「うえぇぇぇ…」
ほんっとに気持ち悪そうな声を上げてミキが船から下りる
「大丈夫か?」

第六十八話 ノースジム―進化


ここはノースタウン
その名の通りクォーレ地方の最北端に位置し、そばを流れる大河を流れていくと海に流れ着く
ここには、ジムもあり、コンテスト会場もあり、また大規模な商店街もある

「シンさ〜ん!!」
横から聞き覚えのある声が―
シデだ
「大丈夫ですか?」
「あぁ」


・・・・・・・
「そうですか…じゃあ」
「はい、また二つ目の自分になるかもしてませんし…でも、大丈夫です!」
「わかりました。ジムは向こうです。行ってらっしゃい」


「たっ!のもぉぉ!!」
「だから道場じゃ…」

二人はジムに入っていった
奥には、女性が居た
「ジム戦ですか?」
その女性は聞いた
「はい、お願いします」
シンはミキに代わって会釈すると、その女性は
「私はデンと言います。それでは…始めましょうか」
そういうとデンはボールを構えた
シンはミキに
「あいつは電気タイプの使い手だ。ナミはあまり使うな」
そう忠告をすると、シンは下がっていった

「ルールは一対一です」
もう夜遅くのこの町
リフェリーは誰もいないため、デンが代わりに説明をする
「いいよ!」
ちょっと広いこの部屋
ミキは大きな声を出して応答する

シュッ

二人の手からボールが投げられた
デンのボールからはデンリューが
ミキのボールからは―なんとナミが現れた
「あちゃあ…」
シンがこう呟いたのは分かるだろう
でも、まだミキは自信にあふれた顔をしている
「デンリュー!十万ボルト!」
「ナミ!避けて!」
ナミは間一髪電撃を避ける
だが、やはり電気対水勝敗はついている
「ナミ!『投げて』!」
「電磁砲!!(でんじほう)」
ナミは、首にかけられていた『石』をミキの方に投げた
すると、ナミは眩い光に包まれた
その光り輝くナミに、強力な電撃が襲い掛かる

「負け…か?でもあの石…」
シンが呟く
そのもうもうと立ち込める煙の中から一匹の『ヌマクロー』が現れた
そのヌマクローは、電撃をものともせず受け止め、低体制に構えた

キィィィィィ…

前よりもはるかに強い光が、ミキの右手を包む
「マッドショット!!」
その言葉の瞬間その光がさらに強くなった

ナミの口から大量の泥水が見える
「くっ…かみなり!」
デンリューの体から先程の技よりもさらに強い電撃がナミに襲い掛か

が、ナミはそれを何事もないように受け止め、マッドショットを繰り出した
その一撃でデンリューは倒れた
ナミは全く無傷だった

「驚かせやがる…でも…」
シンは門に向かって青塗装のボールを一つ投げた
「これなら…」
シンはそういうとその場を去っていった


第六十九話へ続く…
戻る