「じゃあ…なんでRのマークが?」
指でRを書きながら聞いた
「ロケット団を再興させようって動きがあるらしいわ…またたぶんサカキが人集めてるか…もしくはほかの幹部か…」

・・・・・・・・・

「ねぇ…あれ」
クリスの指差した先には
「ミキ…?なんでニャースなんか…」
腕にはニャースを持っている
ミキはシン達を見つけたようで、走ってこっちにきた
「ねぇ…」
ミキが息を切らして言った
「ボールの買い方教えて…」

「「・・・・・・・・・」」

第四十六話へ続く…
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