しんとした雰囲気の中、審判がジャッジを下す

「勝者!シンさん!」

第四十九話 別れ

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「では、これで失礼します」
ここはホズミシティの門近く
昨日の一戦から一夜明けて、今は朝方
ここには、シン他、ゴールドやミキなどのトレーナーがいる
そして、見送りに来てくれたシデやシキもいる
「ありがとうございました」
ミキはぺこりと頭を下げる
他の人も自分なりの感謝の意を表した後、シキが
「トキシティまでは、すぐに行けると思います。そこにもジムがありますから、あとは、この切符を使って船に乗って、ノースタウンへ。そこにもジムがありますが、なかなかの腕ですよ。気をつけて」
「ありがとうございます!」
シキのアドバイスに素直に感謝すると、
「じゃあ行こうか!みんな!」
ミキが全員のほうを向き、呼びかける―が
「ミキ?みんなはそれぞれ別の旅なんだ。一緒には来れないよ」
「そっ…かぁ…」
ミキが本当に残念そうに言うと
「僕なら行けますよ?」
その声の主は
「シデ!?まだ資格とってないのにどうやって?」
その通り
シデはまた資格を取っていないはずである
「昨日が試験の日ですよ。それで合格しました」
と、自慢げにトレーナーカードを見せ付ける
「…ということです。まだまだ未熟な子ですが、連れてやってはくれませんか?」
シキからも紹介が入る
「どうする?ミキ」
「どうするって…もちろん…」
わざわざ「もちろん」を伸ばす
「いいよ!」
「ありがとうございます」


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「退出検査は以上です。ではお怪我のないように…」
審査員が言う
入るときはなかったはずだが(もっとも、上空から侵入した人が言う言葉ではないが)
多分、例の強盗事件で急遽作られたのであろう
「無責任なもんだな…」
シンがボソッと呟く

新しいメンバーも加わって、三人は一路トキシティへ…

ホズミシティ編 完

第五十話へ続く…
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