第五十四話 ゴールドVS『D』
ビィ…ビィ…ビィ…
警報音が狭い廊下に響く
「なぁゴールド」
シルバーが走りながら言う
「ん?」
「前」
シルバーが前を指差しながら言った
その先には…
「広間…」
かなり広い空間が広まっていた
ドゴォォォン…
壁が木っ端微塵に砕け散る
そこには、一匹のバクフーンが
「ショートカット成功…っと」
バクフーンの後ろから出てきたトレーナーはすぐに二人を見つけた
「君たちが…侵入者だね?」
顔は温和
しかし雰囲気は殺気にあふれている
「あぁ…」
シルバーが答える
ゴールドは、もらった顔写真と照らし合わせる
「こいつが…Dだ!!」
「そうだよ」
Dが答えた
「問答無用だ…行くぞ!」
「おう」
二人がボールを構え、相手に向かって投げた
「カザン!」「ジュリン!」
Dの前にバクフーンと、メガニウムが現れる
すると―
ぞろぞろと…
「ほかの連中も現れたな…Dは任せるぞ!」
「あぁ」
「ジュリン!マジカルリーフ!」
光を帯びた葉が、周りのポケモンを一網打尽に倒していく
が、数は数
偶然大技があたってしまうことがある
そして―
「最後だ!ギガドレイン!」
最後のポケモンも、ついに倒れた
はぁ…はぁ…
長時間指示を出し続けたシルバーの体力も限界が近いよう
痛むのどを抑えながら、ゴールドの方を見た
ゴールドは、勝ち誇るように拳を上げていた
「勝ったぁぁぁ!!」
第五十五話へ続く…
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