「ナミ!水鉄砲!」

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「ナミ!たいあたり!」


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「サザ!乱れ引っかき!」


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第六十七話 勝ち抜いた末に

「着いたぁ〜!!」
ミキが歓喜の声を上げる
普通に歩けば五分ちょっと
ミキの場合は三十分以上かけてレストランにやってきた
途中から歩いて着いてきたサザも、もうバテバテの様だ

「遅い!!」
「!!」
横から怒鳴り声が上がる
その主はシン
「一体何分かけてんだ!!」
「ご…ごめん…」

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二人は今船のテラスに出た所のテーブルに腰掛けている
シンが「寒いぞ」の忠告を聞き入れず、強引に外に言ったそうな
「ハクション!!」
外に出て早々これだ
「だから言ったのに…」
「何でアンタはへーきなの!?」

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「じゃあ食べ物貰ってくるから…」
そういってシンは席を立つ
「チューモンは?」
「ん…カレー」
「了解」

シンはそういうと奥に姿を消していった
勝負を挑む人は一人もいない
というより、引いている
逆にシンは目を向けもしない
すると―

「おう、嬢ちゃん。一緒に飲まね?」
いかにも「アレ」な感じの若い人に声をかけられた
「い…いいです」
ミキはそう言うが男は引き下がらない
「いいじゃんいいじゃん」
「やめて!」
ミキはそういうと男を突き飛ばした
「こんの!」
酔っているのだろうか、怒るのが早い
男はミキに殴りかかろうとする

バシッ

こぶしはミキの目の前で止まった
その男の腕には別の男の腕が引っ掛けてある
「暴行…未遂?逮捕して良い?」
その別の男シンは強靭な力で男の力をねじ伏せる
「暴行なんてしてねぇよ!」
そういうと腕を取り払った
シンは男の太ももに目をやると
「じゃあ銃刀法違反かな?」
そういうと男の太ももに装着されている『折りたたみ式』のナイフを指差す
「うっせ!!」
そういうと男は右手でナイフを抜いて振り下ろすように襲い掛かってきた
辺りからは悲鳴が起こる

ガッ

シンは左手首を相手の右手首にあて、動きを止める
すると、シンは左手を翻し、相手の袖をつかむ
さらに、中腰気味に体を一回転させ、相手の懐にもぐりこんだ
そして―

「セヤァ!!」
体を回転させながら立ち上がる

バタァ

と、男が床に叩きつけられる
そう、これが俗に言う『一本背負い』だ
さらに痛みにうなる相手の後ろに回りこみ、両手で逆の位置の襟をつかみ、強く引いた
「グッ…」
男はそういうと、ぐったり力をなくすように崩れ落ちた
これが俗に言う『絞め技』である

その後、男はヘリで来た警察に、引き渡された

「ありがと…」
ミキがそういうと
「別に…」






そして、数時間が過ぎた
食事を取った後の余った時間は、ミキとシンとの特訓に使われた
あくまで『バトル』の名目で1.2時間同じ場所を使い続けた

そして―

『もうまもなく停泊地点に到着します。ノースタウンにて降りられる方は準備をお願いします―』


第六十八話へ続く…
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